8月にベライゾンのCEOに就任した際、私が掲げた約束の一つは、世界をリードするワイヤレスネットワーク事業者として長年培ってきた役割を生かし、当社の第四次産業革命(4IR)技術の進展を加速させることでした。
言うまでもなく、私の動機の大きな部分を占めるのは、市場でのリーダーシップを強化し、競争がますます激しくなる世界のテクノロジー分野で当社が成長できるようにすることです。しかし、4IRへの移行を急ぎたい理由はそれだけではありませんでした。
私はスウェーデン出身です。ほかのいくつかの高緯度国と同様、スウェーデンは気候変動の影響を、かなり顕著で不安をかき立てる形で経験してきました。
この夏、スウェーデンは過去最大規模の山火事に見舞われました。北極圏以北で目撃されたものとして人々の記憶にある限り最大で、あまりの深刻さに、政府は遠くイタリアからも欧州連合の人員と設備を要請しなければなりませんでした。
美しくも脆弱な国にルーツを持つからかもしれませんが、私は長年、技術の進歩と環境の持続可能性の間に潜在的なつながりがあることに関心を寄せてきました。
私は、国連の持続可能な開発ソリューション・ネットワークの運営を支援するという大きな栄誉に恵まれ、ブロードバンド委員会(ITU)による同様の取り組みにも携わってきました。
これから登場する、高速で高度に双方向的な技術について学べば学ぶほど、それらが人類にとって、世界規模の壊滅的な気候変動との闘いにおいて、極めて重要な時間を稼ぐ助けとなり得るという確信が深まりました。
モノのインターネット、3Dプリンティング、5Gネットワークをはじめとする4IRの革新技術には、産業および農業の生産サイクル全体、すなわち製造から輸送、包装、再利用に至るまで、炭素排出量と資源使用量を大幅に削減する可能性があります。同時に、地球上のすべての人に公平な形で持続可能な成長に必要なものを提供するには、4IR技術を活用するしかありません。
さらに、4IRのネットワーク、センサー、自律型デバイスは、かつてない水準の知見をもたらし、世界各地で気候変動がどのように顕在化しているか、また、その影響を最も効果的に軽減し、結果に適応するにはどうすればよいかを明らかにできます。
要するに、人為的な気候変動との闘いにおいて、4IRは意義ある変化をもたらし得ます。そして、その実現は一刻も早いほどよいのです。
近年の報告書で気候変動に関する政府間パネル(IPCC)と米国政府が明らかにしているように、気候変動とそれに関連する環境課題は、予想をはるかに上回る速さで進行しており、人類、自然生息地、世界経済に深刻な結果をもたらす可能性があります。
この課題をいっそう困難にしているのは、世界人口(ひいてはエネルギーと天然資源の需要)が今世紀の残りの期間に大幅に増加し、2050年には98億人、2100年には112億人に達すると見込まれていることです。
さらに、その人口増加の大部分は、サハラ以南のアフリカ、中東、南アジアなど、気候変動の最も厳しい影響を受ける可能性が高い地域で起こります。
より持続可能で公平な未来を確かなものにするには、真剣かつ協調的な行動を取らなければなりません。4IRの画期的な技術を、これほど大規模で複雑な問題の唯一の解決策と見なすことは決してできません。
実際、こうした革新技術を世に送り出す私たちは、それらが資源の過剰使用や炭素排出の問題を悪化させないよう、できる限りのことをしなければなりません。私たちの業界には、それを実現する力があると考えています。さらに多くのことも可能です。
産業界、政府、学術界のパートナーと私たちが、こうした新興技術の持続可能性への恩恵を初めから最大化する方法について創造的に協力できれば、今後の極めて重要な数十年間に、資材の浪費と排出の双方を抑える取り組みが勢いを増し、その効果が次々と広がる可能性があります。
ここから、胸躍る可能性が浮かび上がります。過去の産業革命が引き起こした深刻な環境被害を、別の産業革命によって少なくとも部分的に覆すことができるかもしれません。持続可能性を当初から目標に掲げた、歴史上初めての産業革命によって。





