気候変動は、熱波、ハリケーン、干ばつなどの異常気象を増加させており、世界が直面する最大級の課題の一つです。
人間の活動が気候に及ぼす影響への理解を促すため、ウェブサイトのCarbon Briefはインタラクティブな地図を作成しました。この地図は、異常気象とその原因を調べた過去20年間の査読済み論文140本超の情報を用いています。
データによると、調査対象となった異常気象の63%は、人間活動に起因する気候変動によって発生しやすくなるか、深刻さが増していました。
32%の事例では、証拠が決定的でないか、人間の影響を明確に確認できませんでした。
興味深いことに、調査の5%では、人間活動によって異常気象が実際に発生しにくくなるか、深刻さが和らいでいたことが示されました。Carbon Briefは、このデータセットには吹雪や寒波も含まれていると指摘しています。
Carbon Briefが定期的に更新するこの研究は、主に熱波、干ばつ、大雨や洪水に焦点を当てています。全研究のおよそ4分の1は、オーストラリアで発生した異常気象を対象としています。
熱波
調査された48件の熱波のうち、驚くべきことに85%は、気候変動の結果、発生しやすくなるか、深刻さが増していたことが分かりました。2013年の韓国の熱波を調べた事例では、気候変動によってこの異常気象が10倍起こりやすくなっていたとされています。
一方、別の事例である2010年のロシアの熱波の分析では、気候変動が要因だったとは認められませんでした。
大雨と洪水
研究によると、29件の研究のうち半数弱(45%)が、大雨と洪水は気候変動によって悪化したことを示しました。
研究の28%では証拠が見つからず、24%では結論が出ませんでした。コロラド州で長期間続いた大雨を扱った1件の研究だけが、気候変動によってその現象が発生しにくくなったと結論づけました。
これに対し、Carbon Briefは次のように述べています。「気候変動との関連を示す証拠がないことは、関連がないことを示す証拠があることと同じではない、と強調することも重要です。だからこそ、気候変動が特定の種類の異常気象に及ぼす影響について、単一の研究を最終的な結論と見なすべきではありません。」
干ばつ
干ばつを分析した33件の研究のうち、58%では気候変動によって干ばつが悪化していた一方、24%は結論が出ず、15%では明確な関連が見つかりませんでした。
しかし、Carbon Briefによると、干ばつは分析が複雑な気象現象です。特定の干ばつにおける気候変動の役割についての結論は、「たとえば、研究が気温、降水量、土壌水分のどれに着目するかによって異なる可能性がある」と付け加えています。
さらにCarbon Briefは、気候変動がある現象に寄与したと分かったことと、その現象を引き起こしたと言うことは同じではないと理解するのが重要だと述べています。
パリ協定
気候変動の脅威を受け、2015年には約200か国がパリ協定に署名しました。しかし、世界最大級の汚染国の一つである米国は、昨年、協定からの離脱を決定しました。
この協定は、温室効果ガスの排出削減と、地球温暖化による気温上昇を2℃未満、可能であれば1.5℃未満に抑えることを目指しています。








