気候正義への道を切り開く、多様な9つのイノベーション

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  • 気候変動は、恵まれないコミュニティに不均衡な影響を及ぼします。

  • UpLinkの「気候正義チャレンジ」では、気候災害の影響を最も受けているコミュニティから革新的なアイデアを募りました。

  • 選出されたUpLinkのトップイノベーター9組は、環境面および社会経済面のソリューションを拡大するための支援を受けます。

気候正義とは、気候災害が十分な支援を受けられていないコミュニティに不均衡な影響を及ぼすことを認識するものです。気候変動は誰にも影響を及ぼしますが、その影響が公平かつ平等に分配されているわけではありません。現在、米国では黒人、ヒスパニック系、先住民のコミュニティが、山火事に遭うリスクが50%高く、大気汚染による死亡率は黒人の米国人で3倍に上ります。ブラジルの人口密集都市の郊外では、洪水が恵まれないコミュニティに最も大きな被害をもたらします。2020年の暴風雨もその一例で、命を奪う土砂崩れにつながりました。

気候災害の影響を「誰が」受けているのかに目を向ける重要性が高まっていることは、コミュニティ、政府、企業の動きからも見て取れます。2021年、セールスフォースは、3億ドルを気候正義と生態系の回復に拠出すると発表し、ベゾス・アース・ファンドは3億ドルを気候正義に拠出すると表明しました。その数週間後、COP26で12万人を超える人々が参加した最大規模の抗議活動は、もっぱら気候正義を訴えるものでした。

気候災害の頻度と規模が増すなか、世界的な気候対話に最も大きな影響を受けているコミュニティを参加させ、その声に耳を傾けることが極めて重要です。

こうした背景から、気候正義チャレンジは、気候災害の影響を最も受けているコミュニティから解決策を募りました。このチャレンジはCOP26期間中、セールスフォース、アリックス・パートナーズ、Fundación Avina、Global Shapers Auckland、Global Shapers Port of Spain Hub、UNHCR、VillageCapital、シュワブ財団、COVID Alliance for Social EntrepreneursおよびClimate-KICと連携し、UpLink上で立ち上げられました。

専門家がすべての応募を慎重に審査した結果、トップイノベーター9組が選出されました。5大陸を拠点とし、エネルギー、食料、水、住居、森林破壊、学術、助成金の動員といった分野でソリューションを提供しています。

今後数カ月間、この一団は互いに学び、UpLinkのネットワークに深く関わり、さまざまなセッションに参加する機会を得ます。UpLinkは、イノベーターの認知度向上を支援し、そのインパクトを加速させることに取り組んでいます。

世界各地で気候正義に貢献するトップイノベーター9組を紹介します。

  • Landscape Resilience Fund(LRF)は、持続可能な景観づくりを進め、中小企業(SME)向けに助成金を活用した気候ファイナンスを動員しています。これにより農家が、より優れた農業資材や研修、持続可能な融資を利用して、自らの気候レジリエンス強化策を実施できるよう支援します。
    LRFを率いるUrs Dieterichは、革新的な資金調達ソリューションの開発を通じて、現世代と将来世代の生活環境を改善したいと考えています。

  • Climate Justice Observatoryは、信頼できる情報、公平性に関するデータ、気候モデリング、長編ジャーナリズム、専門家による分析を提供する監視機関の人権分野の手法を結集しています。市民が問題を監視し、地域の課題を地図化して、クラウドソーシングで解決策を集められるようにするとともに、キャンペーン用のリソースも提供します。
    創設者のSusan Rimmerは、C20、Think20、W20のメンバーとして活動してきました。2018年には、ジェンダー政策におけるApoliticalの「最も影響力のある人物100人」の一人に選ばれました。

  • Meli Bees Networkは、アマゾン地域でも特に絶滅の危機に瀕した地域において、原生林の保護と、以前に森林伐採された地域の再生を支援するため、伝統的なコミュニティと連携しています。地域の人々との信頼関係を築きながら、在来種の養蜂やアグロフォレストリーなどの再生型の活動を確立しました。
    Meliを創設したAna Rosa de Limaは、幼少期を過ごした環境が急速に悪化する様子を目の当たりにしてきた、アマゾン地域出身の新世代のリーダーです。

  • Irri-Hub Keは、気候変動に配慮した灌漑ソリューションを提供し、東アフリカと南部アフリカの小規模農家が干ばつや少雨の時期を乗り越えられるよう支援しています。スマートな集水や水の保全、気候変動に配慮した灌漑など、太陽光発電を利用し、IoTに対応した灌漑ソリューションを提供します。
    Irri-Hubを共同創設したEric Onchongaは、気候変動に配慮した灌漑技術の活用を通じて小規模農家の暮らしを変え、飢餓ゼロの世界を実現することを目指しています。

  • People’s Action for Rural Development(PsAfRD)は、パプアニューギニアの植林プログラムで、森林を保全しながら炭素隔離に貢献しています。PsAfRDは、100の青年団体と2万人の環境起業家をまとめ、植林と生態系の回復に取り組んでいます。
    PsAfRDを率いるJoseph Pumaiは、持続可能な食料システムの発展に向けて起業家のネットワークを構築するとともに、林業や生物多様性保全の管理にも取り組んでいます。

  • Lanforce Energyは、安価なバイオダイジェスターを設置し、従量課金制で利用できるようにすることで、農村世帯がクリーンで手頃なエネルギーを利用できるようにすることを目指しています。これにより、エネルギー貧困を解消しながら、森林破壊、大気汚染、化石燃料由来の排出、化学肥料の使用を減らします。
    Lanforce Energyを共同創設したJudith Mareraは、女性のエンパワーメントがジンバブエの発展に貢献すると強く信じています。

  • Health in Harmony(HiH)は、熱帯雨林を守ることで地球温暖化の進行を逆転させることに取り組んでいます。先住民と地域の熱帯雨林コミュニティ(IPLC)の知識を最優先に据え、気候危機の影響を不均衡に受けているだけでなく、解決の鍵も握っていると認識しています。IPLCの解決策に耳を傾け、投資することで、HiHは熱帯雨林の安定化と再生、コミュニティのウェルビーイングに貢献しています。
    HiHは、環境と人々の健康を結び付け、常にコミュニティの声に徹底して耳を傾けるというビジョンに基づき、Kinari Webb博士が創設しました。

  • OffGridBoxは、太陽光発電式の移動型浄水・海水淡水化装置です。気候変動によって地下水の水質が影響を受けている遠隔地では、OffGridBoxで水をくみ上げ、飲料用に淡水化し、灌漑システムに電力を供給できます。エネルギーへのアクセス、清潔な水の不足、通信接続へのアクセスという3つの問題に対する一つの解決策です。
    CEOのJodie Wuは、TEDGlobalフェロー、Bloomberg BusinessWeekの「America’s Most Promising Entrepreneurs」、Forbesの「30歳未満の30人」に選出されています。

  • SFG Boxは、専用アプリが付属する自動給水式の野菜栽培ボックスです。自宅で食料を育てるためのDIY技術とオンライン教育を提供し、南アフリカの食料価格上昇への対応に加えて、人々が自分で食料を育てることを学び、意欲を高めることを目指しています。
    創設者のAndrew Pottは、水資源計画と工学を専門とし、設計、建設、品質管理、研究、教育に携わってきました。

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