科学者が宇宙人を一度も発見できていないと考える、説得力ある理由

A photo taken by Expedition 46 flight engineer Tim Peake of the European Space Agency (ESA) aboard the International Space Station shows Italy, the Alps, and the Mediterranean on January, 25, 2016. REUTERS/NASA/Tim Peake/Handout ATTENTION EDITORS - FOR EDITORIAL USE ONLY. NOT FOR SALE FOR MARKETING OR ADVERTISING CAMPAIGNS. THIS PICTURE WAS PROVIDED BY A THIRD PARTY. REUTERS IS UNABLE TO INDEPENDENTLY VERIFY THE AUTHENTICITY, CONTENT, LOCATION OR DATE OF THIS IMAGE. THIS PICTURE IS DISTRIBUTED EXACTLY AS RECEIVED BY REUTERS, AS A SERVICE TO CLIENTS - RTS8V3O
Climate change could explain why we have not heard from or seen any alien life.Image: REUTERS/NASA/Tim Peake/Handout
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気候変動を抑制できなければ、いずれ地球全体に甚大な被害が及ぶ。

海面上昇によってマイアミのような沿岸都市が水没し、猛烈な暑さによって人間の死亡率が上昇し、海洋の酸性化によって魚やサンゴが生息できなくなり、ゴムのようなゼリー状のクラゲの塊だけが後に残ることになる。

こうした人間活動の影響が、文明のさらなる発展を阻む要因になるかもしれない。特に極端なシナリオでは、人類が地球上から一掃されることさえあり得る。

ありそうにない話に聞こえるかもしれないが、難問に対する一部の科学者の答えはこれだ。なぜ私たちは知的な地球外生命体に遭遇していないのだろうか。

フェルミのパラドックス

私たちが暮らす銀河には、1,000億から4,000億個の恒星があり、それぞれの周囲には惑星が存在する可能性がある。最近まで、観測可能な宇宙にはそのような銀河が約2,000億個あり、それぞれに数千億個の恒星と数兆個の惑星が含まれていると考えられていた。しかし、新たなNASAの研究によると、その数はおそらく少なくとも10倍にのぼる。

居住可能な惑星がまれで、生命が誕生する可能性がきわめて低いとしても、この途方もない数字を考えれば、宇宙のどこかにほかの知的生命体が存在するはずだ。銀河系にある、生命が存在し得る惑星のうち、生命を宿していたものがわずか0.1%だったとしても、生命のある惑星は100万個にのぼる。

ノーベル賞を受賞した物理学者エンリコ・フェルミが、地球外の隣人について有名な問いを投げかけたように、「彼らはどこにいるのか?」

なぜ私たちは宇宙人からの連絡を受けたことがなく、その存在を示す証拠も見つけていないのだろうか。この問いはフェルミのパラドックスとして知られ、考えられる答えはいくつかある(その多くはかなり不安をかき立てるものだ)。

一つの仮説は、知的生命体が元の惑星から近隣の惑星へと広がる前に、ある種の「グレート・フィルター」に直面するというものだ。

哲学者ニック・ボストロムによると、この考えでは、地球に似た惑星の生命がほかの恒星系の文明と通信できるようになるまでには、いくつもの「進化上の移行段階やステップ」を達成しなければならない。しかし、障害や壁が立ちはだかり、私たちのような知的生命種がそのすべてを乗り越えられない可能性もある。それなら、ほかの生命体から連絡が届かず、その姿も見えない理由を説明できる。

ボストロムはこう記している:

「生命が誕生し得る地点は何十億、何百億とあるところから出発し、最終的には、私たちが観測できる地球外文明が一つもないという結果に行き着く。したがって、グレート・フィルターは十分に強力でなければならない。つまり、重要な段階の実現可能性が十分に低くなければならないのだ。何十億回もサイコロを振ったとしても、何も得られないほどに。宇宙人も、宇宙船も、信号もない。少なくとも、私たちの周辺で検出できるものは何もない。」

人類のグレート・フィルター

高度な文明の発展によって引き起こされる気候変動は、私たちにとってのフィルターである可能性が十分にある。デイビッド・ウォレス=ウェルズは、ニューヨーク誌の最近の記事でこの可能性を指摘した。

「何十億年もの歴史を持つ宇宙では、恒星系同士が空間だけでなく時間によっても隔てられている。文明は誕生し、発展しても、互いに出会うにはあまりにも短い時間で自らを焼き尽くしてしまうのかもしれない。

「惑星の大量絶滅が温室効果ガスによって引き起こされたことの発見に貢献した、カリスマ性のある古生物学者ピーター・ウォードは、これを『グレート・フィルター』と呼ぶ。『文明は興隆するが、環境によるフィルターが文明を再び衰退させ、かなり早く消滅させる』と彼は私に語った。『地球を見ると、過去にフィルターとなったのは大量絶滅だった』」

「私たちが今経験している大量絶滅は、始まったばかりだ。これからさらに多くの命が失われる。」

科学者たちは現在、地球の6度目の大量絶滅がすでに進行中なのか、それともその瀬戸際にあるのかを議論している。いずれにせよ、状況は深刻だ。最悪の気候変動シナリオがもたらす存亡に関わるリスクは現実のものだ。

こうしたリスクが、人類にとってのグレート・フィルターとなるほど深刻化すれば、宇宙のほかの誰かと連絡を取るには手遅れかもしれない。

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