新たな植樹プロジェクトが、気候変動対策、人々のウェルビーイング向上、経済的に恵まれない地域への支援を目指しています。
消費財大手ユニリーバ傘下の紅茶会社TAZOと、米国の自然保護団体American Forestsが、この取り組みを開始しました。
対象都市は、デトロイト、ミネアポリス、サンフランシスコ・ベイエリア、バージニア州リッチモンド、ニューヨーク市ブロンクスです。
樹木には、人々の気分や健康を改善し、二酸化炭素排出を吸収し、生物多様性を支えるなど、さまざまな利点があります。
都市の近隣地域に樹木があると、人々のウェルビーイングを高め、空気や水の質を改善し、さらには雇用を生み出すなど、多くの好影響が期待できます。
しかし、こうした恩恵を受けやすいのは、裕福で主に白人が暮らす地域です。そうした地域には、はるかに多くの樹木がある傾向があるためです。
低所得地域や、黒人、先住民、有色人種(「BIPOC」)のコミュニティでは、緑が少ない状況です。こうした地域では、白人コミュニティと比べて、平均で樹木が20%少ないことが、 米国37都市を対象とした調査で明らかになりました。
この不均衡の是正に向け、2つのパートナーが連携し、米国の5都市に「Tree Equity(樹木の公平性)」と都市林業の雇用を広げようとしています。
両者は、TAZO Tree Corpsを立ち上げました。地域で採用された人々が有給で働き、最も必要とされるコミュニティで樹木を植え、手入れをする人材チームです。
植樹チーム
この取り組みは、TAZO(消費財大手ユニリーバ傘下の紅茶会社)と、米国の自然保護団体American Forestsが連携して進めています。
「気候危機はもはや将来の問題ではありません。今ここにあり、BIPOCコミュニティは不均衡に大きなリスクにさらされています」と、TAZOを傘下に持つユニリーバ・ティー・アメリカズの社長、ラレイン・ミラー氏は述べています。
このプロジェクトは今月、デトロイト、ミネアポリス、サンフランシスコ・ベイエリアで採用を開始し、2022年にはバージニア州リッチモンドとニューヨーク市ブロンクスにも展開する予定です。採用キャンペーンには、米国の歌手SZAが登場します。
TAZO Tree Corpsの採用者5人は、2~3週間の有給の都市林業研修に参加します。その後、全国で植樹や樹木の手入れを行うThe Davey Tree Expert Companyに、フルタイムで雇用される予定です。
Tree Corpsのメンバーは、気候正義を訴える活動についても研修を受けます。プロジェクトの一環として、各地域の草の根の樹木関連団体がさまざまな支援サービスを提供します。交通手段や育児など、就労の妨げとなる問題への対処を手助けすることもあります。
「TAZO Tree Corpsを創設したことで、私たちは目標であるTree Equity(樹木の公平性)の実現に向けて大きく前進しました。これは、所得、人種、居住地にかかわらず、あらゆるコミュニティのすべての人が、樹木の癒やしの力を享受できるというビジョンです」と、American Forestsでキャリアパス事業を率いるサラ・L・アンダーソン氏は述べています。同事業は、就職の壁に直面する人々に研修を行い、樹木の少ない都市部で樹木の手入れをする仕事に就けるよう支援しています。





