カナダのジャスティン・トルドー首相は月曜日、リサイクルできない廃棄物を減らし、世界の海を守るため、ストローや袋、カトラリーなど一部の使い捨てプラスチックを2021年初めまでに禁止する計画だと述べた。
トルドー首相は、気候変動と汚染が選挙戦の主要争点の一つとなる国政選挙まで5カ月を切るなか、ケベック州のゴール自然保護区にある湖畔でこの方針を発表した。
「正直に言うと、父親として、これを子どもたちに説明するのは大変です。世界各地の海岸に打ち上げられる死んだクジラの胃が、プラスチック袋でいっぱいだと、どう説明すればいいのでしょうか」とトルドー首相は語った。
「親として、子どもたちを海辺に連れて行っても、ストローや発泡スチロール、瓶が散乱していない砂地を探さなければならない状況です。これは問題であり、私たちは何か対策を講じなければなりません。」
カナダの方針に先立ち、欧州議会は今年初め、複数の使い捨てプラスチック製品を禁止することを決議した。また、カナダから輸送された廃棄物をめぐり、フィリピンやマレーシアとの間で最近、紛争が起きている。
政府の声明によると、カナダで使用されるプラスチックのうちリサイクルされるのは10%未満であり、方針を転換しなければ、カナダ国民は2030年までに、推定110億カナダドル(65億ポンド)相当のプラスチック製品を毎年廃棄することになる。
政府声明によると、カナダは、どのプラスチックが「環境と人の健康に有害」であるかを厳密に判断する「科学的根拠に基づく」決定のための時間を確保するため、実施を2021年まで延期した。
企業が対応するための時間も確保される。
「飲食店経営者には打撃となりますが、追加コストの一部は消費者にも転嫁されるでしょう」と、オタワ中心部にあるレストラン、スープ・ガイ・プラスのオーナー、クラウディオ・フラカッシ氏は語った。
同氏は発泡スチロール製のスープ容器とプラスチック製のカトラリーを使っているが、より高価な紙製品に切り替える予定だという。
「環境を守りたい。リサイクルもしています。でも、(プラスチック以外の製品の)選択肢をもっと増やしてほしい。重点は製造業者に置くべきです」とフラカッシ氏は語った。
政府によると、カナダは製造業者に対し、一定量のリサイクル材を使用するよう義務付ける可能性がある。また、連邦政府と州当局が協力し、自治体だけでなく企業にもリサイクル工程への責任をより多く担わせる方針だ。
カナダ独立企業連盟は、禁止措置が経済に及ぼす影響を評価するよう求めた。
「拙速に進めれば、この政策によって企業の負担が大幅に増え、新たな煩雑な手続きが山積みになるおそれがあります」と、カナダ独立企業連盟(CFIB)のダン・ケリー会長は声明で述べた。
カナダは最近、2013年と2014年に東南アジアへ輸送された1,500トンの家庭ごみをめぐり、フィリピンとの政治的な対立に巻き込まれた。このごみはリサイクル可能なプラスチックと誤表示されていた。長引く外交上の応酬の末、カナダは先月、ごみを引き取ることに同意した。
マレーシアも同様に、カナダ、米国、日本、英国から持ち込まれた3,000トンのプラスチック廃棄物を返送すると表明した。
「プラスチック汚染の問題は、自国で廃棄物を処理すべき富裕国からごみを押し付けられていると感じる開発途上国の問題として、ますます捉えられるようになるでしょう」と、ダルハウジー大学の法学教授サラ・セック氏は述べた。





