グレートソルト湖の水位低下が続き、有毒な粉じん雲がソルトレイクシティを脅かす

A person over looking the Great Salt Lake
Increasing salinity in the Great Salt Lake could kill off marine life.Image: Unsplash/Paul Jewkes
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  • 米国ユタ州のグレートソルト湖は、気候変動の影響で1980年代以降、面積が3分の2縮小した。

  • これにより湖底のヒ素がさらに露出しており、強風や嵐によって有毒な粉じん雲となり、近隣のソルトレイクシティ周辺に広がる恐れがある。同市にはユタ州人口の75%が暮らしている。

  • 考えられる対策には、水の使用制限などの節水策や、自治体や農業用に湖から引き離す融雪流出水を減らすことがある。

気候変動によって、湖が干上がりつつあるため、さまざまな深刻な事態が起きている。最新の懸念は何か。グレートソルト湖の水位低下が続けば、ソルトレイクシティ周辺に有毒な粉じん雲が発生する恐れがある。

グレートソルト湖は1980年代以降、面積が3分の2減少し、縮小に伴って塩分濃度が上昇している。その結果、水生生物がさらに死滅し、食料を水生生物に依存する渡り鳥1,000万羽に影響する可能性がある。

さらに恐ろしいのは、湖が縮小することで湖底のヒ素がより多く露出することだ。強風や嵐がヒ素を巻き上げ、近隣のソルトレイクシティを取り巻く大気中に運ぶ恐れがある。ソルトレイクシティにはユタ州全人口のおよそ75%が暮らしている。

「思い切った行動を起こさなければ、環境面での核爆弾が爆発しかねない状況です」と、ユタ州の共和党州議会議員で湖畔の牧場主でもあるジョエル・フェリー氏はニューヨーク・タイムズ紙に語った。

ユタ州の議員らは、水位低下によってカリフォルニア州と同様の事態が続くことを懸念している。カリフォルニア州では、ロサンゼルス市の水道用水としてオーウェンズ湖が完全に干上がり、市は有毒な大気汚染が街を覆うのを防ぐため、これまでに25億ドルを支払っている。

考えられる対策には、融雪流出水が湖に流れ込むことを踏まえ、自治体や農業用に湖から引き離す融雪を減らすことがある。ソルトレイクシティは罰金や水の使用制限など、ほかの節水策を導入することもできる。

ユタ州の議員らは最近、太平洋からグレートソルト湖へ水を運ぶパイプラインの建設も検討し始めた。

「自然の河川の流れを通じるにせよ、最近耳にするようになったこのパイプライン案によるにせよ、グレートソルト湖により多くの水を送る解決策が必要です」と、ユタ大学の大気科学教授ジム・スティーンバーグ氏はギズモードに語った。「この案はおそらく非常に高額で、現実的でもないでしょうが、どうなるかは分かりません。水は金のあるところへ上るとよく言われますから、今後どうなるのか私にも正確には分かりません。ただ、グレートソルト湖を救う、あるいは少なくとも縮小を食い止める方法を探り始めたばかりです。」

専門家が解決策を模索するなか、西部米国で続く水危機の影響が、この地域の人々や野生生物に重大な脅威をもたらしていることは明らかだ。

「ハリケーンなどの自然災害が東海岸やメキシコ湾岸諸州を襲うと、ワシントンはそれらの地域社会を守るため、すぐに動き出します」と、マイケル・ベネット上院議員(コロラド州選出・民主党)は声明で述べた。「しかし、西部の水危機に対しては、同じような対応を目にしていません。影響は、どの自然災害よりも広範囲に及び、長期にわたるにもかかわらずです。」

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