私たちの家は有害なマイクロプラスチックであふれています。リスクを最小限に抑える方法

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Our homes are hotbed for microplastics.Image: Unsplash/Jimmy Dean
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  • マイクロプラスチックは、石油・ガス製品から抽出される石油化学製品に由来します。

  • これらの粒子の一部は人体に有害で、発がん性または変異原性のある化学物質を運び、がんやDNA損傷を引き起こすおそれがあります。

  • 人は時間の最大90%を屋内で過ごしており、そのため、マイクロプラスチックへの暴露リスクが最も高いのは家庭内です。

  • マッコーリー大学の研究者3名が、屋内でのマイクロプラスチックのリスクを最小限に抑える方法を解説します。

オーストラリア人は、家庭内で大量の微細なプラスチックを飲食物と一緒に摂取・吸入しており、新たな研究で明らかになりました。

石油・ガス製品から抽出される石油化学製品に由来するこれらの「マイクロプラスチック」は、家の中のほこりに降り積もっています。

これらの粒子の一部は人体に有害で、発がん性または変異原性のある化学物質を運び、がんを引き起こしたり、DNAに損傷を与えたりするおそれがあります。

マイクロプラスチックが人の健康に与える真の影響は、いまだ明らかになっていません。ただし、朗報として、床を硬質素材にし、衣類・家具・家庭用品には より天然繊維を使い、少なくとも週に1回掃除機をかけることで、曝露を減らすことができます。

マイクロプラスチックとは何か?

マイクロプラスチックとは、直径が5ミリメートル未満のプラスチック粒子です。衣類、家具、飲食料品の包装など、家庭や日常生活で使われる多様な製品に由来します。

マイクロプラスチックは屋外にも広く存在し、北極圏、マリアナ海溝(世界で最も深い海溝)、イタリアアルプスなど、人の立ち入りが困難な遠隔地にまで到達していることがわかっています。

私たちの研究が示すように、マイクロプラスチックの海の中で暮らしていることは避けられない現実です。マイクロプラスチックは、食べ物や飲み物、海、そして家庭内にも存在しています。

研究の内容と分かったこと

これまでの研究は主に自然環境中のマイクロプラスチックに焦点を当ててきましたが、屋内での曝露量を調べたわずかなの研究しかありません。

人は時間の最大90%を屋内で過ごしており、そのため、マイクロプラスチックへの曝露リスクが最も高いのは家庭内です。

本研究は、オーストラリアの家庭におけるマイクロプラスチックへの曝露量を調べた初めての研究です。2019年に、シドニー市内の32世帯を対象に、1か月間にわたり室内の空気から降り積もったほこりを分析しました。

私たちは一般市民 に依頼して、特別に用意したガラス皿でほこりを採取してもらい、その後分析しました。

マイクロプラスチックが家の中でどのように発生し、浮遊し、摂取・吸入されるかを示した図です。Image: Monique Chilton

降り積もったほこりの粒子のうち、39%がマイクロプラスチック、42%が綿、髪の毛、羊毛などの天然繊維、18%がビスコースやセロファンなどの加工された天然由来繊維でした。残りの1%は、さまざまな素材からなるフィルムや断片でした。

1平方メートルあたり1日に、ほこりとして堆積していた極細繊維は、22本から6,169本でした。

床の主な仕上げ材がカーペットの家庭では、カーペットのない家庭に比べて、石油化学系繊維(ポリエチレン、ポリアミド、ポリアクリルを含む)がほぼ2倍多く見られました。

一方、ポリ塩化ビニル繊維(塩化ビニルからなる合成繊維)は、カーペットのない家庭に2倍多く見られました。これは、硬質床材に施されたコーティングが時間とともに劣化し、家のほこりにポリ塩化ビニル繊維が生じるためです。

マイクロプラスチックには毒性がある可能性がある

マイクロプラスチックには、さまざまな汚染物質が付着していることがあります。例えば微量金属や、有害な有機化学物質などです。

これらの化学物質は、体内に入ると、プラスチック表面から溶け出すことがあり、毒性影響のリスクを高めます。マイクロプラスチックは発がん性を持つ可能性があり、がんを引き起こすおそれがあります。また、変異原性を持つ可能性もあり、DNAを損傷するおそれがあります。

ただし、本研究で測定されたマイクロプラスチックの一部は、潜在的に発がん性および/または変異原性のある化合物で構成されているものの、人の健康への実際のリスクは不明です。

マイクロプラスチックは家庭内だけでなく、食べ物や飲み物にも広く存在しているため、この研究分野における重要な次のステップは、どの程度の安全な曝露レベルが存在するのか(存在するとすれば)を明らかにすることです。

私たちはどの程度曝露されているのか? また、それを最小限に抑えることはできるのか?

測定された繊維のおよそ4分の1は250マイクロメートル未満の大きさであり、吸入される可能性があります。つまり、これらのマイクロプラスチックやそれに付着した汚染物質が体内に取り込まれるおそれがあるということです。

人の曝露モデルを用いて計算したところ、吸入量と摂取量は6歳未満の子どもで最も多いことがわかりました。これは、大人に比べて体重が相対的に軽く、体格が小さく、呼吸数が多いためです。さらに、幼い子どもは床に接触する機会が多く、大人より手を口に入れる頻度が高い傾向があります。

6歳未満の子どもは、平均の約3倍のマイクロプラスチックを吸入しており、その量は1年あたり18,000本の繊維、すなわち体重1キログラムあたり0.3ミリグラムです。また、ほこりに含まれるマイクロプラスチックを、体重1キログラムあたり1年に平均6.1ミリグラム摂取しているとみられます。

5歳児の場合、1年間でグリーンピース1粒分のマイクロプラスチックを食べているのと同じ量に相当します。しかし、これらのプラスチックの多くについて、安全な曝露レベルは確立されていません。

本研究では、曝露を最小限に抑えるための効果的な方法があることが示されました。

まず、床材の選択です。磨き上げた木製床を含む硬質表面は、カーペット敷きの床に比べてマイクロプラスチックが少ないと考えられます。

また、掃除の頻度も影響します。少なくとも週に1回床に掃除機をかけている家庭では、掃除の頻度が低い家庭に比べてほこりの中のマイクロプラスチックが少ない傾向が見られました。こまめに掃除しましょう!

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