マラウイの首都リロングウェから車で約1時間の場所に、巨大な竹が何百列にもわたって育っている。意外な光景だ。マラウイでは森林のほぼ10%が2001年以降に失われており、竹はそもそも同国原産ではない。しかし、まさにそれが理由で、グラント・ブルムリックはAfriBamの巨大竹農園を始める必要があると考えた。

木材の伐採に携わった経験から、ブルムリックは在来樹木の無秩序な皆伐がもたらす環境破壊を目の当たりにしてきた。いずれマラウイでは、燃料や木材に使える木がなくなるだろうと彼は考えた。そこで2014年、アフリカ南東部最大の巨大竹(Dendrocalamus asper)農園兼苗木場を立ち上げた。マラウイの人々に燃料や木材の持続可能な供給源を提供することが目標だが、もう一つの利点がある。気候変動対策だ。
なぜ巨大な竹なのか?
竹は成長が早く、燃料用木材や建材を急速に再生可能な形で供給できる。広葉樹が成熟するには30年かかり、伐採後に植え直す必要がある一方、巨大な竹はわずか数年で成熟し、ライフサイクルを通じて毎年収穫できる。ブルムリックが栽培する非侵略性の巨大な竹の場合、ライフサイクルは約80年だ。燃料用に竹を植えて収穫することで、マラウイの樹木被覆や天然林の減少を抑えられる。木質の大型竹は、炭素を吸収・貯留することもでき、気候変動の抑制に役立つ。竹は、土地を再生しながら人々にも恩恵をもたらす樹木や植物の一つだ。

ブルムリックの事業は、温暖化が進む世界で流行が拡大すると予想されるマラリアなど、媒介生物が運ぶ感染症の予防にも役立つ可能性がある。マラリアは、かつては感染がなかった高地の台地や丘陵地でも、見られるようになっている。原因はさまざまだが、マラウイのマラリア患者数はすでに増加しており、2011年には1,000人当たり50人だったのが、2016年には1,000人当たり250人となった。
AfriBamは2018年、農園内の給水ポンプの近くに竹を植える試験事業を開始した。ポンプは一日中稼働することが多く、排水溝の大半は十分に整備されていないため、水がたまり、マラリアなどの水媒介感染症を運ぶ蚊の繁殖場所となる。AfriBamは、たまった水を吸収させるため、農園の給水ポンプの周囲に竹の苗70本を植えた。竹がマラリア感染率をどの程度下げられるかはまだ検証されていないが、AfriBamの試験事業に触発されたマラウイの開発NGOの間で、この取り組みが広がりつつある。

拡大する土地再生経済
マラウイは、劣化し森林が失われた景観1億ヘクタール(2億4,700万エーカー)超の再生を約束したアフリカの27カ国の一つである。その取り組みは、アフリカ森林景観再生イニシアチブ(AFR100)の一環だ。マラウイ単独では、2030年までに劣化した土地450万ヘクタール(1,100万エーカー)を再生することを約束しており、これは国土面積のほぼ半分にあたる。AfriBamは、この再生需要に応えるために生まれつつある多くの企業の一つだ。
ケニアのGreen Pots Enterprisesなどの企業は、苗木場や竹林の管理に加え、エネルギー製品、紙、パルプを製造する竹加工工場も備えた、統合型の竹事業を立ち上げている。こうした企業は、劣化した土地を再生し、天然林への圧力を軽減するだけでなく、成長著しい土地再生経済の中で利益を生み出しながら、気候変動の影響に対するレジリエンスを高める可能性がある。




