Eurostatによると、EUの温室効果ガス排出量は、エネルギーや製造業を含む各部門で1990年から2020年の間に32%減少した。
しかし、運輸部門はこの傾向に逆行し、同期間に排出量が7%増加した。
EUは、2030年までに温室効果ガス排出量を半分以上削減することを約束している。
新たなデータによると、欧州では温室効果ガス排出量が減少しているが、運輸部門では減少していない。
1990年から2020年にかけて、欧州連合(EU)は温室効果ガス排出量の削減に成功したと述べている。さまざまな部門で、二酸化炭素換算で15億トンを超える削減を達成した。これは排出量の32%減に当たると、データを公表したEUの統計局Eurostatは述べている。
エネルギー部門で排出量が最大の減少
加盟国が27か国のEUでは、エネルギー産業の温室効果ガス排出量が最も大きく減少し、46%減となった。これは、1990年から2020年までの30年間で、二酸化炭素排出量を6億5,700万トン削減したことに相当する。
製造業と建設業では、次に大きな温室効果ガス排出量の減少が見られ、3億2,200万トン、44%の削減となった。
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温室効果ガス排出量の減少幅が3番目に大きかったのは、家庭、企業、機関、その他の組織だった。この部門では、排出量を2億1,500万トン、29%削減した。
運輸部門の温室効果ガス排出量が急増
しかし、国際航空を含むEUの運輸部門は、排出量減少の傾向に逆行した。
1990年と比べると、EUの運輸部門の排出量は2020年に二酸化炭素換算で5,000万トン増加した。増加率は7%だった。
排出量統計に関する記事で、Eurostatは次のように説明している。過去数十年間で輸送量が増加した。しかしデータからは、「輸送量の増加を相殺できるほど、燃費効率は大幅に改善していない」と考えられる。
Eurostatによると、EUの運輸部門で最大の排出源は道路輸送であり、運輸関連の温室効果ガス排出量のほぼ4分の3を占める。
一方、EUでは国際航空の排出量が1990年から2020年にかけて最も大きく増加し、この間に2倍となった。
世界各地でロックダウンが実施された新型コロナウイルス感染症のパンデミック中、運輸部門の排出量は二酸化炭素換算で2億トンを超える規模で減少したことが、データから分かる。
気候変動への対策
EUは、人間の活動が原因である気候変動と温室効果ガス排出量の削減に向けた世界的な取り組みに、「意欲的に貢献している」と述べている。
EUの政府機関である欧州委員会は、2030年までにEUの温室効果ガス排出量を半分以上削減し、2050年までに排出量を「ネットゼロ」にすることを約束している。
国連(UN)によると、70か国を超える国々が、こうしたネットゼロ目標を設定している。
そこには、中国、米国、欧州連合(EU)といった最大の汚染排出国も含まれ、これらは世界の温室効果ガス排出量の約76%を占める。
国連によると、世界の温室効果ガス排出量の約4分の3を排出するエネルギー部門は、「気候変動の最悪の影響」を回避する鍵を握っている。
石炭、石油、ガスなどの化石燃料を燃やす代わりに、風力や太陽光などの再生可能エネルギー源からエネルギーを生み出せば、炭素排出量を「劇的に削減」できると、同機関は付け加えている。





