汚職対策として高額紙幣が廃止されたことによる最近の困難にもかかわらず、インドは世界で最も急速に成長している経済の一つです。
IMFは、現金不足は徐々に解消し、経済成長率は2017/18年度に7.2%まで上昇すると予測しています。インド経済を牽引しているのはどの分野でしょうか?
シリコンバレーをしのぐ活気を見せるインドのテクノロジー拠点
インドは今や、確立されたテクノロジー大国です。同国のIT産業の40%が集積するバンガロールは、シリコンバレーを上回り、世界で最も活気のある都市となりました(ジョーンズ・ラング・ラサールの年次「都市モメンタム指数(CMI)」による)。
インドのスタートアップ
コールセンターやITサービスの外部委託にまつわる決まり文句は、もう過去のものです。バンガロールは、インド人のためにインド人が立ち上げた新企業が数十社集まる、本格的なテクノロジー拠点です。

バンガロールのスタートアップ数は、世界有数のテクノロジー都市に肩を並べます。サンフランシスコの調査会社Compassは、同市のスタートアップ・エコシステムを、ベルリンに次いで世界で2番目に成長の速いものと評価しています。こうしたイノベーションが、世界で最も活気のある都市の一部を擁する国として、インドが中国に取って代わった理由を物語っています。インドの6都市が、「都市モメンタム指数」世界トップ30にランクインしています。
世界最大のICT輸出国
インドは世界知的所有権機関(WIPO)、コーネル大学、INSEADが発表するグローバル・イノベーション・インデックスで、情報通信技術の世界最大の輸出国にランク付けされました。また、科学・工学系卒業者数では世界8位です。
通信業界は巨大で、政府は今後5年間に輸出を25%拡大することを目指しています。
再生可能エネルギーへの取り組みを加速
インド政府は再生可能エネルギーに投資しています。エネルギー資源研究所の報告書によると、再生可能エネルギーと蓄電のコストが現在のペースで下がり続ければ、インドは2050年までに石炭火力発電を完全に段階廃止できる可能性があります。インドは国内の太陽光発電所の規模を倍増させており、太陽光産業が特に活況を呈する市場の一つです。インド南部にあるアダニの巨大太陽光発電所は世界最大級で、15万世帯に電力を供給できる能力を備えています。
「政府の太陽光発電計画は非常に明確で、大規模な設備がその要です」と、デリーの科学環境センターのアルナ・クマランカンダス氏は述べました。ナレンドラ・モディ首相は「真の推進者」であり、再生可能エネルギー目標の達成に向けて太陽光発電を優先していると、同氏は『エコノミック・タイムズ』で語りました。
成長しているその他の分野には、銀行業、特にジェネリック医薬品を中心とする製薬業、そして電子商取引と購買力の高い若年層に後押しされる小売業があります。




