カッソウ村のネゼレドゥン資源センターは活気にあふれている。近隣の農地が水不足に苦しむ一方、女性たちはここで苗木や野菜を育てている。貴重な水を供給する井戸のおかげだ。
ブルキナファソの首都ワガドゥグから南へ160kmのジロ県にあるこのセンターは、国際的な森林研究機関とブルキナファソ環境・農業研究所(INERA)の支援を受け、昨年設立された。
彼らは、地元産のシアバター(「女性の金」として知られる)を買い付ける仲買人と交渉していたカッソウ村の女性、ディアッソ・ディアリアに協力を求め、地域に苗木園を始めるため、仲間の女性たちを募るよう依頼した。
シアの木はブルキナファソ経済にとって重要だ。実る種子は砕かれてクリーム色がかった白または黄色のバターとなり、石けん、化粧品、食品に広く使われている。しかし、気候変動はこの伝統的な産業を脅かしている。
かつてこの地域の小規模農家は、5月から10月までの6カ月間の降雨に頼って、ソルガムやオクラを栽培していた。
周囲のカッソウの森では、次の雨季まで家族を養うのに十分なシアの実とネレの種子が採れた。ネレの種子は、スンバラと呼ばれる調味料の団子を作るのに使われる。
しかし、降雨量が減り、降り方も不規則になるなど、過去15年間で状況は変化した。その影響でシアやネレの木の開花期が変わり、収穫量が落ちている。
ディアリアが家畜のために頼りにしていた貯水池は、次の雨季の数カ月前に干上がるようになった。
資源センターが開設されるまで、地元の女性たちは生計を立てるのにますます苦労していた。
「どの家庭も収入をシアバターに、食料をスンバラに頼っています。森から採るばかりで、補充していませんでした」とディアリアは語った。
県内に4カ所あるセンターの一つであるこの施設には、260人を超える会員が集まり、そのほぼ全員が女性だ。井戸一つの水で、シア、バオバブ、タマリンドを含む16万本の苗木を育てることができた。
「ここで働けば、毎晩、青菜と水の入ったポリタンクを持って家に帰れます」と、現在センターの代表を務めるディアリアは説明した。
国際森林研究センター(CIFOR)と世界アグロフォレストリー・センターは、地方政府や地域社会が在来種を植えて劣化した森林を改善できるよう支援している。また、天然資源のより良い管理方法やセンターの運営に関する研修も行っている。
土地と燃料への需要
CIFORの景観生態学者マイケル・バリンガによると、農地と薪への需要により、カッソウの森の約450ヘクタール(1,112エーカー)が著しく劣化している。
カッソウの森は、ワガドゥグで必要とされる木質燃料の85%を供給している。
バリンガによると、低木が点在する樹木サバンナは、2000年ごろまでカッソウ地域の約45%を占めていたが、大幅に縮小し、2013年にはわずか5%となった。
年間降雨量が800~1,000mmに達する肥沃な地域であるブルキナファソ南部には、長年にわたり、農地や放牧地を求めて国内北部やコートジボワールから移住者が流入している。
「1980年代にブルキナファソで深刻な干ばつが起き、北部の人々はコートジボワールへ移住しました。しかし、2000年の政治危機で(南部へ)戻ってきました。彼らは居住地を作るために森を切り開いています」とバリンガは語った。
政府は森の周辺地域の住民と協定を結び、一定の場所で木材を20年間採取することを認めている。ただし、森林を再生させるためにその場所を残すことが条件だ。
隣村ヴラッサンのワハダオ・ベナオは、移住者たちは森林に関する協定を守らず、農地を作るために森を切り開いていると語った。
「シアとネレの木はとても良質な木炭になります」と彼女は言う。「雨が減り、牛が芽吹いた植物を食べてしまうため、こうした木は自然には再生しなくなっています。」
INERAの森林管理研究者パスカリーヌ・クリバリによると、3万ヘクタールのこの森は、カッソウ、ヴラッサン、バカタ、ガオの各郡で約15万人が生計を立てる主な場所となっている。
「シアバターとネレはブルキナファソの金です」とクリバリは語った。
たとえばカッソウでは、シアバターから年間約380万CFA(6,500ドル)、ネレから850万CFA(14,450ドル)の収入を得ている。
子どもの飢え
このような収入があるにもかかわらず、世界保健機関(WHO)のデータによると、ブルキナファソの子どもたちは高い割合で栄養不良に陥っている。その結果、ほぼ3人に1人が発育阻害で、10人中8人が貧血だ。
「食料を得るのは大変です」と、6人の子どもを持つ50歳の母親、ニニャナ・アイサハは語った。「バオバブやタマリンドの葉、野生のブドウを採ってソースを作り、ネレの種子でスンバラを作っています。」
世界アグロフォレストリー・センターの准研究員キャサリン・デンベレによると、資源センターで育てられているような果物や野菜は、多くの主食に不足している微量栄養素やビタミンを補う。
また、気候の極端な変化にも強く、人や家畜に薬効があり、収入源となる可能性もある。
デンベレによると、資源センターの苗木園で育てた苗木は、森や農地、学校に植え直され、各グループには木1本につき50CFAが支払われる。
昨年5月に雨季が訪れると、センターと協力する地域社会は2万本の木を植えた。今年5月は30万本の植樹を目指しており、4年以内に50万本に達して、劣化したカッソウの森を再生させることを目指している。
この記事は、 トムソン・ロイター財団 trust.orgとの協力により掲載されています。掲載は、世界経済フォーラムが見解を支持することを意味するものではありません。
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著者:ソフィー・ムブグアはケニアのナイロビを拠点とするジャーナリストで、食料と農業について執筆している。
画像:アフリカの女性農家。2014年11月5日。REUTERS/Noor Khamis。




