グレートソルト湖が少し「偉大さ」を失いつつある理由

Clouds are reflected in the drought affected Great Salt Lake outside Salt Lake City, Utah, US.
The Great Salt Lake is shrinking.Image: REUTERS/Brian Snyder
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  • 米国のグレートソルト湖では、1985年以降、水位が6メートル以上低下しています。

  • NASAによると、人口増加と気候変動によって湖は縮小しています。

  • グレートソルト湖はユタ州経済に推定15億ドルの価値をもたらし、数百万羽の渡り鳥を支えています。

ユタ州にある米国のグレートソルト湖は、その名にふさわしい湖です。

それは西半球最大の塩水湖であり、息をのむような景観で知られています。

しかし、気候変動と人口増加により、グレートソルト湖は少し「偉大さ」を失いつつあります。少なくとも、その大きさは小さくなっています。

衛星画像は、米国のグレートソルト湖の水位が1985年から2022年にかけてほぼ7メートル低下した様子を示しています。Image: NASA

衛星から見たグレートソルト湖

NASAの新たな画像は、1980年代半ば以降、湖が縮小し続けていることを示しています。

グレートソルト湖の水位が記録上最高だった1986年、平均水位は1,283.7メートルでした。

1985年6月のグレートソルト湖。 Image: NASA

それ以降、湖の水位は約6.7メートル低下し、2022年7月3日には1,277.1メートルという新たな最低記録を更新しました。さらに低下し、8月10日には1,276.9メートルになりました。

2022年7月のグレートソルト湖。Image: NASA

「グレートソルト湖の水位は年によって変動することがありますが、全体としては数十年にわたり低下し続けています」と、NASAの地球観測所は述べています。

人口増加と気候変動の影響

1982年から2022年にかけて、ユタ州ソルトレイクシティ周辺の人口は70万人から120万人に増え、住宅や農業のために地域からより多くの水が取水されるようになりました。

気候変動とそれに伴う気温上昇により、大気中の水分は雪よりも雨として降ることが増えています。

「雪は山に蓄えられ、ゆっくりと流れ出すため、湖にとってより好ましいのです」と、生物学者のボニー・バクスター氏は説明しました。

グレートソルト湖の水位は1985年以降、約6.7メートル低下しています。Image: NASA

グレートソルト湖の湖底が露出

バクスター氏によると、グレートソルト湖は最近まで「数年間の干ばつ」には耐えられたといいます。しかし今では、「気候変動の圧力に効果的に対処する」状態にはないと、同氏は付け加えました。

ユタ州立大学の研究者らの推定によると、人々による水の利用のため、グレートソルト湖への流入水量は1850年以降、約40%減少しました。

NASAによると、湖岸の白い縁は、新たに露出した湖底の部分を示しています。また、水深や堆積物、塩分、細菌、藻類の濃度の違いも、色の違いとなって表れています。

NASAによると、グレートソルト湖の水位は数十年にわたり低下し続けています。 Image: NASA

経済と自然にとって価値ある資産

NASAによると、グレートソルト湖はユタ州経済に推定15億ドルをもたらし、ブラインシュリンプの養殖や塩の採取、マグネシウム採掘、レクリエーション活動を支えています。

湖の浅瀬は「数百万羽の渡り鳥」も支えています。

ユタ州グレートソルト湖の栄養循環。 Image: ユタ州

欧州宇宙機関(ESA)の別の報告書は、グレートソルト湖の水位低下が、ユタ州北部の経済、生態系、人々に「壊滅的な影響」を及ぼす可能性があると述べています。

湖が縮小するにつれて塩分濃度が高まり、「数百万羽の鳥の餌となるハエやブラインシュリンプを危険にさらします」とESAは説明しています。

湖底の乾燥は、人の健康も脅かします。鉱業活動の残留物に含まれる「銅、ヒ素、その他の危険な重金属」が粉じんとともに空気中に放出されるためだと、同機関は述べています。

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