地球は早ければ2027年にも地球温暖化のしきい値を超える可能性

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  • 過去の気候データに基づく新しいモデルが、2100年までの地球の気温を予測しました。

  • 研究者らによると、このモデルは予測の不確実性を約50%低減できます。

  • 危険な温暖化のしきい値(+1.5℃)は、2027年から2042年の間に超える可能性が高いことが分かりました。

研究によると、危険な地球温暖化のしきい値は2027年から2042年の間に超える可能性が高いとされています。

これは、気候変動に関する政府間パネル(IPCC)が示した「現在から2052年まで」という推定よりも、はるかに幅の狭い期間です。

『Climate Dynamics』に掲載された研究で、研究者らは地球の気温を予測する、より精密な新しい方法を紹介しています。過去のデータに基づくこの方法は、従来の手法に比べて不確実性を大幅に低減します。

科学者たちは数十年にわたり、将来の地球温暖化を予測するために気候モデルを用いてきました。これらのモデルは、地球の気候と今後起こりうる変化を理解するうえで重要な役割を果たします。しかし、その精度はどの程度なのでしょうか。

気候モデルとは、大気、海洋、氷、地表、太陽など、相互に作用して地球の気候に影響を及ぼすさまざまな要因を数学的にシミュレーションするものです。利用可能な地球システムに関する最良の知見に基づいていますが、将来を予測する際には、依然として不確実性が残ります。

気候予測の不確実性

「気候懐疑論者は、地球温暖化の予測は欠陥のあるスーパーコンピューターモデルに依存しているため、信頼できないと主張してきました。こうした批判には根拠がありませんが、将来の温暖化を予測するには、独立した異なるアプローチが必要であることを浮き彫りにしています」と、共著者でマギル大学大気海洋科学科教授のブルーノ・トランブレイ氏は述べています。

これまで、全体的な気温予測の幅が広く、さまざまな緩和シナリオでどのような結果になるかを特定するのは困難でした。たとえば、大気中のCO2濃度が2倍になった場合、気候変動に関する政府間パネル(IPCC)が用いる大循環モデル(GCM)は、世界平均気温が1.9~4.5℃上昇する可能性が非常に高いと予測します。この幅広い範囲は、低い方では中程度の気候変化、高い方では壊滅的な変化を含んでいます。

「地球の気温を予測する私たちの新しいアプローチは、GCMが不完全にしか捉えられない理論上の関係ではなく、過去の気候データに基づいています。このアプローチでは、少ない仮定のもと、直接観測から気候感度とその不確実性を推定できます」と、ドイツ・ポツダムのアルフレート・ウェゲナー研究所の共著者ラファエル・エベール氏は述べています。

地球温暖化のしきい値

この研究で研究者らは、2100年までの地球の気温を予測する新たな「気候応答スケーリング関数(SCRF)」モデルを紹介しています。過去のデータに基づくこのモデルは、IPCCが現在用いるアプローチと比べ、予測の不確実性を約半分に低減します。

結果を分析した研究者らは、危険な温暖化のしきい値(+1.5℃)を2027年から2042年の間に超える可能性が高いと分かりました。これは、GCMの「現在から2052年まで」という推定よりも、はるかに幅の狭い期間です。また研究者らは、予想される温暖化は平均で約10~15%低いことも見いだしました。一方、SCRFの「温暖化が起きる可能性が非常に高い範囲」はGCMの範囲内にあり、GCMを裏付ける結果となったとしています。

危険な温暖化のしきい値(+1.5℃)は、2027年から2042年の間に超える可能性が高い。Image: Climate Dynamics

「各国政府がようやく気候変動対策に取り組むと決めた今、最も弱い政策でさえ危険な結果を防げると指導者が主張できるような状況は避けなければなりません」と、マギル大学物理学科教授で共著者のショーン・ラブジョイ氏は述べています。「次世代の改良を加えた新しい気候モデルによって、曖昧さの余地は小さくなります。」

出典:マギル大学

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