この5つの短い散歩が、より広い環境を守る意欲につながる

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  • 地球規模の問題である気候変動の深刻さを前にすると、個人では無力だと感じてしまうことがあります。

  • サイコジオグラフィー、つまり意識を向けながら歩く実践は、自然との関わり方に新たな視点をもたらし、より小さな規模で行動を起こすよう促してくれます。

  • 散歩をしながら人と話すことで、気候変動への取り組みに大きな違いをもたらす、地域に根差した組織的な行動を促せます。

私と同じように、ニュースで山火事が燃え広がり、氷河が溶けるのを目にして、どうにもできないと感じたことがあるかもしれません。報告では、気候変動の影響は予想以上に深刻だとされています。いったい何ができるのでしょうか。

大きな問題を一人で解決することはできなくても、行動を起こす方法はあります。その第一歩は、散歩のような簡単なことでも構いません。

意識を向けながら歩き、周囲や、そこから呼び起こされる考えや感情をじっくり観察すると、自分の街の通りのような見慣れた場所を新たな目で見られるようになります。そうすることで、周囲への気づきや感謝が深まり、今度はそこを守りたいという思いが芽生えるかもしれません。

気候変動と向き合う手段として歩くことの力に初めて気づいたのは、小説『カタツムリの半減期』を執筆していたときです。北ウェールズのにある風景や、ウクライナの周辺を時間をかけて歩いて探索しました。どちらも原子力発電所がある場所です。そこで、こうした場所が、エネルギーを生み出すこの方法に対する強い感情を呼び起こすことを知りました。さまざまな特徴や場所が私たちの感情や行動にどう影響するかを注意深く見つめながら歩くことは、

の中核をなしています。サイコジオグラフィーとは、心理学と地理学が交わる学問分野です。実践するには、通勤など外出するいつもの目的をいったん脇に置き、代わりに「デリーヴ」を行います。つまり、さまざまな場所を漂うように歩き、見慣れたものを新鮮な目で捉え直すのです。

最近配信された『気候変動と脳』のエピソードで、ポッドキャストのホスト、デビッド・パウエルと私は、地球の身近な場所との感情的なつながりが、より広い環境を守る動機になることについて話しました。研究によると、歩みを緩めて、普段よく利用する場所をじっくり観察することが、このプロセスに欠かせません。

身近な地域とのつながりを取り戻すために、次の5つの短い散歩を試してみましょう。

• 通学や通勤のとき、いつも通る場所を避けた新しいルートを見つけてみましょう。どんな新しい手触り、匂い、音、感情に出会いますか。いつものルートとはどう違うでしょうか。

外で観察する時間を増やすと、身近な環境とのつながりを取り戻す助けになります。Image: Unsplash/スタニスラフ・ウラソフ

• 買い物先や職場へ、いつものルートを歩いてみましょう。ただし、早く着くことに集中せず、歩調を落とし、3分ごとを目安に立ち止まって周囲を観察します。毎日の通勤・通学では見落としがちなものに気づきますか。香りを楽しめる花や、葉の間を吹き抜ける風の音はありますか。そうしたものはどんな感情を呼び起こしますか。

• 自宅の玄関から、少しずつ範囲を広げながら円を描くように歩きましょう。ごみや歩道についたガムの跡など、人が悪影響を与えた場所を観察します。帰り道には、舗装のひび割れに咲く花や、レンガや雨どいから伸びる木や低木など、意外な場所で生き生きと育つ生き物を探してみましょう。こうした観察で何を感じるのか、なぜそう感じるのか、考える時間を取ります。野生生物にとってよりよい地域にするために、何ができるでしょうか。

身の回りで目にするものは、さまざまな感情を呼び起こします。Image: Unsplash/マイケル・クハルスキ

• 暖かい日に、私が「温度散歩」と呼ぶものを試してみましょう。道沿いにある壁、草地、縁石など、さまざまな表面を探し、手を当ててみます。どんな色や素材が熱を吸収し、蓄えるでしょうか。最も熱くなっているものは、都市ヒートアイランド現象として知られる現象を通じて、地球温暖化の一因となっているかもしれません。壁を白く塗ることや、地域の変化を求める活動が、どうすればこの影響を和らげられるか考えてみましょう。

• 自分の通りを歩き、できればさまざまな家の前庭を見てみましょう(通り過ぎながらさっと見るだけで構いません)。芝生や低木はありますか。舗装され、砂利や人工芝で覆われていますか。庭のデザインと、そこにいる鳥や昆虫の数や種類に関連はあるでしょうか。こうした観察を、自宅の庭や地域の緑地で自然を育むためにどう生かせるでしょうか。歩きながらアイデアを書き留めましょう。

この5つの散歩は始まりにすぎません。サイコジオグラフィーは柔軟に、状況に応じて、想像力豊かに取り組むことを促します。自分なりの散歩を考え、ほかの人にも参加してもらいましょう。

研究によると、小さな行動は、野草の種をまくといったことでも、気候変動の緩和や生物多様性の保護に貢献するだけでなく、ほかの人にも影響を与え、責任を担うよう促すことができます。

人と一緒に歩き、地域でできる小さなことから大きなことまで話し合えば、より組織的な行動の始まりになるかもしれません。たとえば、近所で庭を自然に戻す動きが広がり、人々がフェンスを生け垣に替えたり、熱を反射するために公共施設を白く塗るよう自治体に求める活動につながったりするかもしれません。

この動きがどこまで広がるか、誰にもわかりません。まずは一歩、歩き出してみましょう…

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