Statistaによると、ここ数週間、中央アジアと東アジアで観測史上最低気温が記録されました。
極渦による寒波が原因です。
極渦とは、通常は地球の両極の周辺を循環する冷たい空気ですが、ときに極から遠くまで広がることがあります。
気候変動は、異常気象を悪化させると一般に考えられています。
過去2週間、極渦による厳しい寒さで、中央アジアと東アジア各地の観測史上最低気温が次々と更新されました。中国で観測された史上最低気温も含まれます。1月22日、中国最北部の黒竜江省にある漠河では、氷点下53°C(-63.4°F)を記録し、中国で観測された最低気温となりました。
それ以前には、ロシア・シベリアのトンガラクで氷点下62.7°C(-80.9°F)が観測され、町の最低気温記録を更新していました。寒気が西から東へ移動するなか、インド北部でも記録に迫る寒さとなり、パキスタンのバロチスタン州ノクンディでは、氷点下10°C(+14°F)を記録し、観測史上最低気温に並びました。アフガニスタンでは過去14日間に、気温が平年を大幅に下回り、160人が亡くなりました。
1月25日と26日には、日本を寒波が襲い、各地で最低気温の記録が更新されました。たとえば、栃木県中部の大田原市では氷点下16.4°C(+2.5°F)を記録しました。亜熱帯に属する南日本でも、熊本県の甲佐町で氷点下9°C(+15.8°F)まで下がり、最低気温記録を更新しました。同じころ、岡山県の中国山地にある真庭市では、最深積雪の記録を更新し、わずか24時間で新たに93 cm(36インチ)の雪が降りました。記録更新には届かなかったものの、北海道の上士幌町では1月27日に氷点下24.9°C(-12.8°F)を記録し、町で観測された史上2番目の低温で、1月としては観測史上最低となりました。寒さは韓国、台湾、そして東南アジアにも及びましたが、これらの地域では記録更新はありませんでした。
この寒さは、近ごろアジア大陸を襲った熱波とは際立った対照をなしています。気候学者のM. Herrara氏がTwitterで伝えたところによると、ミャンマーでは1月末、気温が30°C(+86°F)近くまで上がり、2地点で1月の最高気温記録を更新しました。寒波の直後、中国雲南省でも1月の最高気温が更新され、昆明市では24.1°C(+75.4°F)、元謀県では31.6°C(+88.9°F)を記録しました。
極渦とは、通常は地球の両極の周辺を循環する冷たい空気ですが、ときに極から遠くまで広がることがあります。人間活動による地球規模の気候変化が実際に極渦を不安定化させるのか、気候科学者たちは今も解明を試みていますが、気候変動は一般に、異常気象を悪化させると考えられています。




