LinkedInの「Global Green Skills Report 2022」によると、グリーン起業は全体の起業よりも速いペースで成長している。
同報告書はさらに、グリーンスキルを必要とする求人は過去5年間で年率8%増加したとしている。
ただし、グリーン人材の割合は毎年約6%しか増えておらず、埋めるべきスキルのギャップが存在することを意味している。
LinkedInはまた、グリーンスキルを持つ人材は男性100人に対して女性が62人しかいないことも明らかにした。
グリーン経済は、グリーン人材なしには実現しない。つまり人々は、エンジニアリングから複雑な問題解決能力に至るまで、あらゆる能力を身につける必要があると、国連環境計画(UNEP)は述べている。
明るい材料としては、LinkedInによると、人々がこれらのスキルを身につけつつあるようだ。 グリーン起業は全体の起業よりも速く成長しており 世界的に進んでいると、同報告書「Global Green Skills Report 2022」は述べている。
また、プロフィールにグリーンスキルを追加する起業家の割合も増加しており、追加されている主なスキルには、サステナビリティ、再生可能エネルギー、サステナブルデザインが含まれる。
増加する環境関連の仕事
LinkedInは次の点を見いだした一方で グリーンスキルを必要とする求人は、過去5年間で年率8%で増加し、同期間においてグリーン人材の割合はわずか年6%しか伸びておらず、需要が増え続ける中で働き手が不足していることを示している。
同報告書によると、働き手はグリーンスキルを習得する傾向を強めているものの、グリーンな職務やグリーン化を伴う職務への転換の規模は、それ自体で変革的な影響をもたらすにはなお小さすぎる。
グリーン格差
同報告書はまた、国の所得水準とグリーン人材の採用との間に直接的な関連があることも示している。
グリーン人材の割合は、2015年から2021年にかけて、高所得国では39%増加した一方、中上所得国では37%、中低所得国では31%、低所得国では18%増加した。
以下のグラフは、2020年において高所得国と中上所得国は安定したグリーン採用率を維持している一方、低所得国では鈍化が始まっていることを示している。
グリーンのジェンダー格差
公正で成功するグリーン移行のためには、利用可能なあらゆる人材を活用することも不可欠である。しかしLinkedInは、グリーンスキルを持つ人材は男性100人に対して女性が62人にとどまっており、2015年以降変わっていないことを明らかにした。
同報告書で分析された全ての国では、近年、女性のグリーン人材の割合が増加しており、平均で2016年の6.4%から2021年には8.9%に増えた。しかし男性のグリーン人材の割合も同程度のペースで増加しており、10.3%から14.2%になった。
しかし、同報告書に含まれる国の半数は、グリーンのジェンダー格差がある程度縮小している。以下のグラフは、この格差を縮めている上位25か国を示している。
機会を活かす
グリーンな仕事に向けた若者のスキルと人材育成は、今年11月にエジプトのシャルム・エル・シェイクで開かれる気候変動会議COP27の議題の一つとなる見込みだ。
LinkedINのCEOであるライアン・ロスランスキー氏によると、新たな気候政策や取り組みに後押しされ、今後10年間で世界中に「何百万もの新たな環境関連の仕事が生まれる」ことが期待できるという。
米国では 最も需要の高い環境関連の仕事はとして以下が挙げられる:
太陽光発電と風力発電の両方の設置作業員および技術者
太陽光エネルギーの営業職
環境エンジニアおよび環境科学者
世界全体では、クリーンエネルギーへの移行により、2030年までに世界全体で1,330万件の新たな雇用が生まれると見込まれており、化石燃料部門で失われると見込まれる270万件の雇用を相殺する。
また、最初の『World Energy Employment Report』(国際エネルギー機関)による報告書は、クリーンエネルギー分野での人材採用により、エネルギー部門の世界の雇用が新型コロナウイルス流行前の水準を上回ったと述べている。



