気候危機への対処には、若きリーダーたちのイノベーションと集団的な行動が求められます。
そこで、若いイノベーターが気候危機への解決策を拡大できるよう支援するチャレンジの立ち上げを、グローバル・シェイパーズに依頼しました。
気候分野の若きイノベーター9人が、取り組みの効果を拡大するための支援対象に選ばれました。
世界各地の若者たちは、自然とレジリエンスに焦点を当てたストックホルム+50に向けて集まりつつあります。これはエジプトのシャルム・エル・シェイクで開催されるCOP27に先立つものです。こうした世界的なサミットに備えるうえで、若者たちが共通の言語と使命を持ち、集団的な行動とイノベーションが支援され、加速されることが不可欠です。
こうした背景を踏まえ、グローバル・シェイパーズ・コミュニティ(GSC)とクライメート・リアリティ・プロジェクト(CRP)は、地域の気候変動対策を推進し、気候変動対策への意欲を高める若きリーダーを世界各地から発掘し、支援するチャレンジを企画しました。こうしてユース・クライメート・アクション・チャレンジが誕生しました。
世界経済フォーラムのイノベーション・プラットフォームであるUpLinkで開催されたこのチャレンジには108件の応募が寄せられ、専門家コミュニティによる慎重な審査を経て、UpLink注目のイノベーター9組が選ばれました。
今後数か月にわたり、選出された9組は、次の人々との1対1のメンタリングを通じて互いに学び合い、取り組みの効果を拡大する機会を得ます。ヤング・グローバル・リーダーズ・フォーラム(YGL)、GSC、CRPの気候リーダーがメンターを務めます。選出されたイノベーターは、取り組みの紹介や、経験豊かなエコプレナーとの引き合わせを通じて、フォーラムとCRPから支援を受けます。
創造性、楽観主義、社会正義、そして努力を通じて世界各地で気候変動対策を推進する、選出されたイノベーターを紹介します。
BluPower(インド)は、小水力発電ソリューションを提供しています。電化に適さない河川や運河にも設置しやすいコンパクトな設備で、信頼性と回復力に優れた水力発電を実現します。2030年までに年間8,000 GWのエネルギーを生産し、世界の送電網が十分に整備されていない地域で2,000万人の暮らしに貢献することを目指しています。
Chloride Free Foundation(ブラジル)は、土壌中の炭素隔離に取り組む国際的な非営利団体で、ブラジルと米国以外への事業拡大を目指しています。土壌の生物多様性の重要性への認識を高め、農家に持続可能な無塩化物農法を広めることで、すべての人々と環境にとって豊かで公平な未来をつくることを目指しています。
Eco Smart Farming(Eco Warriors)(ガーナ)は、地域の言語で気候変動に配慮した農法を農家に提供するデジタル農業ソリューションです。この拡張可能なテクノロジーを活用したソリューションは、気候変動により稲作の収穫を失い、新たな気候変動対応型の稲作方法を学ぶ必要があるフォドア地域の農家を対象としています。
HamsaRecycling(アゼルバイジャン)は、繊維廃棄物やプラスチック廃棄物から靴や衣類を作るソーシャル・スタートアップです。リサイクル素材を使い、障害のある人々のために特別に設計した製品の開発を目指しています。ファッション業界で障害のある人々の存在が十分に反映されてこなかったなか、HamsaRecyclingは持続可能性と包摂性の向上に貢献しています。
MAA’VA™(アメリカ合衆国)は、独自の持続可能な炭素隔離型建築資材を開発しています。プラスチック廃棄物とそれ以外の廃棄物をエココンクリートに変え、従来型建築や3Dプリント建築に活用できます。3Dプリント技術を最適化することで、建設費の10分の1、建設廃棄物の半分で、環境に配慮した低価格住宅を1日で建設できます。
Mudatuga (ポルトガル)は、温室効果ガス排出を減らし、有機廃棄物の埋め立てを防ぐため、家庭や地域向けの堆肥化ソリューションを開発するスタートアップです。主力製品のCompostugaは、コルクの残材で作られた環境に優しいボカシ容器で、家庭であらゆるものを堆肥化できます。Mudatugaは、ポルトガルで深刻化する都市廃棄物問題に取り組むとともに、イベリア半島で循環型の廃棄物管理を促す存在となることを目指しています。
Nossa Horta(ブラジル)は、リオデジャネイロ市で、主に低所得地域のコミュニティ・ガーデンを通じて都市農業を推進する草の根運動です。それぞれの菜園は地域のニーズに合わせて整備され、大人と子どもに気候変動、薬用植物、一般的でない食材について教えています。
Subjee-Cooler(インド)は、エネルギーを使わずに野菜を5日間新鮮に保つ、持ち運び可能なゼロエネルギー冷却庫です。COVID-19のパンデミック期間を通じて、農家の収入向上と食品廃棄の削減に大きく貢献してきました。
Tree Square(フィリピン)は、同国の環境天然資源省が支援する、拡張可能な都市再植林モデルです。集団的・個人的な行動によって都市の緑を取り戻し、1平方メートルずつ気候変動に立ち向かいます。フィリピンの100都市で合計10,000平方メートルの都市樹木被覆を実現することを目標としており、東南アジアの他の国々へ展開できる可能性もあります。
世界経済フォーラムの初期段階イノベーション促進プログラムであるUpLinkは、ネットゼロ、自然再生、公平な未来に欠かせない、目的意識を持つ起業家を支援し、その取り組みを加速しています。詳細を確認し、UpLinkコミュニティに参加するには、こちらをクリック。





