今年、アースデイは50周年を迎えます。
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)によりいくつかの変化が生じますが、活動家がオンラインでできることはまだたくさんあります。
パンデミックがあっても環境保護の取り組みは止まらないことを示す5つのプロジェクトを紹介します。
2020年4月22日は、50周年を迎えるアースデイの日です。世界の環境保護に取り組む国際的なイベントであり、人々が一堂に会して行動を求めます。
1970年、初めてのアースデイでは、米国各地で2,000万人が街頭で抗議活動を行いました。1990年には、141か国で2億人を超える人々が環境問題に世界の注目を集めるために立ち上がり、世界的なアースデイ運動が始まりました。
今年のアースデイは、例年とは少し様相が異なります。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミックが世界中の人々に影響を及ぼすなか、対面での大規模な動員や集会はできません。しかし、この困難な時期にも、家にいながらできることはたくさんあります。それを実証しているのが、グローバル・シェイパーズ・コミュニティです。世界各地の若者たちは地球を守るための取り組みを続け、身体的な距離を保ちながらも、私たち全員が活動を続けるよう促しています。
パンデミックが猛威を振るうなかでも気候変動対策に取り組み続ける、コミュニティの揺るぎない決意を示すグローバル・シェイパーズのプロジェクトを5つ紹介します。
1. 森林再生、意識啓発、対話:ナイジェリア・アブジャ
ナイジェリアは砂漠化や干ばつにより、気候変動の影響を非常に受けやすい国です。こうした影響を緩和するため、アブジャのグローバル・シェイパーズ・ハブは市内全域に5,000本の木を植えることを約束しました。森林再生は土壌を豊かにし、農業生産性を高め、大気中のCO2濃度を下げるのに役立ちます。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響で森林再生の取り組みは一時中断していますが、ハブは協力者を募り、活動に参加するための研修を行うことで、取り組みを続けています。協力者には市民社会組織から学校の環境クラブまで、さまざまな団体が含まれます。各協力者には植樹に必要な資材が提供され、森林再生の取り組みが長期にわたって持続し、効果を上げられるよう見守る役割を担います。
2. ツーホイール・チューズデー:ベルギー・ブリュッセル
ブリュッセルはヨーロッパで最も交通渋滞の激しい都市の一つであり、同市のグローバル・シェイパーズ・ハブは自転車利用を促進し、汚染と交通量を減らすことに取り組んでいます。このプロジェクトは、情報提供や支援、コミュニティづくりを通じて、都市で自転車に乗ることへの不安を解消する手助けをします。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響で通勤者が減ったことから、プロジェクトはオンラインでの発信や意識啓発の強化、企業向けモビリティ施策の開発に重点を移しました。企業向け施策では、自転車通勤をする従業員に雇用主が報奨を与えます。このハブはパリのシェイパーズと緊密に連携し、世界各地のほかの渋滞都市にもプロジェクトを拡大する計画です。
3. 未来のリーダーたち:オーストラリア・メルボルン
オーストラリアの排出量予測によると、同国はパリ協定の公約達成に向けた軌道に乗っていません。メルボルンのハブは、オーストラリアの若者を通じて状況を変えることを目指しています。ビクトリア州の若者10万人に教育と力を与え、地域レベルで気候変動対策に取り組めるようにする計画です。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響で国内の選挙の状況が不透明ななか、ハブはデジタルキャンペーンや情報資料を通じて若者に働きかけ、地域の代表者と気候問題について話し合う場を提供し、若者に立候補を促す計画です。
4. 食卓から地球へ:エクアドル・キト
エクアドルは生物多様性に富む一方、廃棄物の不適切な管理が天然資源に影響を及ぼし、生態系を危険にさらしています。キトのハブは、学校を通じて地域住民の有機廃棄物に対する見方や扱い方を変えることを目指しています。地元の学校の生徒と協力して堆肥化システムと在来植物の菜園をつくり、民間・公的機関の支援を得て、市内や国内のほかの学校にも広げることを計画しています。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)により学校は現在休校していますが、キトのハブはすでに市の廃棄物条例案に意見を提出し、地域の政策に影響を与えています。
5. 地域をつなぐ太陽光パネル:ルーマニア・ブカレスト
ブカレストのハブは、市内の一般的な集合住宅の屋上に太陽光パネルを設置し、住民が集まってクリーンエネルギーを生み出し、環境への強い責任感を育むきっかけにすることを目指しています。目標の一つは、クリーンエネルギーをめぐる対話を生み、地域コミュニティを結びつけることです。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響で設置計画は一時中断していますが、ハブは許可や認可の手続きを進め、関係者を整理し、追加資金を探して、できるだけ早くプロジェクトを開始できるよう準備しています。
あなたも行動を
環境を守る取り組みを中断してはなりません。身体的な距離を保つこの時期は、世界中の私たち一人ひとりが、気候危機の解決に向けた運動に自宅からデジタルでどう参加できるかを考える絶好の機会です。
あなたにできることとして、アースデイ・ライブを4月22~24日に視聴しましょう。この72時間のライブ配信イベントは、アースデイ50周年を記念するオンライン活動の中心となる催しです。また、地球のための声を加えて、運動に参加することもできます。
オンラインでの参加に加え、この在宅期間を活用して、暮らしの場を環境に優しいものにしましょう。もっと省エネ性能の高い電球に替えようと思っていませんでしたか。自宅で堆肥づくりを始めたり、庭づくりをしたりしたいと思いながら、時間がないと心配していませんでしたか。お住まいの地域で太陽光パネルを設置する方法を調べるのを先延ばしにしていませんでしたか。
アースデイ2020とこれら5つのプロジェクトを通じて、意義ある行動によって地球を守る取り組みを続ける必要があることを、皆で改めて確認しましょう。家から出られなくても、心を一つにした私たちの声には、いつでも力があります。
これら5つのプロジェクトは、クライメート・リアリティの理事ロザムンド・ザンダー氏からの寛大な支援と連携によって、一部が実現しています。クライメート・リアリティ・プロジェクトはグローバル・シェイパーズ・コミュニティと連携し、各大陸の地域社会で気候変動と闘うため、グローバル・シェイパーズの研修を行い、力を与え、必要な手段を提供しています。




