今週のまとめでは、過去7日間の気候変動に関する主要なニュースをお届けします。
今週の主なニュース:気候変動に対する世界の見方、熱帯地域上空のオゾン層の穴、グリーンスチールの可能性、炭素税を導入している国々、持続可能な建築設計でジェンダーへの配慮が必要な理由。
1. 新たな調査で明らかになった、気候変動に対する世界の人々の考え
ニック・クレッグ氏(メタのグローバル・アフェアーズ担当社長)が、新たな調査を取り上げます。この調査は、約200カ国のFacebookユーザー10万人以上を対象に、気候変動に対する一般の人々の見方を調べたものです。
調査対象となったほぼすべての国で、過半数の人々が気候変動をある程度または非常に懸念していると回答しました。また、多くの人が、気候変動は将来の世代に被害をもたらす可能性が高いと見ています。詳しくはこちらで、気候変動に対する世界の人々の思いをご覧ください。
2. 熱帯地域上空で新たに発見された、年間を通じて存在するオゾン層の穴は、地球上の生命に何をもたらすのか?
研究者たちは、熱帯地域上空で発見された年間を通じて存在する新たなオゾン層の穴がもたらす正確な影響を解明しようとしています。この穴が生態系とそこに暮らす人々の双方に悪影響を及ぼす懸念があります。熱帯地域は地球の表面積の半分を占め、世界人口の約半数が暮らしています。
オゾン層の減少は地表に届く紫外線を増加させ、がんのリスクを高め、免疫機能を弱めるほか、農業生産性や生態系にも影響を及ぼす可能性があると、新しい論文の共著者の一人、ルー・チンビン氏は説明します。このオゾン層の穴は、悪名高い南極上空のオゾンホールの7倍の大きさです。詳細はこちらで、起こり得る影響をご覧ください。
3. グリーンスチールとは何か、そしてなぜ世界はその生産を増やす必要があるのか?
鉄鋼は世界で最も広く使われている金属ですが、その製造過程では、世界全体の排出量の約8%が排出されます。鉄鋼の75%は石炭火力の炉で生産されており、大量の排出を伴います。電力または水素で稼働する炉への移行に向けた取り組みが進められています。
三菱重工グループによると、「グリーン水素」で製造された鉄鋼は、CO₂排出量が完全にゼロです。しかし、グリーンスチールの生産規模を拡大するのは容易ではありません。なぜなのか、続きを読む。
4. 炭素税を導入している国は?
各国がネットゼロへの移行を目指すなか、政府は、よりクリーンな技術への投資を促して化石燃料による汚染を減らすため、炭素価格の導入を検討しています。炭素税は、財やサービスの生産に伴う炭素排出に課されます。
デンマーク議会は最近、EUの排出枠制度の対象内外を問わず企業に適用される、新たな法人炭素税を承認しました。では、ほかに炭素税を導入している国はどこでしょうか?続きを読むと、さらに詳しく分かります。
5. 持続可能な建築設計では、女性のエネルギーや空間の使い方を考慮する必要がある理由
ジェンダーを考慮せずに設計された建物は、往々にして男性に有利で、女性には不利な結果をもたらし、エネルギー効率にも影響することが研究で示されています。建物は世界のエネルギー消費量の約40%を占めています。COP26の目標を達成するには、建物のエネルギー効率を2030年までに30%改善する必要があります。
こうした変化を実現するには、ジェンダーを考慮しなければなりません。なぜでしょうか?研究によると、従来の労働分担のあり方から、男性と女性ではエネルギーの使い方が異なります。こちらをご覧ください。ジェンダーによってエネルギーの使い方がどう異なるのか、また、この情報が持続可能な建築設計にどう役立つのかをご紹介します。





