気候変動による海面上昇が世界各地の沿岸地域を脅かしている。しかし、一部の地域社会では、すでに家を守るには手遅れだ。
ここでは、代替案を持つ5つの場所を紹介する。
キリバス
太平洋の低地に点在する小さな島々からなるキリバスは、海面上昇に対して特に脆弱だ。アノテ・トン前大統領は、島々が水没するのを防ぐための行動を長年訴えてきた。
2014年、同氏はフィジーの土地を購入した。祖国で暮らせなくなったとき、キリバスの10万人の国民が避難できる場所を確保するためだ。
フィジー、ブニドゴロア
しかし、フィジーの地域社会も、海面上昇による存続の危機に直面している。2014年、ブニドゴロア村の住民は家を捨て内陸部へ移住した。数十万ドルをかけて、新たに30棟の住宅が建設されたほか、養魚池や農場も整備された。
ブニドゴロアは、フィジー政府の気候変動対策プログラムのもとで移転した最初の村で、さらに30以上の村が移転候補に挙がっている。

ソロモン諸島、タロ
2016年、オーストラリアの研究者らは、ソロモン諸島の無人島5島が海面上昇と浸食によって失われたことを発見した。
サンゴ礁の環礁にあるタロは海抜2メートル未満で、島民は津波のためすでに何度も避難している。
現在、州都チョイセルを高台へ移転し、チョイセル・ベイ・タウンとして知られる新しい町を建設する計画が進められている。

米国アラスカ州、シシュマレフ
太平洋の島々の温暖な気候とはかけ離れたアラスカ沖の小島にある村、シシュマレフでは、約600人の住民が気候変動による移転に直面している。
村人たちは2016年、移転することに賛成票を投じた。海岸線が融解し、海へ崩れ落ちていたためだ。北極圏の近くに位置するシシュマレフの住民の大半は、先住民族のイヌピアットだ。

米国ルイジアナ州、アイル・ド・ジャン・シャルル
ルイジアナ州南東部のアイル・ド・ジャン・シャルルに残る29軒の家は、メキシコ湾へ沈みつつある。
ビロクシ・チティマチャ・チョクトー族とユナイテッド・ホウマ・ネーションの部族構成員が暮らすこの島は、すでに陸地の98%を失った。1955年以来のことだ。
2016年初め、米国政府はルイジアナ州に助成金を交付した。総額は9,260万ドルで、そのうち4,800万ドルはアイル・ド・ジャン・シャルルの住民を高台へ移転させるためのものだった。
住民は現在、移転先を検討しており、有力候補として3カ所が挙げられている。






