動物の総数は1970年代以降半減しており、一部の科学者はこれを地球の「6度目の大量絶滅」の始まりと呼んでいます。
過去5回の大量絶滅の原因には、激しい噴火、氷河期、大陸の衝突、小惑星の衝突などがあったと考えられています。しかし今回は、人間に責任があります。単一の種が地球とその住民の進化にこれほど大きな影響を及ぼし、自らの生存をこれほど危うくしたことは、かつてありませんでした。
生物多様性は、私たちが知る生命の基盤です。私たちが呼吸する空気、食べる食料、飲む水もその一部です。
私たち全員が生物多様性を大切にすべき理由は数多くあります。ここでは、そのうち3つを紹介します。
1. バランスが崩れれば、生態系は崩壊する
自然は、人間が地球上で支配的な種となるために必要な資源をもたらしました。そして私たちは今も、繁栄するために自然の恵みに頼っています。植物、昆虫、動物の複雑な関係性の体系が、何百万年もの間、自然の均衡を保ってきました。
しかし、消費の急増により、地球の資源にはかつてないほどの負荷がかかっています。人間の活動は、グレートバリアリーフのような大規模なものから、カニの甲羅に生息する寄生虫のような小さなものまで、生態系全体を乱し、あるいは完全に消滅させています。

汚染、気候変動、森林破壊など人間が引き起こす問題によって、さらに多くの種が脅かされています。国際自然保護連合のレッドリストに掲載された哺乳類の数は、2006年から2018年の間に12%増加しました。同じ期間に、絶滅危惧種に指定された昆虫は147%、軟体動物は125%増加しました。
2. 種の生存は食物連鎖にかかっている
自然界の複雑な関係性の網から、たった一つのつながりが失われるだけで、ドミノ効果が起き、食物連鎖全体が乱れることがあります。
たとえば、ミツバチは非常に優れた花粉媒介者ですが、農薬の使用によってその数は大幅に減少しています。動物は、世界の顕花植物の87%を受粉させており、その多くは人間の食料となるため、この問題はミツバチだけにとどまりません。
海洋でも食料源が脅かされています。サンゴ礁は、あらゆる海洋生物の25%に生息地を提供し、世界の魚種の4分の1の稚魚が育つ場となっています。そこには、私たちの食卓に上る魚も含まれます。サンゴは生物であり、死骸を分解する細菌が作り出す硝酸塩を餌にしています。気候変動や汚染による海水温の上昇は、一部の細菌株に害を及ぼし、サンゴから硝酸塩を奪います。その結果、サンゴ礁や、そこに依存する多くの種が損傷を受けたり、死滅したりします。
3. 生計手段の喪失
乱獲や、爆破漁法、底引き網漁などの破壊的な漁法によって、魚類資源やその他の海洋生物が減少しています。WWFの推計によると、世界の漁業は1950年以降、世界の海から魚類と無脊椎動物を60億トン漁獲してきましたが、漁獲量は1996年以降、毎年120万トンずつ減少しています。
海水温の上昇も漁獲量の減少につながっています。魚がより冷たい海域を求めて本来の生息域から移動するためです。その結果、船はより長い時間海上で操業しなければならず、雇用も危機にさらされています。
海岸近くでは、マングローブ林が姿を消し、そこに依存する人々の生計手段も失われています。何千もの海洋生物、鳥類、哺乳類のすみかであるマングローブ湿地は、農地の造成や都市開発のために伐採されています。

マングローブの木材は何世紀にもわたって伐採されてきましたが、持続不可能な慣行によって、多くの森林が取り返しのつかない損害を受けています。
哲学者のブライアン・ノートンは、地球が直面する現在の危機を、生命維持装置につながれた患者にたとえています。病院の職員が、どうしても必要な収入を得るため、その装置の部品を売っているというのです。地球との関係を変えなければ、いつか私たち全員が頼るこの装置は、動かなくなるかもしれません。




