迫害を逃れ、南米に避難するLGBT+の移民

A woman and a man walk down the stairs painted in the colors of the rainbow at a subway station to celebrate International Day Against Homophobia in Buenos Aires, Argentina, May 17, 2017. REUTERS/Marcos Brindicci - RC1C1F074710
Many LGBT+ asylum seekers are choosing Brazil and Argentina as their destination.Image: REUTERS/Marcos Brindicci
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アルゼンチンとブラジルは、庇護を求めるLGBT+の人々にとって、ますます人気の渡航先となっている

ジャマイカのモンテゴベイで育ったグレンロイは、家族に自分がゲイだと知られるまで、穏やかな子ども時代を過ごした。

家族は彼に暴力を振るい、家から追い出した。それをきっかけに、2年以上に及ぶ苦難が始まり、最終的に彼は数千マイル(km)離れたアルゼンチンに避難せざるを得なくなった。

「あの頃は、友人の誰かが毎日のように亡くなったり、差別や偏見、暴力、虐待、襲撃などに苦しんだりしていました」と、トムソン・ロイター財団が身元保護のために名前を変更した23歳の彼は語った。

「だからこそ、国を出ざるを得ませんでした。あそこでは生きていけなかったのです」

アルゼンチンは意外な避難先に思えるかもしれない。しかし、ラテンアメリカで同性愛者やトランスジェンダーの権利が前進するなか、この地域は難民の行き先としてますます人気が高まっている。

グレンロイは、母国で危険にさらされているLGBT+の人々の脱出を支援し、ほかの場所で安全を得られるよう助けるカナダの団体、レインボー・レイルロードの支援を受けて脱出した。

同団体は、LGBT+の庇護希望者を支援するアルゼンチンの権利擁護団体FALGBTと連携している。

「まるで滝のように増えています」と、FALGBTの国際関係担当書記、マリアーノ・ルイスは語った。「年を追うごとに、毎回[前年と比べて]より多くの申請を受けています」

アルゼンチンのLGBT+難民に関する公式データはないが、ルイスによると、過去2年間で同団体への庇護に関する問い合わせは4倍に増えた。

ラテンアメリカの多くの国と同様、同国は同性婚や性自認の承認など、法的保護を提供している。

ジャマイカやロシアのように同性愛を禁じる法律のある国の人々は、アルゼンチンへの入国にビザを必要としない。

彼らは、米国やカナダのような従来型の難民受け入れ先への入国申請に長い時間をかける代わりに、観光客として入国し、その後、難民認定を申請できる。

「その手続きには3年、あるいは4年かかることもあります。多くの場合、命が危険にさらされているため、人々は今すぐ逃げなければなりません」とルイスは語った。

「自由と幸せ」

隣国ブラジルも、2002年に性的指向を理由としてゲイのカップルを初めて難民認定して以来、迫害を逃れるLGBT+の人々にとって人気の行き先となっている。

国連難民機関UNHCRによると、同国が2015年に受け付けた、性的指向または性自認を理由とする庇護申請は135件で、2010年のわずか2件から増加した。

UNHCRによると、2010年から2016年までのこうした申請の大半は、ナイジェリア、カメルーン、ガーナなど西アフリカ諸国からのものだった。

支援団体ハートランド・アライアンスによると、米国では毎年、推定1,250人のLGBT+庇護希望者が難民認定を受けており、これに比べるとブラジルの数字は依然として少ない。

しかし専門家は、特に米国が移民の受け入れを厳しく取り締まるなか、ブラジルとアルゼンチンには可能性があると話す。

「ブラジルには、LGBTの人々を難民として受け入れる能力があります。そして、その手続きや人々のセクシュアリティのあり方を理解し始める力もあります」と、地元の活動家ブルーノ・サントスは語った。

「しかし、こうした確約のもとでも、難民のための公共政策をまず作らなければなりません」とサントスは付け加えた。彼は北部の都市マナウスで、ブラジル初のゲイやトランスジェンダーの難民向けシェルター、カーサ・ミガを設立した。

メキシコ、ウルグアイとともに、アルゼンチンとブラジルはいずれも、性自認と性的指向を庇護申請の根拠として公式に認めている。

両国はまた、地域の28カ国とともに、ゲイやトランスジェンダーの移民が特に弱い立場にあると指摘するUNHCRの2014年ブラジル宣言を採択した。

26歳のブライアンは、レインボー・レイルロードの支援を受けて母国ガーナを逃れ、2017年3月にアルゼンチンに到着した。

「自由と幸せを得る唯一の道だと思ったので、国を出ました」と、名前を変更したバリーは語った。「同性愛者の権利が認められている数少ない国の一つなので、アルゼンチンに来ました。

「大変な旅でしたが、到着したときはうれしかったです。ここで暮らすうえで一番好きなのは、ようやく自由な暮らしができることです」

課題

しかし、多くのゲイやトランスジェンダーの移民は、法的保護が強化されても社会に受け入れられるとは限らないと気づき始めている。近年進展があったにもかかわらず、ブラジルはLGBT+の人々にとって危険な場所であり続けている。

監視団体グルポ・ガイ・デ・バイーアによると、昨年だけで同国ではゲイやトランスジェンダーの人々が445人殺害された。

「同性愛嫌悪の人、単に同性愛嫌悪で人種差別的、差別的な人が多数を占めているので、私たちにとって大きな闘いです」とサントスは語った。

アルゼンチンでは、ゲイやトランスジェンダーの人々が暴力に遭う可能性は低いが、難民はまったく新しい文化に移り住む現実的な課題に直面する。UNHCRの2017年の報告書は、難民の社会統合が依然として「大きな課題」だと警告した。

ジャマイカ出身の難民グレンロイは、ブエノスアイレスに到着したときスペイン語をまったく話せず、安定した仕事を見つけるのに苦労している。

「言葉を勉強しています」と、彼はメッセージアプリのWhatsAppを通じて語った。「でも経済危機は制御不能です。最近はほとんど何も買えません」

経済的、文化的な困難があるにもかかわらず、彼はようやく安全な場所を見つけられたことを喜んでいる。

「生活はまあまあです」と彼は語った。「望んでいた通り完璧ではありませんが、少しずつ近づいています。本当に実現したいことを達成できるよう、自分を奮い立たせたいです」

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