未来的な曲線デザインと自然光を取り入れた内装により、典型的な倉庫には見えません。
しかし、オランダのティルブルフ市郊外にあるオフィス兼倉庫スペースであるNewLogic III棟は、洗練された外観を誇るだけでなく、際立った環境認証を有しています。
世界で最も持続可能な産業用建築物の一つと評価されているこの建物には、余剰エネルギーを電力網に供給する太陽光パネルや、屋根に集めた雨水で流すトイレなど、環境に配慮した設備が備わっています。
円筒形のデザインから「The Tube(チューブ)」の愛称で呼ばれるこの建物は、多国籍ロジスティクス企業Rhenusのオランダ本社兼物流拠点です。
この建物は今年、建築物の持続可能性を評価するBREEAM(英国建築研究所環境評価手法)から、物流センターとして過去最高の評価を受けました。
BREEAMは83か国で56万9,000棟以上の建築物を評価しており、NewLogic III棟には99.48%のスコアが与えられました。
設計によるグリーン化
延床面積60,500m²の倉庫兼オフィススペースは、追加の断熱材により気密性を確保しています。屋根に設置された11,620枚の太陽光パネルからなる太陽光発電システムは、建物が消費する以上の電力を発電し、余剰電力は電力網に供給されるため、エネルギーとCO2の両面で実質ゼロとなっています。
大型のトリプルガラス窓から差し込む自然光により、照明に必要な電力量が削減されるとともに、より快適な執務空間となっています。
この建物には、ヒートポンプ、自動調光式LED照明、電気自動車用充電ポイント、水使用量とCO2濃度を監視する技術も備えられています。
オランダは、持続可能な建築の分野で評価を高めつつあります。The Edgeは、デロイトオランダのアムステルダム拠点であり、同カテゴリーで最高のBREEAMスコアを獲得したことから、世界で最もグリーンなオフィススペースとして高い評価を得ています。
循環型へと移行する都市
The TubeとThe Edgeは、デザイナーや都市計画者がより環境に優しく持続可能な建築物や都市づくりを目指す中で見られる、より広範な潮流の好例です。
新築に廃墟となった建物の資材を再利用する取り組みから、エネルギー消費の削減に至るまで、世界各地の多くのプロジェクトが「循環型経済」の考え方を取り入れています。
これらのプロジェクトは、廃棄物を削減し、可能な限り再利用とリサイクルを行うことで、環境を守ることを目指しています。




