クラウドファンディング、エンジェル投資、スタートアップ・アクセラレーターといった新たな投資モデルのおかげで、出資と引き換えに資源や指導を提供する仕組みが広がり、新興企業が次々と生まれています。従来のイノベーションの状況は、小規模企業と大企業が、異なるものの互いに利益をもたらす目標に向けて協力することで、根本的な変化を遂げつつあります。
企業は、世界の市場へのアクセスを提供し、確立されたサプライチェーンの活用やブランドの活用を可能にすることで、新興企業の長期的な成功に重要な役割を果たしています。
逆に、新興企業は、技術、製品、ビジネスモデルを問わず、まだ知られていない革新を大企業に結びつけることで、大企業を支援しています。このような提携は、新興企業と企業の双方に新市場での成長をもたらすとともに、研究開発部門の負担を軽減することもできます。しかし、こうした関係は今後も続くものの、大企業と小規模な新興企業との相互作用は、これまで以上に複雑になっています。
企業は現在、新興企業の数の多さそれ自体が新たな問題を生んでいることに気づいています。それは、最適なパートナーを見つけるために、膨大な数の新企業の中から選別しなければならないという問題です。新興企業は企業の本社から遠く離れた場所に立地している場合もあり、また知名度を高めるための努力を組織的に行っていない場合もあります。たとえそうしていたとしても、企業のチームは手が回らないことがあり、至る所で次々と生まれる新事業の膨大な数に圧倒されて機会を逃すことがあります。
幸いなことに、私たちはユビキタスなデータと分析の時代に生きており、洞察を得るためにソーシャルメディアを活用することができます。シリコンバレーと欧州の先進企業は、すでにこれらの強力なツールを次の3つの方法で活用しています。
· 関心を集める新市場と新興企業を特定し、追跡すること。
· 新しく、まだあまり知られていない市場について先を見通すこと。
· 企業の目標を達成するための最適なパートナーを見つけること。
これらのツールは、新興企業との取引から不確実性と偶然性を取り除き、企業がより初期の段階で、より多くの事業を追跡できるようにします。また、ツールによって新興企業を時間の経過に沿って追跡することも可能になり、静的なスナップショットを見るのではなく、成功と失敗を選別して、新規市場や隣接市場における勝ちチーム、ビジネスモデル、製品と市場の組み合わせを特定できます。これらのツールを活用する消費財企業は、干し草の山の中の針を見つけただけでなく、多くの新分野で新たな干し草の山をまるごと発見したことに気づくかもしれません。
つまり、これらの新しいツールによって、スタートアップの世界はよりアクセスしやすく、移動しやすくなります。企業は今や、この膨大な創造性と可能性のプールを活用し、成功の可能性を高めることができます。
本ブログは、欧州の起業家精神に関する世界経済フォーラムの取り組みについて背景を提供する一連の記事の一部です。こちらをクリックして ニコラス・デイビスによるシリーズの紹介をお読みください。
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著者:ポール・キャンベルは、Start-Up Genieの最高経営責任者(CEO)兼共同創業者です。
画像:2013年5月21日、コンピューター画面の前に虫眼鏡が掲げられている。REUTERS/Pawel Kopczynski。



