世界の他の地域以上に、東アジアでは中小企業が社会経済の基盤を成す不可欠な存在である。実際、 これらの企業はASEAN地域の全企業の96%以上を占めており、事業所数だけでなく、雇用される労働力の割合においても大企業を上回っている。
中小企業は、地域全体の国内雇用の50%から85%を生み出し、域内総生産の30%から53%を占めている。したがって、その経済的な活力と、成功の背景にある起業家精神を後押しすることは、地域の成長と発展を持続させるうえで不可欠である。世界経済フォーラムは、東アジアの20社をその共同体である グローバル成長企業 (GGC)に迎えることを誇りに思う。
GGCとは、ビジネスモデル、成長実績、リーダーシップ、事業を展開する市場などの要素に基づき、世界の経済リーダーとなる明確な潜在力を備えた急成長企業である。その多くは過去3年間、業界平均を上回る成長率を一貫して達成しており、事業を展開する各国経済の原動力となっている。世界経済フォーラムのGGCコミュニティには、現在65カ国以上から、こうした特徴を備えた360社以上の企業が参加している。
東アジアで新たに選定されたGGCには、カンボジアの主要商業銀行の一つで、地域社会のあらゆる層に金融サービスを提供するACLEDA Bank(カンボジア)、インドネシアの大手生命保険会社の一つでもある国内有力企業WanaArtha Life(インドネシア)、食品・飲料、小売、不動産、保険などの分野で活動する有力複合企業Capital Diamond Star Group(ミャンマー)、水道、衛生、下水道施設の主要な提供者であり、官民連携の成功事例として高く評価されているManila Water Company(フィリピン)、アジアにおける有力な内装工事会社で、ホスピタリティ市場で最先端の内装サービスに定評のあるAA Corporation(ベトナム)、アジア太平洋地域でプレミアムリゾート、ホテル、スパを運営・開発する有力企業Banyan Tree Holdings(シンガポール)、そして人気のスマートフォン向けアプリ「LINE」を運営し、世界中の何百万人ものユーザーが無料でコミュニケーションできるようにしているLINE Corporation(日本)などが含まれる。
選定された20社 は多様な市場背景を持つが、それらを結びつけているのは、売上成長において業界水準を超える能力、模範的な企業としての世界的な社会貢献、革新的な事業慣行、そして優れた経営リーダーシップの実績である。
執筆者:David Aikman、世界経済フォーラム マネージング・ディレクター
画像:2013年10月3日、マニラで撮影された高層の住宅・商業ビル群の全景。REUTERS/Romeo Ranoco



