未来を予測する?それはかなり難しく、この記事の目的でもありません。そこで、 昨年の初めと同様に、2015年にぜひ注目してほしい、勢いのあるスタートアップ25社をご紹介します。
興味深いことに、イノベーションはこれまで以上にあらゆる場所で生まれています。つまり、シリコンバレーや米国以外にも優れたスタートアップがいくつもあります。過去12か月間、私は有望なスタートアップを数多く調査してきました。今回も、注目に値する非常に魅力的な企業をいくつか見つけたと思います。大きく飛躍し、2015年に主流となる可能性を秘めた、勢いのあるスタートアップです。
なお、これは私個人がまとめたものであり、網羅的なリストではありません。そのうえで、専門家にも、スタートアップに関心のあるすべての人にも、全体像をつかむのに役立つと思います。
Ginger.io
Ginger.ioは、データサイエンス、ソフトウェアエンジニアリング、インタラクションデザイン、臨床研究、医学の専門家で構成され、研究者、医師、医療提供者が患者ケアを向上できるよう支援しています。同社はビッグデータ、ヘルスケア、モバイルの接点に位置しています。患者のスマートフォンアプリから得られる情報をもとに、Ginger.ioは病院や介護者が患者を管理し、行動や健康状態の変化を検知できるよう支援します。
Spire
近年、デジタルヘルスは投資家の間で非常に人気ですが、多くのスタートアップは、自社の機器やアプリの有効性をまだ証明しなければなりません。有望なスタートアップの一つがSpireで、同社はFDAの医療機器承認を得ることさえ検討しています。Spireは、身体の動き、姿勢、呼吸パターンを感知する高機能な活動量計です。こうした情報を使い、モバイルアプリを通じて日々の活動や心の状態についての気づきを提供します。Android版はまだありませんが、このアプリには活動量、リラックス、集中力の向上を助ける機能が備わる予定です。
Headspace
すでに100万人を超えるユーザーがHeadspaceを利用し、瞑想とリラクゼーションを新しい形で体験しています。私もその一人です。自分の道のりを記録し、進捗を追跡し、続けるうちに特典を得られる優れたアプリです。友人とペアになって、互いに励まし合うこともできます。無料の「Take 10プログラム」で、心の落ち着きと明晰さを見つけましょう。1日わずか10分です。
Canva
オーストラリアのスタートアップCanvaは、デザイナーでなくてもドラッグ&ドロップのツールでグラフィックを作成できるサイトです。過去16か月間に、Canvaの100万人のユーザーは700万点を超えるデザインを作成しました。同社はデザインを共有・発見する新機能を公開したばかりです。ユーザーはデザインを公開し、友人をフォローし、ほかの人と交流できます。新たなプラットフォーム「Canva Design School」では、ワークショップシリーズと教師向けリソースハブを提供しています。
Electric Objects
ニューヨークを拠点とするスタートアップElectric Objectsは、Jake Levineによって設立され、自宅でインターネット上のアートを表示するために特別に設計されたコンピューター「E01」を開発しました。同社は、デジタルディスプレイ、配信システム、作品そのものを一式で提供する先駆けの一社です。オリジナル作品を含む何千もの作品を閲覧・表示したり、自分の作品をアップロードしたりできます。E01は壁に簡単に取り付けられ、スタンドでも使用できます。操作はすべてスマートフォンで行い、リアルタイムで反映されます。EO1は2015年5月に限定数が出荷される予定です。ぜひ急いで予約を!Jake、私も届くのを楽しみにしています!
Simpolfy
シアトルを拠点とする政治系スタートアップSimpolfyは、現在ベータ版を提供中の、党派に偏らない新しいサービスです。会員に対し、どの議員や法案を支持しているかを伝え、ウェブサイトから議員に簡単に連絡できるようにすることを目指しています。Simpolfyは、有権者が同サイトを利用し、「通信簿」形式の確かなデータを頼りにすることで、より力を得た市民が民主主義を向上させることを目指しています。
Blinkist
優れた専門書を読むのは好きでも、時間がない(そうでない人なんているでしょうか……)。ベルリンを拠点とするBlinkistは、人気のノンフィクション書籍の要点を抽出し、モバイル向けの15分で読める内容にまとめるアプリを開発しました。いわゆる「blinks」は独自性があり、思慮深く、読者を引きつけます。iOS、Android、あらゆるウェブブラウザーで読めます。現在500冊以上を掲載し、毎月40冊以上を追加しています。無料版では、毎日あらかじめ選ばれた本を1冊読むことができます。プレミアム版(年99ドル)では全書籍を読めるほか、新刊の一部を音声で聴くこともできます。3日間の無料トライアルをお試しください。
Kytabu
Kytabu(スワヒリ語で「本」を意味する「Kitabu」に由来)は、教科書をデジタル化し、利用者が好みのモバイルプラットフォームで教科書の一部または全体を購入できるようにするケニアのスタートアップです。これにより、教育をますます手頃で利用しやすいものにしています。ケニアには正規の学校に通う子どもが750万人、非正規の学習環境にいる子どもがさらに720万人おり、Kytabuにできることは多くあります。ほかのアフリカ諸国にとっても、間違いなくひな型となるでしょう。
Crypho
Cryphoは、ウェブ向けの暗号化されたリアルタイム通信ソリューションを開発するノルウェーのスタートアップです。ソフトウェアをインストールする必要なく、数分でビジネス用の安全なエンドツーエンド暗号化通信チャネルを設定できます。Cryphoはクラウド上で動作します。参加者は異なる組織やネットワークに所属していてもかまいません。無料の個人アカウントから大規模組織向けのアカウントまで、さまざまなプランがあります。
Fuel3D
3Dプリントがマイクロ製造を大衆にもたらすと期待されているように、3Dスキャンにも同じことが言えます。Fuel 3Dはオックスフォード大学発のスピンアウト企業で、3Dモデリングアプリケーションや3Dプリントで使う携帯型3Dスキャナーを開発しています。たとえば同社の携帯型スキャナーFuel3Dは、対象物の形状と色の情報を高解像度(約350ミクロン)で撮影するポイント・アンド・シュート型の3D画像システムです。価格は、同等の携帯型3Dスキャンシステムの10分の1弱にすぎません。
Metamind
MetaMindは、ディープラーニング(DL)を活用し、企業向けに非常に優れた人工知能ソリューションを提供しています。DLは、分野の専門家がアルゴリズムに知識をプログラムする必要のない一連の技術で構成されています。代わりに、データを観察して学習することで、自然言語処理、コンピュータービジョン、データベース予測のソリューションを提供します。たとえば、医療画像の自動診断や、金融、マーケティング、ソーシャルメディア分析などで使う感情分析モジュールがあります。
Wearable Experiments
Wearable Experiments(We:eX)は、社会的な価値を重視するウェアラブルテクノロジー企業です。機能的なデザイン美学を通じて、ファッションとテクノロジーを結び付けることを使命としています。たとえば新たに発売されたAlert Shirtでは、ハードウェア、ソフトウェア、洗練されたデザインをリアルタイムのスポーツデータと融合させています。データはスマートフォンアプリを介してジャージ内の電子機器に送信されます。Alert Shirtはデータを、試合中のスポーツの動きを再現する力強い感覚に変換します。
Ello
Elloは2014年8月下旬に立ち上がった当時、新しいソーシャルネットワーク上の友人はわずか90人でした。それから4か月余りで、世界中の何百万人もの人々がElloに参加しました。ソーシャルネットワークは、人々を欺き、強制し、操る場ではなく、力を与え、ひらめきをもたらし、人々をつなぐ場であるべきだと信じるグローバルコミュニティです。そのためElloは、広告やユーザーデータの販売で運営資金を得ることを拒んでいます。
Cratejoy
そう、私たちは「シェアリングエコノミー」の真っただ中にいます。その重要な要素の一つがサブスクリプションモデルです。Cratejoyは、サブスクリプション事業のために一から構築されたオールインワンプラットフォームです。時間を節約し、本当に大切なこと、つまり事業の成長に集中できるよう支援します。ウェブサイト作成ツール、サブスクリプション作成ツール、そしてサブスクリプション事業専用に設計された優れたレポートツールを備えています。同じ志を持つ人々と交流できるサブスクリプションスクールやディスカッションフォーラムも、便利な追加機能です。
Alfred
月額99ドルで、個人執事、つまり親しみやすい手伝い役のAlfredが週に一度自宅を訪れ、毎週の用事を引き受けます。食料品の買い出し、冷蔵庫の補充、洗濯、ドライクリーニング、仕立て、荷物の発送などです。2014年末にニューヨークとボストンでサービスを開始したAlfredは、忙しい人々と、整理上手で知識があり、気の利く人々を結び付けます。暮らしの背景で静かに動いてくれるので、自分の人生を自由に生きられます。Alfredが高いサービス水準を保ちながら何百万人もの顧客に対応できれば、大ヒットサービスになるでしょう。間違いありません。
Spring
Appleが2014年のベストアプリの一つに選んだSpringは、ブランドが既存のeコマース基盤を直接活用して消費者に商品を販売できる、優れたモバイルマーケットプレイスです。購入商品はブランドから発送されます(返品対応を含む)。SeamlessやGrubhubと同様、Springは紹介エンジンとしてのみ機能します。ライフスタイル写真を使っているため、従来のショッピングアプリというよりInstagramやPinterstに似ています。しかし驚くべきことに、ワンスワイプの仕組みによって、Springでは商品を1秒で購入できます。
Fits.me
実店舗で顧客との関係構築における最も重要な節目は、買い物客が試着室に入る瞬間です。試着した顧客は、試着しない顧客よりはるかに高い割合で購入に至ります。Fits.meのバーチャル試着室は、小売業者がオンラインでこの顧客エンゲージメントの仕組みを提供できるようにします。また、買い物客が自分に合うサイズを選ぶのを助け、サイズに関する返品を減らし、平均注文額を増やします。
Bringg
イスラエルのこのスタートアップは、SaaSとモバイルを基盤とするプラットフォームを通じて、企業が注文の現在地をリアルタイムで顧客に表示できるようにします。たとえば顧客は、ピザ配達員やケーブル作業員の位置を地図で確認し、連絡先情報や写真を見ることができます。顧客は、状況に応じたスマート通知(停滞、ルート逸脱、遅延など)やその他の最新情報、特別オファーを受け取り、サービスを評価できます。
Carwow
ロンドンのホルボーンを拠点とするこの小さなスタートアップは、調査から購入まで、顧客をシームレスかつ手間なく案内し、車の購入プロセス全体を通じて優れた体験を提供します。ユーザーはオンラインプログラムで理想の車を構成し、希望すれば、サイトに掲載された厳選ディーラーからそのまま購入できます。
Satellogic
新たな宇宙革命が小さなスタートアップから起こるとすれば、アルゼンチンのSatellogicが重要な役割を果たすかもしれません。2014年に衛星を3基打ち上げた同社は、地球上のあらゆる地点を数分おきに撮影するナノ衛星のコンステレーション構築を目指しています。これにより、地球の営みをリアルタイムで捉えられるようになります。世界の商業活動から、地球の健康状態、社会紛争、自然現象までを網羅します。
Affectiva
このスタートアップは、世界最大の感情分析データベース(これまでに230万の顔を分析)を保有し、高度で洗練された、特許取得済みの顔・感情認識ソフトウェアを持っています。高い精度で独自の知見を導き出せるAffectivaの技術とデータは、市場調査、広告、教育をはじめとする多くの業界にとって非常に興味深いものです。
Exotel
バンガロールを拠点とするExotelは、すべての通話を追跡、録音、転送するインテリジェントなクラウド電話サービスを提供しています。スマート分析機能を備え、APIを使って既存のCRMシステムに簡単に統合できます。現在500社を超える企業顧客を抱えるExotelは、高価なコールセンターに代わる手頃な方法を見いだしました。
We Are Pop Up
We Are Pop Upは、テナントが理想のポップアップスペースをすばやく簡単に見つけて借りられるよう支援します。店舗やレストランから個性的なスペースまで、さまざまな場所があります。テナントは貸主が掲載した何百ものスペースを検索し、気に入った場所にプラットフォームから直接問い合わせできます。予算が限られている場合は、営業中の店舗内に出店できる「Shop Sharing」を利用できます。既存の人気スポットと協力し、ラックやテーブル、棚、売り場を借りることもできます。
Gimlet Media
Gimlet Mediaは、ストーリー性のあるポッドキャストのネットワークです(動画とポッドキャストの両方が、今年のマーケターにとって 大きな注目分野だと私が考えていることを覚えている方もいるかもしれません)。2014年に「StartUp」と「Reply All」を開始し、さらに多くの番組を予定しています。Gimlet創設の全容については、同社のサイトにアクセスし、CEOのAlex Blumbergがホストを務めるドキュメンタリー短編シリーズ「StartUp」をお聴きください。
Nuzzel
このスタートアップは、シンプルでデザイン性に優れたソーシャルニュースアグリゲーターです。TwitterやFacebookなどでフォローしている人々が最も頻繁に共有したニュース記事を、圧倒されたり、見逃す不安を感じたりせずに見つけて読めるよう支援します。
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著者:Andreas von der Heydtは、ドイツのAmazonでKindleコンテンツ部門の責任者を務めています。それ以前は、AmazonとL Oréalでさまざまな上級管理職を歴任しました。リーダーシップの専門家であり、経営コーチでもあります。また、Consumer Goods Clubを創設しました。
画像:2009年8月31日、ミュンヘンのアパートで見られる従来型の白熱電球。REUTERS/Michael Dalder。



