世界で最も運営の優れた都市はここだ

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革新的で、スマートで、先を見据えている。人々や企業、投資を引きつける。

こうした点が、ロンドン、ニューヨーク、パリ、シンガポール、東京、香港、ソウルが世界で最も運営の優れた7都市である理由の一部だ。これは、『都市指標の全体像 2017』による。

世界的な不動産サービス会社JLLがまとめたこのランキングは、2013年の発表以来、ほぼ変わっていない。しかし、変化の兆しが見えている。

ビッグ7

ロンドンとニューヨークが首位に立つ。JLLは「この2都市は、企業の集積、人材を引きつける魅力、資本の誘致、ソフトパワーと非公式な影響力で、引き続き先頭を走っている」と述べる。

この2都市は引き続き多額の商業用不動産投資を呼び込み、合計で2,500億ドルを超える。

しかし、ニューヨークとロンドンの優位は揺らぐ可能性がある。英国はなおEU離脱への対応に追われており、米国政府の保護主義政策がどう展開するかも見通せない。いずれの場合も、成功する都市の重要な特性である国際的な人材へのアクセスが妨げられるおそれがある。

一方、他の都市も首位を争う準備を進めている。現在3位のパリは、世界でも特に野心的なインフラ計画の一つである「グラン・パリ」プロジェクトを精力的に進めている。フランスの首都は2024年夏季オリンピックも開催し、世界的な評価を高める機会を得る。

Image: REUTERS/Christian Hartmann

シンガポールはランキングで4位だ。この都市国家は長年インフラに投資しており、「スマートシティ」を目指す計画もその一つだ。それでも、アジアの同業都市との競争は激しい。

5位の東京は2020年にオリンピックを開催する。報告書によれば、これは「世代に一度の変革のきっかけ」となる。

6位の香港は、世界で最も国際的なつながりが強い都市の一つだ。香港国際空港からは150を超える海外の目的地にアクセスできる。

かつてのビッグ6に加わる有力候補と長く見なされてきたソウルが、今年のランキングに入り、ビッグ7が誕生した。

報告書によると、ソウルは近代的なインフラ、革新的なグローバル企業、卓越したデジタル接続性を組み合わせ、21世紀に備えてきた。企業や観光客への訴求力を高め、世界水準の大学を育て、イノベーション力を強化している。

しかし、エリート集団におけるソウルの地位は決して安泰ではない。朝鮮半島の地政学的緊張、開放性の不足、比較的低い透明性などの課題に直面している。

このランキングは、都市生活のほぼあらゆる側面について都市を評価、比較、順位付けする44の指標の分析に基づいている。

後に続く都市

ビッグ7に迫るのは、ロサンゼルス、上海、北京、アムステルダム、シカゴ、サンフランシスコ、トロント、マドリード、シドニー、ワシントンD.C.の10都市だ。

北京と上海は、中国の野心的な一帯一路構想から大きな後押しを受けている。シルクロード沿いの中国の投資が急増しており、報告書によれば、これは両都市の世界的な野心に向けた次の一歩となる。

ビッグ7に迫る米国の3都市のうち、最も近いのはロサンゼルスだ。

シカゴとワシントンは合わせて約700億ドルの不動産投資を集めているものの、トップグループに加わるために必要な、世界を結ぶ玄関口としての機能やインフラ基盤の一部を欠いているとJLLは述べる。

優れた都市をつくるものとは?

JLLの分析によれば、成功する都市を定義する要素は10ある。

最も重要なのは、イノベーションを促す道筋を築く力だ。つまり、テクノロジー系スタートアップや企業の研究開発を受け入れること、あるいは知識集約型産業を持つことを指す。

埋もれた人材を見いだすことも重要だ。ただし、十分な教育を受けた経験豊富な人々がいるだけでは足りない。都市には多様な職業技能や専門技能を持つ労働者も必要であり、多様性と包摂性を促進しなければならない。ビッグ7の中では、ロンドンとパリが人材の誘致に最も優れている。

インフラへの投資は、都市を円滑に機能させ、将来の成長を確かなものにするうえで欠かせない。機能的な公共交通機関から、高度なデジタル接続性まで、あらゆるものが含まれる。

世界経済フォーラムの「長期投資、インフラ、開発の未来を形づくる」によると、世界ではインフラ投資に1兆ドルの不足が生じている。

長期的な視点を持つことも、都市の成功に不可欠だ。自治体は、汚染や気候変動への対処を計画し、変化に直面しても回復力を保てるよう備える必要がある。

都市を適切に運営するには、優れたガバナンスが欠かせない。安定した都市と見なされれば投資も集まるため、成長を管理するうえで重要だ。

透明性の確保も重要な要素だ。報告書によれば、都市の差はビジネス環境、市場の開放性、リスク水準によって、ますます明確になっている。

スマートであることも重要だ。廃棄物管理から公共交通機関まで、都市運営に新技術を取り入れるための長期計画を立てることを意味する。

しかし、労働者がそこで暮らせるだけの余裕がなければ、適切に運営されたスマートシティにも意味は薄い。手頃な生活費を保つことも重要だ。

都市の評判は重要であり、ブランドの構築が優れた都市をつくる上位10要因に含まれるのはそのためだ。JLLによれば、ブランドは企業、人材、観光客を引きつける鍵であり、都市は革新的な不動産開発や印象的なスカイラインを活用して、ブランドとアイデンティティを打ち出している。

最後に、世界に目を向けなければ、都市は競争できない。ラテンアメリカ、アジア、アフリカなど多様な地域で新たな指標が生まれており、数年後にはビッグ7の顔ぶれが大きく変わっている可能性がある。

調査の執筆者へのインタビューはこちらからご覧いただけます。

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