モナコは世界で最も人口密度の高い国であり、その数値は国際連合経済社会局人口部によるものです。
地中海に面したフランスの公国であるこの国の面積はわずか2.02平方キロメートルです。しかし、その小ささにもかかわらず、1平方キロメートルあたり約2万6000人が密集して暮らしています。この数値は2025年までに2万7000人を超えると予測されています。
中国の特別行政区であるマカオは、1平方キロメートルあたり約2万800人の人口密度で2位となっています。
1999年に中国に返還された旧ポルトガル領のこの地域の面積は23.8平方キロメートルで、居住者は約612,00人です。

一方、総人口が13億人を超える中国は、国連のデータによると、1平方キロメートルあたり約150人です。
シンガポールは人口密度が3番目に高い国で、1平方キロメートルあたりの平均は約8155人です。ただし、その国土面積はモナコやマカオをはるかに上回り、約660平方キロメートルです。また、560万人以上が暮らしています。
世界の経済規模上位10カ国ののうち、インドは人口が約13億2000万人で、1平方キロメートルあたり約450人と最も人口密度が高くなっています。国連によると、インドの人口は2024年までに中国を上回る見込みで、その時点での1平方キロメートルあたりの人口密度は484に上昇すると予想されています。
インドには、世界で最も人口密度の高い都市も多くあり、1平方キロメートルあたり3万1700人のムンバイと、1万2100人のコタなどがあります。

人口密集がもたらす長所と短所
1平方キロメートルあたりの人口が多いか少ないかは、課題と機会の両方をもたらします。
例えば、人口密集地域では、急速に拡大する人口のために、衛生、交通、住宅を含む適切なインフラを整備しなければならず、政府や政策立案者にとって問題が生じます。
将来、人口密度の高い都市は医療の改善をもたらす可能性がある一方で、今日の都市環境は健康リスクを集中させ、新たな危険をもたらす可能性があると、世界保健機関(WHO)は警告しています。
「都市で特に顕著な健康課題には、水、環境、暴力と傷害、非感染性疾患、不健康な食事と身体活動不足、アルコールの有害な使用、さらに感染症の発生に伴うリスクなどがあり、これらに限りません」とWHOは述べています。
一方で、人口密度の高い都市環境は、公共交通機関の利用が増え、移動時間が短くなるため、より効率的になり得ます。また、現代の高層ビルは、より裕福な都市住民にゆとりのある居住空間を提供しています。
世界で最も混雑した都市は大きな健康課題を抱えている一方で、人口密度の高い都市部で暮らすことは、より健康で幸福な生活につながる可能性があることを示す研究も数多くあります。
例えば、最近の研究では、オックスフォード大学と香港大学が成人41万9562人を対象に行った調査で、英国の22都市において、建物が密集した住宅地域に住む人々は、郊外のより間隔の広い住宅に住む人々と比べて、ボディマス指数が低く、より多くの運動をしていることが分かりました。

研究結果を裏付ける他の研究にも言及し、著者らはこう述べています。「住宅密度、小売・サービス業の密度、交差点の密度、土地利用の多様性を含む、都市部の高密度に関する複数の指標が、現在ではボディマス指数の低下や肥満と関連しているという証拠が増えつつあります。」


