水が尽きる事態に直面した世界初の大都市、ケープタウンは、差し迫る危機に向けて音楽による解決策を考案した。
市当局は南アフリカのポップスターたちと協力し、シャワー時間を短くして節水するよう促す、テンポを速めたヒット曲を集めたアルバムを発売した。
ケープタウンは、歴史上最悪の干ばつの一つとされる、3年にわたる長期的な干ばつに見舞われている。政府は、2018年に「デイ・ゼロ」と呼ばれる日が訪れ、その日に市の水が尽きると警告している。
これに対処するため、昨年、南アフリカの有名アーティスト10人が、シャワー時間を2分以内にするよう、正確に120秒のシャワー用楽曲を制作した。
ケープタウン市政府と金融会社サンラムが協賛したアルバム「2-Minute Shower Songs」は、水の貯蔵量が尽きる日を先送りする取り組みが進むなか、昨年11月にリリースされた。
こちらで聴くことができます:
アルバム収録曲はすべて、アーティストの既存曲のテンポを速めたバージョンだ。リミックスの一部には、節水を呼びかける内容が盛り込まれている。
南アフリカのアーティスト、ヤングスタは、「Wes Kaap」のリミックスでこうラップする。「まず、蛇口を閉めたかどうか、もう一度確かめて。」
キャンペーンを手がけたクリエイティブエージェンシーはQuartzに、テンポを速めた曲は干ばつのリスクをめぐる「切迫感を捉えている」と語った。
ケープタウンの水が尽きる日である「デイ・ゼロ」は、現在2018年7月9日に設定されている。その日には市内の大半の蛇口が止められ、約20,000人が水を求めて列に並ぶことになる。
デイ・ゼロの日付は何度か先送りされており(当初は4月だった)、ケープタウン市は、これを戦略が効果を上げ始めている兆しだとしている。
政府は市民に、1日の水使用量を50リットルに抑えるよう求めている。5分間のシャワーでは約45リットルを使うが、2分間なら20リットル未満で済む。
この難題に対応するため、住民は水差しに水を蓄えたり、地元の醸造所から無料の水を集めたりしている。
政府は、人々が断水を避けるのに十分な節水ができなければ、人口400万人のこの市で無秩序な状態が生じるのではないかと懸念している。
西ケープ州首相のヘレン・ジレは今年初め、市が直面する課題について、「第二次世界大戦や9/11以降、世界のどこでも大都市が直面したことのあるどんな事態をも上回る」と述べた。



