軌道に乗る:バンコクはいかにして使われなくなった古い鉄道路線を公園に変えたのか

A coffee pot filled with water acts as a lens to depict Lumpini Park in Bangkok August 26, 2009. REUTERS/Sukree Sukplang (THAILAND ODDLY CITYSCAPE TRAVEL) - GM1E58Q18W501
Currently, Bangkok has about 6 square metres of green space per person, but they plan to increase this to 9 square metres.Image: REUTERS/Sukree Sukplang
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  • バンコクの古い鉄道路線が、新たな公園に生まれ変わった。

  • このプロジェクトが、使われていない都市空間を緑地に転用し、人々の健康を増進するとともに気候変動の影響を緩和する先例となることが期待されている。

  • バンコクのプラポッククラオ・スカイパークは、6月下旬に開園する予定だ。

タイの首都に、廃線跡を活用した新たな公園が誕生した。都市問題の専門家らは火曜日、健康増進と気候変動の影響緩和に欠かせない緑地を増やすため、市内のほかの未利用地を活用するモデルになり得ると述べた。

今月後半の開園を予定しているバンコクのプラポッククラオ・スカイパークは、チャオプラヤー川の両岸の地域を結ぶ。30年以上使われていなかった高架鉄道の路線上に整備された。

「放棄された構造物を再利用し、費用対効果の高い設計でバンコクの緑地を増やす方法を示す事例です」と、プロジェクトを主導したコンサルティング会社、都市設計・開発センターの所長ニラモン・セリサクル氏は述べた。

「規模は大きくないかもしれませんが、都市再生のきっかけとして非常に重要であり、人々の公共空間に対する見方を変える可能性があります」と同氏は語った。

完成後のプラポッククラオ・スカイパークを描いた完成予想図。Image: ランド・プロセス・デザイン

バンコクをはじめとする人口過密都市で緑地が不足している問題は、注目を集めている。新型コロナウイルスのパンデミックで世界各地がロックダウンを余儀なくされ、運動や健康増進のために公園へ人々が押し寄せた。

健康への効果は明らかだ。都市住民は、緑豊かな地域では長生きする傾向がある。バルセロナ国際保健研究所が昨年発表した研究による。

チャオプラヤー川の氾濫原に築かれたバンコクは、今後数年間に異常気象の被害が最も深刻になる都市の一つになると、気候の専門家も予測している。

モンスーンの季節にはすでに洪水が頻発している。世界銀行の推計によると、降雨の激化により、2030年までに市域のほぼ40%が毎年浸水する可能性がある。

「気候変動の影響をますます感じるようになっており、緑地をもっと増やす必要があります」と、バンコク都庁のアサウィン・クワンムアン知事は、公園の開園を前にした植樹式で述べた。

「私たちの目標は、バンコクの一人当たりの緑地面積を約6平方メートル(65平方フィート)から9平方メートルに増やすことです。同時に、自動車の台数を減らし、歩きやすい街にしたいと考えています」と、同知事はトムソン・ロイター財団に語った。

縦280メートル、幅8メートルのこの公園により、住民は近隣の学校や市場、礼拝所へ行きやすくなると、ニラモン氏は述べた。

目指すのはパリの「15分都市」を再現することだ。徒歩、自転車、公共交通機関を使って15分以内に目的地へ着ける街を指すと同氏は語った。

土地が限られたアジアの都市では、開発業者や都市計画担当者がますますいわゆる「デッドランド」、つまり橋や高架道路、陸橋の下の空間に目を向けている。

プロジェクトに携わったランドスケープ・アーキテクトのコチャコン・ウォラコム氏は、バンコクの新たなスカイパークは、市内の高速道路の下に広がる未利用地の活用モデルになり得ると述べた。

公園や屋上庭園は、大気汚染や有害な排出物を減らし、洪水を抑えることもできるとコチャコン氏は語った。同氏は、水を保持できる屋上農園と公園を設計している。

「このスカイパークによって、既存の構造物を活用して緑地をつくり、気候変動との闘いに役立てられることを示しました」と同氏は述べた。

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