AIが次の大規模インフラ構築となる理由について、NVIDIAのジェンスン・ファンCEOが語る

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  • スイス・ダボスで開催された世界経済フォーラム2026年次総会において、フォーラム暫定共同議長のラリー・フィンクは、NVIDIAのジェンスン・ファンCEOと対談し、人工知能(AI)の将来について議論しました。

  • ファンは、AIの真の影響力は、どれほど広く構築され、導入され、活用されるかによって生まれると強調しました。

  • 年次総会は、「対話の精神(The Spirit of Dialogue)」をテーマに、開かれた公平な対話の重要性が高まっていることを示しました。

人工知能(AI)は、最も広く利用されている技術の一つとして成長を続けていますが、より多くの人々がその恩恵を受けるにはどうすればよいか、また、AIが仕事やインフラをどのように形作るのかについては、依然として課題が残されています。

スイス・ダボスで開催された世界経済フォーラム2026年次総会において、フォーラム暫定共同議長のラリー・フィンクは、NVIDIAの社長兼CEOのジェンスン・ファンと対談し、AIの未来を探りました。

NVIDIAの社長兼CEOのジェンスン・ファンと、BlackRockの会長兼CEOのラリー・フィンクが、2026年1月21日にスイス・ダボスで開催された第56回世界経済フォーラム(WEF)年次総会に出席しています。Image: REUTERS/Denis Balibouse

プラットフォームの転換としてのAI

ファンは、この局面を、インターネットやモバイルクラウドといった他の新興技術で見られたのと同様のプラットフォームの転換として捉えました。AIを特徴づけるのは、非構造化情報を理解し、それに基づいて行動できる点だとファンは述べました。

「初めて、事前に録画されたものではなく、リアルタイムで処理を行うコンピューターを手にしたのです」と、ファンは説明しました。

AIはモデル層だけを指すと考える人が多い一方で、ファンは、AIは多層構造のシステムとして捉えるほうが適切だと強調しました。エネルギー、半導体、クラウド、AIモデルそのもの、そしてアプリケーションという五つの層が、ともに拡大していく必要があり、すでに「人類史上最大のインフラ構築」を引き起こしているとのことです。

自国のAIを構築し、言語と文化という基本的な天然資源を活用してください……

—ジェンスン・ファン、NVIDIA社長兼CEO

ジェンスン・ファン、NVIDIA社長兼CEO

現実世界に影響をもたらす1兆ドル規模のインフラ構築

雇用喪失について頻繁に指摘される懸念に対して、ファンは、世界経済全体で進められている大規模な投資を挙げました。そこには、半導体製造の拡大、コンピューティング・インフラへの需要の高まり、そして医療、製造、金融、科学分野のAIネイティブ企業に流入する過去最高水準のベンチャー投資が含まれます。

ファンによれば、これらすべてが質の高い雇用を生み出すとのことです。

実例を挙げながら、ファンは放射線診断や看護におけるAIの活用が進んでいることに言及しました。カルテ作成、画像検査、記録の書き起こしといった業務が自動化され、放射線科医や看護師の生産性が高まり、患者に向き合う時間が増えているとのことです。

「問題は、あなたの仕事の目的は何か、ということです。放射線科医や看護師の場合、その目的は人々をケアすることです。そして、業務が自動化されたことで、その目的はむしろ高められ、生産性も向上しているのです」と、ファンは説明しました。

世界中でAIへのアクセスを広げる

先進国や教育を受けた層の外にいる人々にもAIが届くのかというフィンクの問いに対し、ファンは、すべての国がAIを自国のインフラに組み込むべきだと述べました。

AIモデルと地域の専門知識を組み合わせることで、各国は状況に合わせてAIを最適化できるとのことです。

AIはこれまでのどの世代のソフトウェアよりも使いやすいため、特に新興経済国において技術格差の解消に役立ち得るとファンは主張しました。

また、ファンは、AIと協働することを学ぶことは、やがて人材を管理することを学ぶのと同じくらい基本的なものになると付け加えました。AIシステムへの指示、監督、評価は、あらゆる産業において中核的なスキルとなるでしょう。

「自国のAIを構築し、言語と文化という基本的な天然資源を活用してください。自国のAIを開発し、継続的に改良を重ね、国家の知能をエコシステムの一部にしてください」と、ファンは述べました。

平均的な年金受給者や平均的な貯蓄者が[AIの]成長の一部となるようにしなければなりません。傍観しているだけでは、取り残されたと感じてしまうでしょう。

—ジェンスン・ファン、NVIDIA社長兼CEO

ジェンスン・ファン、NVIDIA社長兼CEO

ヨーロッパの機会

フィンクとファンがヨーロッパにいる中で、同大陸の強みが議論されました。ファンは、ヨーロッパは非常に強固な産業基盤を持っており、それが戦略的な優位性であると考えていました。特にロボティクスやフィジカルAIといった分野におけるAIは、製造の専門性と高度なAIシステムを組み合わせることで、ヨーロッパが飛躍する機会をもたらすとのことです。

ただし、その成功は、活発なAIエコシステムを支えるための投資、特にエネルギーとインフラへの投資にかかっています。

「今すぐ早期に参入し、産業能力、つまり製造能力を人工知能と融合させてください。それによって、フィジカルAIやロボティクスの世界に足を踏み入れることができるのです。

「ロボティクスは、ヨーロッパ諸国にとって一世代に一度の機会です」

参加することの重要性

AIがバブルであるかどうかについて議論が続く中、ファンは、その答えは現在の需要に明らかだと述べました。コンピューティング能力は依然として不足しており、レンタル価格は上昇し、企業は研究開発予算をAIによる発見と開発へと急速に振り向けているとのことです。

ファンは最後に、機会は非常に大きいものの、参加することが重要だと結論づけました。AIによる成長が持続可能であるためには、誰もがそれにアクセスできなければならないとのことです。

ファンは次のように述べました。「平均的な年金受給者や平均的な貯蓄者が[AIの]成長の一部となるようにしなければなりません。傍観しているだけでは、取り残されたと感じてしまうでしょう。」

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