どちらの作品も、社会の両極における階級と金銭のあり方を描いています。この賞が2人の作家に共同授与されたのは初めてです。
今年は2作がピューリッツァー賞(フィクション部門)を共同受賞しました。バーバラ・キングソルヴァーの『Demon Copperhead』と、ヘルナン・ディアスの『Trust』です。どちらも社会の両極における階級と金銭のあり方を描いています。
Demon Copperhead
著者:バーバラ・キングソルヴァー
舞台:現代のアパラチア地方
ジャンル:チャールズ・ディケンズの小説『デイヴィッド・コパフィールド』の現代版リテリング
テーマ:貧困、児童虐待、依存症、再生
『Demon Copperhead』は、チャールズ・ディケンズの小説『デイヴィッド・コパフィールド』を現代に置き換えて語り直した作品です。キングソルヴァーの小説は現代のアパラチア地方を舞台に、ディケンズの原作と同様、制度的な貧困と、それが子どもたちにもたらす害を描いています。タイトルにもなっている主人公は極度の貧困の中に生まれ、里親制度、児童労働、依存症を経験しながら、より幸せな結末を求めて奮闘します。
Trust
著者:ヘルナン・ディアス
舞台:1920年代のウォール街
ジャンル:歴史小説
テーマ:嘘、権力、金銭、現実
『Trust』は、1920年代のウォール街の大物の物語を、互いに食い違う4つの語りで描きます。小説、未完の自伝、回顧録、そして断片的な日記の記録です。どの記述を信じるべきかは読者に委ねられます。この作品は、ある種の人間関係を支える嘘や、権力と金銭が現実そのものをどう歪めるかを探ります。
これらの小説について詳しくは、 こちらをお読みください.