瞑想を実践する企業リーダーには、アリアナ・ハフィントン、ビル・ゲイツ、ソフトウェア企業セールスフォースのマーク・ベニオフがいる。
瞑想には、血圧や不安を軽減する効果がある。
ミシガン州立大学の研究によると、瞑想はミスを減らす効果もある。
「瞑想はリーダーとしての私を支えてくれる」と語るのは、 米国のソフトウェア企業セールスフォースの創業者兼CEO、マーク・ベニオフだ。
ベニオフはまた、瞑想を学び始めたことが、30年以上前に、彼が「心の中の批判的な声を止める」助けになったと語っている。
瞑想を実践するほかの企業リーダーには、企業向けの瞑想・マインドフルネスを専門とするPeak Wellnessによると、Thriveの創業者兼CEOであり、ハフィントン・ポストの創設者でもあるアリアナ・ハフィントン、テレビ番組のプロデューサー兼司会者のオプラ・ウィンフリー、マイクロソフト共同創業者のビル・ゲイツがいる。
瞑想にはどのような効果があるのか?
瞑想の歴史は数千年前にさかのぼる。心理学情報サイトPositive Psychologyによると、少なくとも古代インドや中国にまでさかのぼる。瞑想は基本的に心を鍛える技法であり、心理的なウェルビーイングに効果があることが示されている。
瞑想によって、人は穏やかで、くつろぎ、心のバランスが取れた状態になれると、米国政府機関である 国立補完統合衛生センター(NIH)は述べている。
瞑想は、病気への対処や全般的な健康の増進にも役立つ。NIHによると、瞑想によって血圧が下がり、過敏性腸症候群の症状が軽減する可能性を示す研究もある。また、不眠症の改善や不安、うつの緩和にも役立つ可能性がある。
瞑想はどのように行うのか?
気が散るもののない静かな環境を整えることは瞑想の重要な要素だと、米国の医療機関メイヨークリニックは述べている。テレビやラジオ、携帯電話などから離れた場所がよい。
楽な姿勢で座り、意識を集中する。呼吸や物体、画像、あるいはマントラ(繰り返し唱える言葉や音)に集中してもよい。メイヨークリニックによると、意識を集中させることで、ストレスや心配の原因となる事柄から心を解放できる。
呼吸をゆっくりと深くする。首、肩、胸の力を抜く。メイヨークリニックは「判断を交えず、思考が心を通り過ぎるのに任せましょう」と述べている。
瞑想に関する研究では、ほかに何が分かっているのか?
ミシガン州立大学による2019年の研究は、瞑想によってミスを減らせる可能性があることを示唆している。
学術誌『Brain Sciences』に掲載されたこの研究では、瞑想経験のない200人に20分間瞑想を試してもらった。研究者らによると、結果は、瞑想によって「脳がミスを検知し、注意を向ける能力が高まる」可能性を示している。
別の研究は、学術誌『Psychological Reports』に、フロリダ国際大学が2021年に発表したもので、マインドフルネスの低下と、情緒不安定や「認知機能の失敗」との関連を指摘している。記憶の抜け落ち、集中力の低下、日常的な活動でのミスなどがこれにあたる。
マインドフルネスとは、判断を交えずに、思考や感情を含む「今この瞬間」に意識を向けることだ。
瞑想は、問題のある習慣を断つ助けにもなると、学術誌 『Mindfulness』に掲載された2021年の研究は示唆している。環境が変化すると、無意識に行っていることが妨げになる場合がある。習慣を断つのは難しいためだ。 神経科学関連ウェブサイトPsyPostは、研究の解説記事でこう説明している。その結果、ミスが増えることもある。
オーストリアのインスブルック大学が主導した成人73人を対象とする研究では、瞑想を実践する人は、特定のきっかけに対する自動的な反応を抑えやすいことが分かった。例えば、通知を受け取るとすぐに携帯電話を確認するような反応だ。



