伝説のシルクロードを行き来した古代の商人について語るときも、現代の国境を越える物資の移動について語るときも、貿易は常に緊密な関係を築くことに関わってきました。
歴史を通じて、強固で相互に利益をもたらす貿易関係の例は数多くあります。しかし、これまでで最も緊密といえる二国間関係を探すのに、はるか昔までさかのぼる必要はありません。米国とカナダの関係です。
両国は互いにとって最大の顧客であり、世界最長の国際国境(5,525マイル)を共有しています。いずれも共通の文化遺産と同様の生活水準を持つ西側民主主義国で、毎日、両国間では財とサービスが実に17億米ドル相当取引されています。
以下のインフォグラフィックでは、米国とカナダの長年にわたる関係を示す数字と具体例を紹介します。
米国にとって最大の顧客
中国がカナダを上回り2015年に米国の総合的な貿易相手国として首位になったものの、中国との貿易の大半は輸入(輸入額4,620億ドル、輸出額1,150億ドル)です。つまり、中国は米国製品の顧客としては実際には第3位にとどまり、2016年に米国の輸出総額の約8%を購入しました。
米国製品の最大の買い手は、今も国境の北側にいます。実際、カナダは米国の輸出総額の約18%を購入しており、中国の2倍を超えています。
カナダが米国から購入しているものは次のとおりです。
カナダは36州にとって最も重要な海外顧客です。デトロイト(ミシガン州)とウィンザー(オンタリオ州)を結ぶアンバサダー橋1本だけで、米国と日本の貿易総額に相当する取引が毎日行われています。
カナダにとって最大の顧客
米国側も大きく恩返しをしています。カナダの輸出の実に76%を米国が購入しています。
米国がカナダから購入しているものは次のとおりです。
カナダから米国への輸出の78%は、米国内で他の製品を作るために使われる原材料、部品・構成品、サービスだと推定されています。
緊密な結びつき
長年の貿易を通じて、両国間のサプライチェーンは高度に統合されてきました。
米国は多くの場合、原材料や中間財を購入し、それらは国内市場や世界市場向けの最終製品に使われます。その多くはカナダに直接再輸出されます。
たとえば、カナダ産原油を購入してOPECへの依存を減らすことや、降雨量の多い時期に低コストの水力発電による電力を輸入すること、カナダから安定供給されるアルミニウムを使って、より環境に配慮した自動車を製造することが挙げられます。
このような経済的相互依存関係にある国は、世界でもほとんどありません。貿易の歴史、統合の度合い、取引される財の価値を考えると、これは世界で最も緊密な二国間貿易関係といえるでしょう。






