スマホ依存を引き起こす4つの隠れたきっかけ

Farah Baker, 16, uses her phone to tweet in her family's home in Gaza City, August 10, 2014. As bombs explode in Gaza, Palestinian teenager Farah Baker grabs her smartphone or laptop before ducking for cover to tap out tweets that capture the drama of the tumult and fear around her. The 16-year-old's prolific posts on Twitter have made her a social media sensation through the month-old conflict. Once a little known high school athlete, Baker's following on the Web site has jumped from a mere 800 to a whopping 166,000. Picture taken August 10, 2014. REUTERS/Siegfried Modola (GAZA - Tags: SCIENCE TECHNOLOGY CONFLICT POLITICS CIVIL UNREST) - GM1EA8B18Q001
Researchers have found four common triggers that make people compulsively use their phones.Image: REUTERS/Siegfried Modola
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スマートフォンが広く普及してからの10年間で、スマートフォンそのものと同じくらいありふれた感覚が生まれた。特定のアプリ――どれのことかはお分かりだろう――を見つめるブラックホールに吸い込まれ、気づけば30分が過ぎている、という感覚だ。

研究者らは、私たちがなぜ衝動的にスマートフォンを確認するのかを探るため、詳細な聞き取り調査を行った。また、望ましくないスマートフォンの使い方をやめるために、ユーザー自身が考案した解決策も調べた。研究成果は5月7日、スコットランドのグラスゴーで開催される2019年ACM CHI(コンピューティングシステムにおけるヒューマンファクター)会議で発表される。

「ここ数年、人々のスマートフォン体験について調べ、スマートフォンとの関わり方に対する不満を聞いてきました」と、共著者でワシントン大学情報学部の助教、アレクシス・ヒニカーは言う。「一方で、スマートフォンの使い方にどんな意味を感じるか尋ねると、『何もない』と言う人はいません。誰もが、個人的で長く続く意味を持つスマートフォンでの体験を挙げられます。」

「それが私にとって大きな励みになります。解決策はこのテクノロジーを捨てることではありません。計り知れない価値があるからです。では、好ましくない面を伴わずに、その価値をどう支えればよいのでしょうか。」

4つのきっかけ

ヒニカーと研究チームは、高校生、大学生、大学を卒業した成人という、スマートフォン利用者の3つのグループに聞き取りを行った。対象者39人は、シアトル地域に住む14歳から64歳までのスマートフォン利用者だった。

聞き取りは基本的な質問と、参加者がスマートフォンのアプリを順に見せながら考えを声に出して説明する実演から始まった。その後、聞き手は、衝動的な行動につながりやすいと参加者が指摘したアプリについて、さらに詳しく質問した。

「参加者の行動を全体的に捉えたいと考えていました」と、筆頭著者で人間中心設計・エンジニアリングを学ぶ学部生のジョナサン・トランは言う。

全般に、聞き取り対象者には、スマートフォンを衝動的に使い始める共通のきっかけが4つあった。

- 友人が来るのを待つときなど、手持ち無沙汰なとき

- 退屈で反復的な作業の前や最中

- 人付き合いで気まずい状況にいるとき

- メッセージや通知が届くと予想しているとき

また、衝動的なスマートフォン利用を終わらせる共通のきっかけもあった。

- 友人と会う約束や、車でどこかへ行く必要など、現実世界で優先すべき用事が生じる

- スマートフォンを30分も使っていたと気づく

- すでに見たことのあるコンテンツに出くわす

研究チームは、年齢層を問わずきっかけが同じだったことに驚いた。

「これは、10代と大人が同じようにスマートフォンを使うという意味ではありません。ただ、スマートフォンに戻りたくなるこの衝動は、どのグループでも同じように現れるのだと思います」とヒニカーは言う。「人々は皆、同じような言葉で話していました。高校生は『ちょっとした空き時間ができると、授業の合間に1分でもあればスマートフォンを取り出します』と言います。大人も『ちょっとした空き時間ができると、職場で患者さんの診察の合間に1分でもあればスマートフォンを取り出します』と言うのです。」

研究者らは参加者に、自分の行動で変えたいことを挙げてもらい、それを実現するためにスマートフォンがどう役立てるか、アイデアを紙に描いてもらった。

「多くの参加者が、一定時間スマートフォンを使えないようにする『ロックアウト』機能を描きました」とトランは言う。「しかし参加者は、自分の行動をよくないと感じていても、描いた解決策を実際に使うほど強くは感じていないと話していました。ためらいがあったのです。」

ロックアウト機能は必要か?

研究チームは、この発見から、人々とスマートフォンとの関係はより複雑だと考えた。

「スマートフォンに価値がまったくないのなら、確かにロックアウト機能はうまくいくでしょう。スマートフォンを持つのをやめれば、問題は解決します」とヒニカーは言う。「でも、実際はそうではありません。」

むしろ研究者らは、参加者がさまざまな体験に意味を見いだしていることを確認した。特に、アプリを通じて現実世界の人々とつながれる場合だ。ある参加者は、ミーム作成アプリのおかげで姉妹とのやり取りが増えたと話した。二人はいつも互いにミームをタグ付けしていたという。別の参加者は、同じ本を読んでいた父親とKindleアプリを通じてつながれたと話した。

「人々はそれを経済的な計算のように説明します」とヒニカーは言う。「『このアプリにどれだけ時間を使っているのか。その時間のうち、今この瞬間の利用を超えて長く残る何かに、実際どれだけ費やしているのか』ということです。衝動的な利用を促す体験もあり、それによって人々が意味のある活動に使う時間が薄れてしまいます。」

次世代のスマートフォンを設計するにあたり、ヒニカーは、端末全体を一律にロックする仕組みから離れるよう設計者に勧めている。アプリは、ユーザーが自分の利用を自分で管理できるようにすべきだ。そして、そのアプリに時間を費やす価値があるかどうかは、人々自身が決めるべきだ。

「人々は、自分にとって何が大切かをかなりよく分かっています」とヒニカーは言う。「自分が意味を感じるものを支えられるよう、スマートフォンに何を置くか工夫することができます。」

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