未来に適した労働力を築く競争で、先頭に立つのは誰か(そして最後尾にいるのは誰か)?

Automated robots fetch merchandise from aisles at the Hudson's Bay Company distribution centre in Toronto, Ontario, Canada May 29, 2017. Picture taken May 29, 2017
Around 42% of today's core job skills are set to change. Are you ready?Image: REUTERS/Fred Thornhill
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第四次産業革命は、働く世界を変革しています。テクノロジーは人間の適応を上回る速さで進歩し、仕事と競争に必要なスキルの両方を一変させています。マッキンゼーの調査によると、現在人間が担っている仕事のおよそ半数が世界全体で自動化による影響を受けるとされています。また、企業経営者を対象とした世界経済フォーラムの調査では、現在必要とされる中核的な職務スキルの42%が、2022年までに大幅に変化すると見込まれています。

こうした変化のなかでも、労働者がデータサイエンスなどの新興分野でスキルを習得し直し、さらに高めることができれば、雇用は最終的に純増する可能性があると企業経営者は予測しています。変化する経済のなかで成功を目指す政府、企業、個人にとって、その方法を見つけることが不可欠です。

4,000万人を超える学習者の豊富なデータベースを活用し、Courseraグローバル・スキル・インデックスは、ビジネス、テクノロジー、データサイエンスの必須スキルについて、60カ国と10の主要産業を評価しました。(これら3つの領域は、第四次産業革命における重要な経済成長とイノベーションの原動力であるだけでなく、需要の高い職業のいくつかにも結びついています。)

世界ランキングから得られる主な知見:

● 世界では重要なスキルの習得が遅れている。世界人口の3分の2は、少なくとも1つの領域でスキルの習熟度が遅れている、または遅れに近い国に暮らしています。経済発展途上にあり、教育への投資余力が乏しい国ではスキル不足がより深刻で、90%が「遅れている」または「新興」の段階にあります。

● GDPと自動化リスクは、国のスキル習熟度と相関している。ビジネス、テクノロジー、データサイエンスにおける国の順位は、1人当たりGDPとは-0.75の負の相関、自動化リスクとは0.45の正の相関を示しています(マッキンゼー・グローバル・インスティテュートによる推計)。これは、スキル水準の高い国ほど経済実績が良く、自動化による労働市場の混乱リスクが低いことを意味します。

各国のスキル指数は、GDPや自動化リスクとどのように相関しているのか?Image: マッキンゼー/世界銀行

● 欧州は重要なスキルの習熟度が高い。教育への制度的な投資が欧州で成果を上げています。フィンランド、スイス、オーストリア、スウェーデン、ドイツ、ベルギー、ノルウェー、オランダなどの国々は、3つすべての領域で常に最先端に位置しています。

欧州各国のデータサイエンスのスキル水準は、おおむね最先端にあるImage: Courseraグローバル・スキル・インデックス

● 世界をリードする国のなかにも、平凡な成績に驚かされる国がある。イノベーションを牽引するビジネス大国として知られる米国は中位にとどまり、3領域のいずれでも最先端ではありません。米国内でもスキル習熟度には偏りがあり、西部はテクノロジーとデータサイエンスで他地域を上回る一方、中西部はビジネスで際立っています。

● 地域間のスキル格差は広く見られる。アジア太平洋、中東・アフリカ、ラテンアメリカはいずれもスキル格差が大きく、各地域の経済的・文化的な多様性の大きさを反映しています。たとえばラテンアメリカでは、テクノロジー分野で首位のアルゼンチンと、下位に位置するメキシコやコロンビアとの成績には大きな隔たりがあります。

10産業に関する主な知見:

本インデックスは、ビジネス、テクノロジー、データサイエンスの主要スキルについて10産業を順位付けしている

● テクノロジー産業の専門職は中核分野に精通している一方、ビジネススキルが十分ではない。データサイエンスとテクノロジーでは首位に立つものの、本分析の10産業中、ビジネスでは5位に後退しています。

● 製造業はデジタル時代にもスキル面での強さを示している。製造業はビジネスとテクノロジーの両方で最上位にあり、変化にうまく対応する力を示しています。

● 通信業は一貫して上位に位置する。通信業は、ビジネス、テクノロジー、データサイエンスのすべてで一貫してトップ3に入る唯一の産業です。

● 金融業のスキル水準は平均を下回り、意外な結果となっている。デジタル変革を進めているにもかかわらず、金融業はビジネスとデータサイエンスで下から2番目に位置し、テクノロジーでは中位近くにとどまっています。

世界経済フォーラムの新しいインサイトレポート『新経済におけるデータサイエンス』を、こちらからお読みください。

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