ボストン コンサルティング グループが発表した、2020年の継続的なイノベーションを実践する企業50社のリストは、テクノロジー大手が上位を占めています。
今年はAppleが首位となり、Alphabetが2位、Amazonが3位に入りました。
このリストの全14回に掲載された企業は、わずか8社です。
時がたつにつれ、世界で最もイノベーティブな企業の規模は大きくなっています。
最も優れたイノベーターは「言行一致」を実践し、自社の規模を効果的に活用するとともに、成功に向けてイノベーションの仕組みを絶えず微調整しています。
これは、ボストン コンサルティング グループが新たに発表した『最もイノベーティブな企業2020:継続的なイノベーションの必須条件』調査の報告内容です。同調査は、世界で最もイノベーティブな企業50社をランキングしています。
リスト上位はテクノロジー大手が占めています。Appleは昨年の順位から2つ順位を上げて首位に立ち、Googleの親会社Alphabetが2位、Amazonが3位に続き、その後にMicrosoft、Samsungが並びます。
これまでの14回で、イノベーター上位のリストには計162社が掲載されました。今年首位となったAppleは、Alphabet、Amazon、HP、IBM、Microsoft、Samsung、Toyotaと並び、毎年掲載されているわずか8社のうちの1社です。
安定してイノベーションを続ける企業には、BMWとCiscoも含まれます。両社はトップ50のリストに13回掲載されています。10回を超えて掲載された企業はわずか20社である一方、1度だけ掲載された企業は48社です。
イノベーションを継続するのは簡単だと、誰が言ったでしょうか?
今回初めてリストに登場した企業には、オンライン小売業者のJD.com、エンジニアリング・家電メーカーのBosch、テクノロジー企業のABB、製薬会社のNovartis、自動車メーカーのFCAとVolvoが含まれます。
常連企業の中には、急速に順位を上げた企業もあります。最も順位を伸ばしたHuaweiは42ランク上昇し、6位に入りました。ほかに目立った上昇を見せたのはWalmartとHPで、両社とも29ランク上がりました。
言行一致を実践する
報告書によると、最もイノベーティブな企業とは、絶えずイノベーションを続ける必要性を最優先事項と捉え、一貫性のある戦略と十分な投資でその方針を支えている企業です。このグループは、BCGのグローバル・イノベーション調査に参加した1,000社超の45%を占めています。同調査は、イノベーター上位50社のリストの作成に活用されています。
一方、調査対象企業の30%は「懐疑的なイノベーター」に分類され、明確なイノベーション戦略の策定や投資の約束をほとんど重視していませんでした。
企業の4分の1は中間に位置し、イノベーションや事業におけるその重要性に対して、一貫性を欠く、あるいは無関心な姿勢を示しています。
報告書によると、「イノベーションに取り組む企業」が優位に立っています。過去3年間に投入した製品・サービスによる売上の割合が増加したと回答した企業は、約60%に上りました。懐疑的な企業では、わずか30%でした。
大きなメリット
報告書によると、大企業は自社の規模を活用し、イノベーションの力を発揮するようになっています。
小規模企業こそ最も機敏で革新的だという一般的な見方に反して、報告書は、大規模な組織には優位性がある可能性を指摘していますそれは、競争力のある製品やサービスを開発し、先進的なビジネスモデルを生み出すうえでの優位性です。
大企業が挙げたイノベーションの障壁には、有望なプロジェクトに資源が配分されないことや、組織全体から戦略への賛同を得ることの難しさがあります。
今年は、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が引き起こした混乱に対処するうえで、企業の規模を問わず、イノベーション能力が特に重要でした。
トップ50のイノベーターリストの調査はウイルスの出現前に始まりましたが、イノベーションを主導する企業がパンデミックによる混乱から抜け出そうとする今、報告書の主要な調査結果はさらに重要性を増している可能性があるとしています。




