ドローンによる配送は、晴れて穏やかな日なら素晴らしいものです。しかし、風が強いときはどうでしょうか。ほとんどのドローンはアームが固定式のため、風に耐えられません。
「私たちのドローンの設計は、昆虫の翅や飛行パターンに着想を得ました」と、パデュー大学工学技術学部の助教、シウミン・ディアオ氏は話します。「飛行中に調整できる、自動折りたたみ式アームを備えたドローンを設計しました。」
ディアオ氏によると、折りたたみ式アームが動いて飛行中に機体の重心を変えられるため、この設計は強風下でのドローンの安定性を高めます。また、可動アーム技術によりローター推力を全域で活用できるため、エネルギー効率も向上するといいます。

「現在市販されているドローンはアームが固定式で、積載物が機体の重心からずれた位置にあると、最大積載量が大幅に制限されます」とディアオ氏は話します。
「私たちの設計では、可動アームによってローター推力の一部を機体全体にかかる重量に対抗させられるため、より大きな積載物を運べます。」
ディアオ氏によると、折りたたみ式アームは、ドローンを使った捜索救助活動にも役立ちます。被災地の気流により効果的に対応でき、アームを動かして機体形状を変えることで、狭い場所も通り抜けられるためです。
軍事、政府、消費者市場で需要が高まるなか、2018年には投資家がドローン業界に7億ドル超を投じました。
このドローン設計に関する論文は、『ASME Journal of Dynamic Systems, Measurement and Control』に掲載されています。ディアオ氏はパデュー大学技術商業化オフィスと協力し、この装置の特許を取得しました。現在、この技術のライセンス供与に向けて、追加の研究者やパートナーを探しています。


