「コピー&ペースト」の発明者が死去――私たちが当たり前と思っている、その他のコンピューター技術の革新

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  • ラリー・テスラーはカット&ペーストを発明し、「ユーザーフレンドリー」という言葉を生み出した。

  • 現在、世界では毎日、毎分1億8,800万通のメールが送信されている。

  • 5G技術は、2035年までに3兆6,000億ドルを生み出すと予測されている。

テクノロジー分野での彼のキャリアは50年に及び、今では私たちの日常生活の一部となった数々の革新を目の当たりにした。

1961年、ラリー・テスラーはスタンフォード大学に進学した。同大学はシリコンバレーの発展に大きく貢献してきた大学でもある。ビル・ヒューレットとデイブ・パッカードが、社名に自分たちの名を冠した会社を設立する前に出会ったのもここだ。Googleの創業者ラリー・ペイジとセルゲイ・ブリンも、イーロン・マスクと同じく、ここで学んだ。

テスラーは、シリコンバレーを代表する企業のいくつかで働いた。Apple、Xerox、Yahooである。また、Amazonでも短期間勤務した。

先駆的なコンピューター科学者である彼は、コンピューターは使いやすくなければならないと強く信じていた。「ユーザーフレンドリー」という言葉を生み出した人物だと、一部では評価されている。

1970年代、彼はカット/コピー&ペースト機能を開発した。今では広く使われており、Ctrl-X/Ctrl-CとCtrl-Vが使えない状況を想像するのは難しいほどだ。

テスラーがスタンフォード大学に入学して以来、世界で生まれたコンピューター分野の大きな革新をいくつか紹介しよう……

1. マウスの物語

テスラーが勤務していたXeroxパロアルト研究所(PARC)では、1970年代にもう一つの大きなコンピューター分野の革新が起きた。マウスである。マウスの原型となる構想は、1960年代のダグラス・エンゲルバートの研究にさかのぼるが、Xeroxで改良が重ねられ、初のボール式マウスが開発された。

マウスは人々のコンピューターとの関わり方に革命をもたらし、文字だけを使う操作から離れて、今日誰もが知るグラフィカル・ユーザー・インターフェースの時代を切り開いた。

2. メールが届きました

受信トレイには毎分1億8,800万通のメールが届いていますか?Image: Unsplash/Webaroo

メールも1960年代半ばに発明され、現代生活で最も広く浸透した機能の一つとなった。少し浸透しすぎだと言う人もいるだろう。

毎日、毎分、1億8,800万通のメールが送信されている。そのうち半数以上は迷惑メールだ。1970年代初め、メールアドレスのプロトコルに「@」記号が初めて組み込まれた頃、メールボックスにアクセスできたのは、米国防総省高等研究計画局ネットワーク(ARPANET)の利用者だけだった。これは最初の広域ネットワークで、米国各地の数十の大学を接続していた。

3. 持ち運べるコンピューター

おそらく、この記事はデスクトップ以外の端末で読んでいるだろう。ノートパソコンやタブレット、さらにはスマートフォンを使って、コンピューターを持ち歩けることを、誰もが当たり前に思っている。

モバイルコンピューターの最初の構想は1970年代にさかのぼる。当時、Xerox PARCの研究者アラン・ケイは、ダイナブックと名付けた機器を考案した。段ボール製の模型を作っただけで、実現には至らなかった。しかし1981年、世界に初の携帯型コンピューター、オズボーン1が登場した。搭載されていたのは、1行に52文字しか表示できない、画面サイズ13cmのディスプレイだった。購入するなら、価格は1,795ドルだった。

現代の基準では基本的な機能しか備えていなかったが、オズボーン1は、より優れたモバイルコンピューターを生み出す競争の幕を開けた。1980年代末までに、京セラ、エプソン、Appleなど複数のブランドが独自の製品を製造していた。

Appleも1980年代に、初の携帯型コンピューターを作る競争に加わったImage: unsplash/ Matthew M

この時期には革新が相次ぎ、史上初のタッチパッドも登場した。1983年に発売されたGavilan SCに搭載されたもので、ノートパソコンと呼ばれた最初のコンピューターでもある。

1990年代はノートパソコンのブーム期だった。半導体メーカーのIntelは、モバイル機器専用の初のプロセッサーを設計した。また大手コンピューターメーカーの多くが、画面やプロセッサー、回路基板などの量産部品を使ったノートパソコンの製造を始めた。

そして10年余り前、モバイルコンピューティング機器の究極の形ともいえる、現在私たちが知るスマートフォンが世界に登場した。現在、世界には30億台を超えるスマートフォンがある。使いやすさは、その目覚ましい成功を支える重要な要因の一つだ。

4. 超接続社会の未来

テクノロジーの次なる大きな波は、すでにすぐそこまで来ている。第5世代(5G)移動通信技術は、2035年までに約3兆6,000億ドルの経済効果を生み、2,230万人の雇用を創出すると予測されている。

スマートシティの発展や、第4次産業革命において重要な役割を果たすだろう。国連の持続可能な開発目標の達成に向けた取り組みを後押しする可能性もある。また今後5年間で、5Gネットワークへの投資は1兆ドルに達する見込みだ。

世界経済フォーラムは第4次産業革命に向けてどのような取り組みを行っているのか?

フロンティア・テクノロジー・イノベーションセンターは、科学者、政策立案者、ビジネスリーダーを結集し、新興技術とその現実世界への影響を理解するための取り組みを進めている。

連携と実験を促すことで、同センターはパートナーが研究から生まれたイノベーションを、共通の世界的課題に対処する実用的な応用へとつなげるのを支援している。

同センターの取り組みを見る

国連の持続可能な開発目標12は、廃棄物を減らし資源を守るため、責任ある消費と生産を呼びかけている。5Gはすでにスマート工場での廃棄物削減に役立っている。センサーで都市の日々の活気ある営みをデータ収集するスマートシティの運営においても、交通の流れを維持することで、渋滞や排出量の削減に貢献する。

また、5Gは人々同士、そして重要な情報を収集できる機器をつなぐことで、教育や医療など複数の重要なサービスの提供に革命をもたらす可能性もある。医療従事者は、患者からどれほど離れていても、心拍数、血圧、呼吸などのバイタルサインをリアルタイムで評価できるようになる。

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