ルワンダは第4次産業革命をどう活用し、ポストコロナのレジリエンスを強化できるか

hands typing on a laptop as Rwanda launches the Centre for the Fourth Industrial Revolution
Rwanda's Centre for the Fourth Industrial Revolution seeks to leverage emerging technologies for the benefit of society.Image: Glenn Carstens-Peters/Unsplash
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  • ルワンダは長年、経済発展を促す取り組みの中核にテクノロジーとイノベーションを据えてきた。

  • 新型コロナウイルス感染症は、より健康な社会を実現するため、いっそうレジリエントなシステムを構築できるデジタル能力を育成する緊急の必要性を浮き彫りにした。

  • 起業家精神に富むアフリカの若い世代は、第4次産業革命を活用してすべての人に公平な機会を創出するうえで、大きな可能性を秘めている。

過去28年間、ルワンダは経済成長を通じた国家変革を実現するため、利用可能なあらゆる道を意図的に模索してきた。テクノロジーとイノベーションは、私たちの変革の中核を担ってきた。今後数年間、これらは経済発展をさらに大きく後押しする要因になると期待している。

第4次産業革命の到来と、新型コロナウイルス感染症のパンデミック下で目の当たりにした急速なイノベーションを受け、より健康な社会と持続可能な経済のために、いっそうレジリエントなシステムを構築するデジタル・テクノロジー能力を育成する緊急性が高まっている。これはアフリカや途上国に限らず、あらゆる地域に当てはまる。

新型コロナウイルス感染症は、デジタル技術の真の可能性を明らかにした。従来のあり方は一変した。以前は30年かかると思われていた変化が、多くの場所で一夜にして起きたかのように進んだ。

真につながり、国境のない世界というビジョンは、遠い夢ではなく、差し迫った現実のように思われる。こうした急速な進歩を前に、テクノロジーへの依存が高まっていることが、改めて明確になった。それに伴い、アフリカのイノベーション能力を速やかに高める必要性は明らかだ。

規制の枠組みにも迅速なイノベーションが必要

このイノベーションを大陸全体で推進するには、公共部門、民間部門、機関投資家による大規模な投資が必要だ。同時に、緊急の対応が求められる重要な分野がもう一つある。

近年私たちが目の当たりにしてきた世界的な混乱に対応するため、政策と規制の枠組みは迅速に進化しなければならない。

世界各国が直面してきた最も大きな課題の一つは、技術の進歩の速さに対応できず、その機動性も欠いていたことだ。利益とリスクの適切な均衡を図る政策や規制を整えられなかった。

この点では、アフリカ各国の政府も他国と同様に苦慮してきた。しかし、この混乱はアフリカ大陸に真の機会をもたらした。急速に変化するテクノロジー・ガバナンスの状況において、アフリカは大きな競争優位性を獲得できる。

アフリカには若いイノベーター世代がいる

世界で最も若い人口を擁するアフリカでは、テクノロジーに囲まれて育った次世代のイノベーター、起業家、政府指導者が育っている。

多くの若いアフリカ人は、幼い頃から最先端技術に囲まれてきた。金融取引を携帯電話だけで行ってきた人もいれば、血液や医療用品を届ける主な手段としてドローンを知っている人もいる。

BioNTechの移動式新型コロナウイルスワクチン工場がアフリカにおけるワクチンへのアクセスをどのように支援しているか
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この若い世代は、旧来のインフラに縛られない。さらに重要なのは、型にはまらない思考を妨げがちな旧来の考え方にも縛られないことだ。

ルワンダは、こうした機会と、規制のイノベーションによってこの世代の可能性を引き出せる機会を認識している。

ルワンダが技術センターを設立

本日、私たちは第4次産業革命センターを世界経済フォーラムと連携して設立する。

このセンターは、機動的で人間中心の先進的なテクノロジー・ガバナンスを通じて、ルワンダのデジタル変革の方向性を形づくることを目指す。国として直面する最も差し迫った課題に対応し、アフリカ全体にも広く恩恵をもたらすためだ。

よりスマートで、つながりが強く、レジリエントな社会の実現に取り組む中で、センターは成長を支える基盤としてデータ・ガバナンスを優先課題に据えた。

2022年3月31日、ルワンダのキガリで開かれた第4次産業革命センターの設立式に出席するパウラ・インガビレ。

データプライバシーに関する画期的な法律

昨年10月、ルワンダは画期的な法律である個人データとプライバシーの保護を可決した。これは、市民の信頼とプライバシーを守るイノベーション主導型経済の発展に向けた重要な一歩だ。

さらに私たちは、国境を越えるデータの流通と、アフリカのデータ・ガバナンス環境の調和が重要であると認識している。それにより、アフリカ大陸自由貿易協定がもたらす経済的・社会的便益を最大限に生かし、世界のデータ経済というより広い文脈にも対応できる。

これは、新たなデジタル時代におけるこの地域の発展を支える重要な柱になると、私たちは確信している。

技術革命に不可欠なAI

データを戦略的かつ責任ある形で活用する適切な条件を整えることに加え、私たちは人工知能(AI)を現代に最も重大な影響をもたらす技術の一つと位置づけている。

アフリカのイノベーション能力を高め、設計段階から倫理性と包摂性を備えたAIシステムを開発するうえで独自の立場を築くことを目指し、国家AI政策の方針を策定している。

その一例が、AIを活用したトリアージサービスの責任ある利用に関する最近の試験運用だ。安全性、説明責任、透明性などの重要課題を検討した。これらの課題の深刻度は、人口構成や文化的背景によって大きく異なる可能性がある。

アフリカの競争優位性

アフリカが新たな技術革命の中心に立つべき時が来た。

私たちの大陸には独自の競争優位性がある。それは、若い世代に根づいた、疑いようのない起業家精神に由来する。必要に迫られてイノベーションを生み出す力だ。

重点的な投資と政策立案を通じて、この精神を生かし、世界人口の大半を占める十分な支援を受けられていないコミュニティの課題を解決できる。

第4次産業革命を活用し、人類のすべての人々が暮らし、学び、繁栄するための、より公平な機会を創出しよう。

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