大型動物、小さな予算:なぜ貧しい国々が保全を主導しているのか

A 5-year-old lioness named Nyala walks in the grassland after Kenya Wildlife Services veterinarians set up a radio collar on her neck to track her pride's movements at the Nairobi National Park near Nairobi, Kenya January 23, 2017. REUTERS/Thomas Mukoya - RTSWY9A
Africa prioritises and makes more of an effort for large mammal conservation than any other region in the world.Image: REUTERS/Thomas Mukoya
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トラ、ライオン、サイなど、世界各地の数多くの動物種が、絶滅の危機にさらされている。人間がもたらす脅威がその原因だ。近年の研究によると、世界最大級の肉食動物の59%、草食動物の60%が、現在、絶滅の危機にある。メガファウナとして知られるこれらの種は、生態系において非常に重要な役割を果たす一方、人間と衝突しやすく、保全も難しいため、共存が容易ではない。

メガファウナの種の中には、人間にとって危険で、共存に多大な費用がかかるものがあり、人命や作物、家畜、さらにはペットにも直接的な危険を及ぼす。皮、歯、角、骨、その他の臓器などを得るためにこれらの動物が狙って殺されることから、違法な野生生物取引に関わる密猟者から大型哺乳類を守るには、多大な労力と費用も必要となる。

メガファウナの多くの種は広大な生息域も必要とし、その結果、生息場所を確保するために広大な自然地域が割り当てられている。一方、大型哺乳類は、保全に対する人々の比類ない情熱を呼び起こす存在でもある。

こうした人々を魅了する種の保全負担を世界がどのように分かち合っているかについては、驚くほど注目されてこなかった。国際社会が迅速かつ断固とした協調行動を取らなければ、多くの種を失う可能性を無視することはできない。

したがって、保全のために各国が果たす貢献と負担を相対的に評価する必要がある。そこで、こうした種を保全する各国の取り組みを測定することが、出発点として適切だと考えた。

Image: イェール大学気候変動コミュニケーション・プログラム

メガファウナ保全指数

同僚たちと私は、その実現に取り組み始めた。保全の面で取り組みが不十分な国々に、より多くの行動を促すための基準を特定することが狙いだった。

私たちは「メガファウナ保全指数」を作成し、入手可能な最新情報に基づき、次の3つの分野について152カ国を評価した。

各国の面積のうち、それぞれのメガファウナ種が生息する割合 ― 空間的貢献各国内で、これらの種の生息域のうち厳格に保護されている割合 ― 生態学的貢献各国が国内または国外の保全に支出する金額(GDP比)― 財政的貢献

これらのデータの収集は非常に困難で、特に各国の保全支出に関する情報の収集には苦労した。メガファウナに特化した支出データの改善は、重要な次の課題である。

各国の間には大きな差があることが分かった。貧しい国ほど貢献が大きく、メガファウナ保全指数も高い傾向にある一方、豊かな国の貢献は小さい。その理由は国によって、また大陸によって異なる。例えば、メガファウナ種の分布と多様性に関しては、アフリカ諸国が世界の他の地域より高い評価を得る傾向にあった。

この指数では、北米・中米の国々の90%、アフリカの国々の70%が、優れた、または平均を上回る実績を示した。一方、アジアの国々の約4分の1(25%)、ヨーロッパの国々の21%が、著しく実績の低い国とされた。地域としてのアジアはメガファウナ保全指数が最も低く、保全の取り組みが不十分と分類された国が最も多い。

大陸の多くの地域が貧困や不安定さに直面しているにもかかわらず、アフリカは世界のどの地域よりも大型哺乳類の保全を優先し、より積極的に取り組んでいる。実際、メガファウナ保全で最も優れた上位5カ国のうち4カ国、ボツワナ、ナミビア、タンザニア、ジンバブエはアフリカにある。上位20カ国のうち、米国は19位だった。

評価を高めるには

1992年のリオ地球サミットで、先進国は開発途上国の保全に年間少なくとも20億米ドルを割り当てると約束した。しかし、現在、工業国からの保全への貢献はその半分にとどまり、年間平均11億米ドルとなっている。

メガファウナの保全に向け、世界はもっと多くのことをする必要がある。ただし、他の国々より一層努力する必要のある国もある。特に複数の先進国は、世界共有の資産であり、共通の責任でもあるこの課題に、もっと力を注ぐ必要がある。

各国が評価を高める方法は3つある。

メガファウナを再導入する、またはその分布域の拡大を認めることで、景観を「再野生化」する。

厳格に保護する地域として、より多くの土地を確保する。

国内外の保全に、より多くの資金を投じる。

この保全指数の作成を通じて、地球上の大型で壮大な野生生物種を守るため、世界各国が国際的な保全支援への投資を増やすよう促されることを願っている。

_パンテラのプレスリリースを読むと、この研究についてさらに詳しく知ることができる。

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