ヨーロッパで最も人口密度の高い都市が成長しています。ただし、ここで言っているのは人口のことではありません。果物と野菜が育っているのです。

フランスの首都の郊外に、住民に1日1トンの食料を供給する都市農園が建設されています。現在改修中のパリ・エクスポ・ポルト・ド・ヴェルサイユは、来年、世界最大の都市型屋上農園の拠点となる予定です。

14,000平方メートルの空間は、サッカーのピッチ約2面分に相当し、約30種類の植物が植えられます。植物は土を使わずにコラムで栽培され、栄養分に富んだ溶液と雨水で育てられます。この噴霧耕法は水の使用量が少なく、小さな面積で多くの植物を栽培できるという利点があります。

来場者は屋上のレストランで農産物を購入できるほか、試食することもできます。農園では教育ツアーや各種イベントも開催される予定です。また、市民は自分の作物を育てるためのスペースを借りることもできます。

都市農業は拡大している潮流であり、実際に、この農園を運営するAgripolisは、フランス各地ですでに他の屋上農園を運営しています。創業者のパスカル・アルディ氏は、より多くの都市空間がこの役割を担うことを望んでいます。「私たちが描くビジョンは、平坦な屋根や使われなくなった表面が、こうした新しい栽培システムで覆われる都市です。それぞれが、今日では世界人口の大半を占める都市住民の食を直接支えることになります」と、同氏はガーディアン紙に語りました。

2014年に当選して以来、アンヌ・イダルゴ市長は、パリをより緑豊かな都市にするための取り組みを進めてきました。フランス政府のParisculteurs(パリキュルトゥール)イニシアチブは、2020年までに、市内の屋根、壁、都市空間の100ヘクタールを植物で覆うことを目指しています。このうち3分の1は都市農業に充てられる予定です。



