南アフリカでは、新型コロナウイルス感染症のパンデミックで失業した人々を支援するため、リサイクル関連の慈善活動や奨励策が活用されている。
人々はリサイクル可能な資材を持ち込むとポイントを受け取り、それを食料品と交換できる。
Love Our City Klean(LOCK)プロジェクトは、回収したリサイクル可能な資材を販売し、その資金を啓発キャンペーンや市内の清掃活動に充てている。
段ボール箱や缶、瓶がロックダウン中に5人の子どもを飢えから救うとは、ミミ・ンガルラは想像もしなかった。しかし、この4か月、ヨハネスブルクのごみ箱をあさることが彼女の命綱となっている。
コンゴ民主共和国(DRC)から逃れてきた難民のンガルラは、ローレンツビル地区でリサイクル資材をデジタル通貨と交換するプロジェクトに参加した数百人の一人だ。人々はその通貨で、どうしても必要な食料品を購入する。
地元の慈善団体Love Our City Klean(LOCK)が運営するこのプロジェクトでは、リサイクルに参加する人々に固有のバーコード付きカードを渡し、そこにリサイクルポイントを記録する。毎週開かれる「スワップショップ」で、豆類、スープ、米などの必需品をポイントで購入できる。
「以前はリサイクルが好きではありませんでしたが、これのおかげで自分たちで食べていく方法を学べました」と、42歳のンガルラは話した。南アフリカの都心部にある、顧みられてこなかった郊外のローレンツビルで、急ごしらえの集積所に運んだ段ボールを仕分けながらのことだった。
「これがなかったら、どうしていたかわかりません」とンガルラは話した。彼女は、同国の新型コロナウイルス感染症によるロックダウン中に解雇されるまで、住み込みの家事労働者として働いていた。
新型コロナウイルスの感染拡大を抑えるため、全国的なロックダウンが3月に発表された。4月までに南アフリカでは300万人が職を失い、5人に1人が空腹に苦しんでいたと、南アフリカの複数の大学による調査は指摘した。
慈善団体、企業、政府はいずれも、ロックダウンの影響を受けた何百万人もの人々に食料を届けるため、食料配給制度や炊き出し、コミュニティ菜園、食料引換券の配布を始めた。
しかしLOCKは、人々が食料を受け取ると同時に、自立する力も得られるような持続可能な解決策を見つけたいと考えた。
6月、慈善団体の共同創設者ズウェリフレ・マグワザは、メイカーズ・バレーと協力し、ローレンツビルの地域運営プロジェクトとともに、飢えと闘いながら同時に街をきれいにするリサイクル計画を立ち上げた。
LOCKは回収したリサイクル可能な資材を大規模な集積所や民間の買い取りセンターに販売し、その収益を啓発キャンペーンや市内の清掃活動に充てている。
「ヨハネスブルクが大好きです」と、マグワザはビクトリア・ヤーズの受付で話した。かつておむつ工場だったこの建物は、現在メイカーズ・バレーの拠点となっており、アートスタジオやコミュニティ菜園、診療所、新しいリサイクル・スワップショップなどがある。
「ヨハネスブルクがどんな街になれるのか、大きな可能性を感じたから、この取り組みを始めました」と、マグワザはトムソン・ロイター財団に語った。
「私たちを一つのコミュニティに」
市の報道官、ンタティシ・モディンゴアネは、ヨハネスブルク市もロックダウン中に困窮する住民へ食料を届ける取り組みを進めていると述べた。
モディンゴアネによると、困窮の度合いを厳密に審査された人々は、市社会開発局の「困窮者登録簿」に登録され、毎月野菜の詰め合わせを受け取る資格を得る。
「外国籍の住民も、国内に滞在するための有効な書類を登録していれば対象に含まれます」と、同氏はメールでのコメントで述べ、登録者は約3万人に上ると付け加えた。
南アフリカ政府が公表した最新の2016年の統計によると、人口の約3%、つまり160万人が国外生まれだ。
しかし推計には大きな幅があり、研究者らは、信頼できる人数を把握するのは難しいと述べている。適切な書類を持つ人が何人いるかを知るのも困難だ。
マグワザによると、リサイクル参加者としてLOCKに登録した1,750人のうち、約4分の3は外国籍で、その半数しか適切な書類を持っていない。
スワップショップを利用する複数の人々は、ロックダウン中に受けている食料支援はリサイクル制度だけだと話した。「書類のない移民は政府の食料支援から取り残されています。食料は誰にとっても人権です」と、食料安全保障の研究者ブリタニー・ケッセルマンは述べた。
しかし彼女は、食料支援は短期的な解決策だとも付け加えた。寄付が途絶えたり、集積所からのリサイクル資材の需要が減ったりする可能性があるためだ。
「長期的には、政府が食料分野を規制し、購入する余裕のない人々も利用できるようにする必要があります」と、ケッセルマンは述べた。
「リサイクルに携わる人々が自ら行動する力を得ているのは素晴らしいことです。しかし同時に、地域社会がこうした取り組みを行わざるを得ない状況を変えるには、より大きな政治的・経済的変革が必要です。」
スワップショップのチームリーダー、33歳のレラト・ママボロは、毎週、食料品と配布を担当するボランティアを取りまとめている。
「このパンデミックは大変でした」と彼女は言い、寄付された食料をテーブルにきちんと並べた。
「でも、私たちを一つのコミュニティにもしてくれました。」
スワップショップ
毎週金曜日、リサイクルに携わる人々は、苦労して貯めたポイントを使うためメイカーズ・バレーの拠点の外に列を作る。赤ん坊を背負った母親、足を引きずる祖母、照りつける日差しを避けて日陰を探す疲れた幼児たち。
列からはさまざまな訛りや言語が聞こえる。マラウイ、ジンバブエ、モザンビーク、DRC出身の女性たちが、今はこれしか手に入れられない新たな通貨で食料品を買おうと待っている。
買い物客の多くは、内乱から逃れたり、南アフリカでより良い仕事の機会を得たりすることを願って母国を離れたと、トムソン・ロイター財団に語った。
買い物客の多様性はスワップショップのチームにも表れている。買い物客をよりよく支援するため、ボランティアたちはアフリカの約20の異なる言語を話す。
寄付された食料品は、売り切れない余剰食品を抱えるさまざまな慈善団体や卸売業者から提供されている。
リサイクル可能な資材の袋1つが1ポイントに相当し、ほとんどの参加者は週に約35ポイントを集める。それで必需品が詰まった袋を受け取れると、ママボロは話した。
その朝、店の列の先頭にいたリサイクル参加者のサンデカ・シバニョニ(49)は、買う予定の野菜が入った袋を指さした。
「これがなかったら、私たちが生きていられたかどうかわかりません」と彼女は話した。
「それに、通りがこんなにきれいになったでしょう」とシバニョニは付け加えた。重い食料品の袋を持ち上げ、仲間のリサイクル参加者に別れを告げて通りへ出ていった。


