リサイクルされた「グリーンメタル」は、EUのネットゼロ公約達成にどう役立つのか?

Recycling bins.
By 2050, 40% to 75% of Europe’s clean energy metal needs could be met through recycling.Image: Unsplash/Joshua Lawrence
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  • 欧州連合が炭素排出量の削減を進めるなか、リチウム、レアアース、銅などの金属は供給不足になる可能性が高い。

  • 風力タービンや電気自動車など、再生可能エネルギー源への移行には、大量の金属や鉱物が必要となる。

  • 新たな研究によると、欧州が今投資すれば、2050年までにクリーンエネルギー向け金属需要の40~75%をリサイクルで賄える可能性がある。

4月に発表された研究によると、欧州連合は炭素排出量の削減に必要なリチウム、レアアースなどの金属が深刻な供給不足に陥る可能性が高いが、2040年からはリサイクルによって不足分を補える可能性がある。

業界団体ユーロメトー(Eurometaux)の委託を受けたこの研究は、EUが最近、エネルギー面でロシアへの依存を減らそうと取り組んでいることから、この問題はさらに深刻になっていると指摘した。

ベルギーのルーヴェン・カトリック大学の研究は、「世界のエネルギー転換は鉱山開発プロジェクトの進捗を上回る速さで進んでおり、銅、コバルト、リチウム、ニッケル、レアアースはいずれも、今から2035年までの間に需要が急増し、市場を混乱させるリスクにさらされている」と述べた。

EUが掲げる、2050年までに温室効果ガスの純排出量をゼロにするという公約の達成には、電気自動車や風力タービンの普及に向けて、大量の金属や鉱物が必要となる。

研究によると、同ブロックでは2050年までに、リチウムの需要が35倍、レアアースの需要が7~26倍に増える。これらはそれぞれ、EVの電池とモーターに使われる。

筆頭著者のリースベット・グレゴワール氏は、「欧州は、迫りつつある一次金属の供給不足をどう埋めるのか、早急に決断する必要がある」と述べた。

研究によると、中国とインドネシアの石炭火力を利用した金属生産が、電池用金属とレアアースの世界的な精錬能力の拡大を主導する一方、欧州はアルミニウム、ニッケル、銅についてもロシアに依存している。

研究によると、リサイクルは供給不足の緩和に役立つが、それが可能になるのは、廃車や風力タービンなどの設備から十分な材料が得られるようになる2040年頃からに限られる。

研究によると、欧州が今、大規模な投資を行い、ボトルネックを解消すれば、2050年までにクリーンエネルギー向け金属需要の40~75%をリサイクルで賄える可能性がある。

欧州金属生産者協会(Eurometaux)は、欧州の非鉄金属生産者およびリサイクル事業者を代表する統括団体である。

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