子どもの成長に合わせて伸びる服

They start as baby clothes but fit for another three years.Image: Petit Pli
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節約志向の親には夢のようで、下のきょうだいには悪夢のような服――子どもの成長に合わせて大きくなり、何年も着られ、次の子どもへ受け継げるように作られている。

英国人デザイナーのライアン・ヤシンは、独特のプリーツ加工を施した軽量生地でできた、自称「世界で最も先進的な子ども服」を開発した。この生地は防水性があり、洗濯機で洗えて、リサイクルも可能だ。しかし何より重要なのは、赤ちゃんに合うサイズから、その子が3歳になるまで伸びて着られることだ。

深刻化する問題

ロンドンを拠点とする大学院生のヤシンは、生まれたばかりの甥のために服を買ったことをきっかけに、子ども服の再設計に関心を持つようになった。数週間もしないうちに赤ちゃんはその服を着られなくなり、ヤシンは資源の大きな無駄だと感じた。これは彼にとって、あまりにも身近になりつつある問題だった。

「ファッションの世界に入りたいと思っていましたが、業界の持続可能性を欠く仕組みにすぐに失望しました」とヤシンは言う。「エンジニアとしての自分は、取り組もうとしていた大きな問題を単純化すれば、ファッション消費に実際の変化をもたらせるかもしれないと気づきました。そこで、子どもというニッチな利用者層に焦点を当てたところ、ワンサイズですべてに対応するという発想が浮かび上がってきました。」

宇宙時代の技術

航空工学の技術者としてのヤシンの経歴が、ファッション界では珍しいものであることは確かだ。新素材を考案するにあたり、彼は展開式の人工衛星パネルに関する知識と「負のポアソン比」を応用した。この比を持つ素材は、引き伸ばすと厚みが増し、同時に二方向へ広がる。

人工衛星のパネルと子ども服の結びつきは、一見明らかではないかもしれない。しかし、平均的な子どもは最初の2年間で服のサイズが7段階上がる。伸縮する子ども服がもたらし得る環境面の利点は明らかだ。

「親に費用対効果の高い解決策を提供すると同時に、環境への負荷を減らせます」とヤシンは言う。

ファストファッション

ヤシンによると、彼の発明はスローファッションを促すことを目的としている。これは、ファストファッションが環境に与えている損害への対抗策だ。

Image: 世界経済フォーラム

ファストファッションは、キャットウォークの装いや有名人のスタイルに着想を得た新作コレクションを頻繁に提供するため、スピードと低価格を重視する。

しかし、ファストファッションはとりわけ深刻な悪影響を環境にもたらす。コスト削減や、デザインから店頭に並ぶまでの時間短縮への圧力により、環境への配慮が犠牲にされやすくなるからだ。。

ファストファッションへの批判には、次のようなものがある。環境への悪影響、水質汚染、有害化学物質の使用、そして繊維廃棄物の増加だ。

ヤシンの取り組みはすでに、権威あるジェームズ・ダイソン賞の選考で評価されており、デザイナーによると、現在、出資候補者と協議を進めており、数か月以内の販売開始を目指している。

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