ホームレスの人々を雇用し、路上生活者に無料の食事を提供する取り組みも行うカフェチェーンが、さらに一歩進み、スコットランドに11戸の住宅からなる村を建設した。
2012年に設立されたSocial Biteがスコットランドの首都エディンバラの北に建設したこの新しい村では、最大20人のホームレスの人々が住居を提供される。
「特別なものが生まれました」と、木曜日の開村式でスコットランドのコミュニティー担当大臣アンジェラ・コンスタンス氏は語った。
「ただ住宅を建てるのではなく、家を築き、コミュニティーを築くのです。人々が支え合い、人生を立て直せるコミュニティーを。」
来月、最初の入居者6人がこの村に移り住む。村はエディンバラ市議会から4年間貸与された土地にある。
市議会が貸与を更新しない場合、最長100年もつプレハブ住宅は移設できる。
Social Biteの創設者ジョシュ・リトルジョン氏は、ホームレスの人々は政治の場であまりにも長く無視されてきたと述べた。
「彼らは投票する層ではなく、票につながる大きな争点でもありません。だから、この問題に政治の関心を向け続ければ、スコットランドのような国では統計上の数字を改善できると思います」と、同氏はトムソン・ロイター財団に語った。
政府統計によると、スコットランドにはホームレス状態にある世帯が1万1,000世帯あり、その数は2015年以降、着実に増えている。
昨年、スコットランド政府はホームレス化を防ぐ事業に今後5年間で5,000万ポンド(6,753万米ドル)を充てると表明した。
慈善団体シェルターによると、「控えめな推計」でも、英国では30万7,000人がホームレス状態にある。
Social Biteは2012年に最初の店舗を開き、現在はスコットランドで5店舗とレストラン1軒を運営している。チェーンの従業員の4人に1人はホームレス経験者で、客はホームレスの人々が後で受け取れる食事代を支払うこともできる。
昨年は食料品を約10万点配布し、毎週300人を超えるホームレスの人々と関わっている。
Social Biteは、スコットランドで増加している社会的企業の一つだ。社会的企業とは、利益を上げると同時に社会に貢献することを目指す事業者である。
キャンペーン団体Social Enterprise Scotlandによると、同国の社会的企業は昨年5,600社となり、2015年の5,199社から増加した。
政府は社会的企業を支援する10カ年戦略を掲げ、資金を利用できるようにするほか、学校でこの分野について学ぶ機会を広げることなどを盛り込んでいる。
この村は、入居希望者の申請を審査しているスコットランドのホームレス支援慈善団体Cyreniansと連携して運営される。
「社会のあり方は、最も排除された人々をどう支えるかに表れます。この村は、私たち皆が世界をどのような場所にしたいと願っているかを、並外れた形で示しています」と、村の開村を記念する演説でCyreniansの最高経営責任者ユアン・エイトケン氏は語った。
(1米ドル=0.7405ポンド)

