海洋の風速と波高が増大している

Huge waves crash on the San Esteban de Pravia seafront in the northern Spanish region of Asturias January 28, 2014. REUTERS/Eloy Alonso (SPAIN - Tags: ENVIRONMENT TPX IMAGES OF THE DAY) - GM1EA1T054T01
Bigger waves will increase coastal erosion.Image: REUTERS/Eloy Alonso
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メルボルン大学のインフラ工学部門の研究者らは、1985年から2018年にかけて31基の異なる衛星が取得した風速と波高の測定値を分析した。観測データは約40億件に上る。

研究者らはその測定値を、世界各地に設置された80基を超える海洋ブイのデータと比較した。これにより、これまでにまとめられた同種のデータセットの中で、最大かつ最も詳細なものとなった。

「嵐による波は海岸侵食を進め、沿岸の集落やインフラを危険にさらすおそれがあります。」

Image: メルボルン大学

研究者らは、南大洋(南極海とも呼ばれる)の極端な風速が過去30年間に毎秒1.5メートル(約5フィート)、つまり8%上昇したことを突き止めた。同じ期間に、極端な波の高さは30センチメートル(約1フィート)、つまり5%上昇した。

世界の海洋で嵐が激しさを増すなか、イアン・ヤング教授は、これが海面上昇やインフラに波及する影響をもたらすと警告する。

「5%や8%の増加は大したことがないように見えるかもしれません。しかし、今後も続けば、気候にこうした変化が生じることで大きな影響がもたらされます」とヤング氏は説明する。「洪水は高潮と、それに伴う砕波によって起こります。海面上昇によって、洪水はより深刻になり、発生頻度も高まります。

「波高の上昇や、波向などほかの特性の変化によって、沿岸洪水の発生確率はさらに高まります。」

ヤング氏によると、南大洋の変化を理解することは重要だ。南大洋は、南太平洋、南大西洋、インド洋の波浪環境を左右するうねりの発生源だからだ。

「南大洋からのうねりは、南半球の広い範囲で海岸の安定性を左右します」とヤング氏は述べる。「こうした変化の影響は世界中で感じられます。嵐による波は海岸侵食を進め、沿岸の集落やインフラを危険にさらすおそれがあります。」

世界各地の研究者は現在、今後100年間の風や波の変化を予測するため、次世代の全球気候モデルの開発に取り組んでいる。

「こうした変化のうち、長期的な気候変動によるものがどれほどで、数十年単位の変動、つまり周期によるものがどれほどなのかを、より深く理解する必要があります」とヤング氏は付け加える。

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