竹材は世界の住宅危機と気候危機の解決にどう貢献できるか

Using sustainable bamboo in construction could help solve the world's housing and climate crises
Using sustainable bamboo in construction could help solve the world's housing and climate crisesImage: Photo by Eleonora Albasi on Unsplash
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  • 多くの品種の竹は3年で収穫可能になる。竹は成長する過程で大気中の炭素を吸収し、1ヘクタールの竹林は年間約17トンの炭素を固定する。

  • コンクリートや鉄鋼など、製造時に多くの炭素を排出する一般的な建築資材とは異なり、竹材は建物、橋、家具に加工された後も、多くの炭素を貯蔵し続ける。

  • 竹材は、耐久性、経済性、持続可能性、そして魅力を兼ね備えた建築資材であり、「気候にやさしい森林経済プログラム」の一環を成している。

竹は正式には草本植物であり、地球上で最も成長の速い植物である。多くの品種は、わずか3年で収穫が可能になり、その際には根元から切り倒されるが、そこから再び新芽が出始める。竹は成長する過程で大気中の炭素を吸収し、1ヘクタールの竹林は年間約17トンの炭素を固定する。そして何より重要なのは、製造時に多くの炭素を排出するコンクリートや鉄鋼などの一般的な建築資材とは異なり、竹材は建物、橋、家具に加工された後も、多くの炭素を貯蔵し続けることである。

世界銀行は、世界の都市人口が2045年までに150%増加すると予測している。これらの地域における住宅需要も比例して増加する。その結果、都市人口の急増が進む多くの国々では、建築において竹のような持続可能な生物由来資材の利用が推進されている。適切に管理されれば、竹材は手頃な価格で質の高い住宅への需要の一部を満たす可能性を持ち、持続可能な方法で栽培・収穫されれば、ネットゼロ目標の達成にも貢献しうる。

竹材は、耐久性、経済性、そして魅力を兼ね備えた建築資材である

竹材には、主要な建築資材と同等か、それ以上に魅力的なその他の特性もある。竹は安価で軽量なため、運搬が容易で、作業も安全に行える。また、竹繊維は極めて強靭であるため、驚くほどの「高い引張強度」を発揮しうる。

意外にも、竹は水分含有量が多いため、天然の耐火性も備えている。有機処理によってこの天然の耐性をさらに高めることで、摂氏400度までの温度に耐えることができる。また、異常気象に直面しても強靭性を発揮する。

気候変動に強い竹製住宅

「気候にやさしい森林経済プログラム」(CSFEP)は、建築における持続可能な竹材の利用を支援する複数の「ブレークスルー・イニシアチブ」に取り組んでいる。その一つである、CASSA(グアテマラ)は、手頃な価格の竹製住宅を自分で組み立てるための DIY キットを開発している。各住宅は気候変動に強いよう設計されており、2022年10月に熱帯低気圧ジュリアが襲来した際には、その実力が証明された。

「CASSAの竹製住宅は、嵐の被害を免れた数少ない住宅の一つでした。竹製の構造物は猛烈な強風に耐え、また高床式で建てられているため、浸水を免れました」と、戦略アドバイザリー企業 ダルバーグ・アドバイザーズのコンサルタントであり、CSFEPに出向しているカギショ・コザ氏は説明する。

熱帯低気圧ジュリアを生き延びたCASSAの竹製住宅の一つ。Image: CASSA

竹材は世界中で利用されている。もう一つのブレークスルー・イニシアチブは、インドのAga Khan Agency for Habitatと提携し、現在は建築資材を大型木材(マス・ティンバー)から竹材にも広げることを検討している。また、エチオピアのブレークスルー・イニシアチブであるAfrican Bambooは、住宅建設業者向けに、床材、外壁材、ウッドデッキなどの装飾的な竹製品の開発を進めており、エンジニアードバンブー(集成竹材)の試作にも取り組んでいる。

竹材を世界の建築資材にする

小規模な竹材プロジェクトが次々と成功を収めるにつれ、他の国々もこれに続いて竹産業を立ち上げ、持続可能な竹材のバリューチェーンを構築するきっかけとなりうる。その兆しは既に現れ始めている。中国は2012年、竹産業の発展を国家の優先課題とした。竹の商業化を促進するため、ケニアは2020年に竹を作物として分類した。さらに、エチオピアは2030年までにアフリカ最大の竹生産国となることを目指しており、竹林の拡大と付加価値向上の取り組みを支援する戦略的な環境計画を掲げている。

持続可能な竹産業の創出

ブレークスルー・イニシアチブは、地域に根ざした気候変動対策型の森林経済が、その気候変動対策の潜在力を最大限に発揮し、持続可能な世界的森林経済に貢献できるよう支援することを目的としている。例えば、CASSAに竹材を供給する4ヘクタールの竹林は、5年以内に年間40棟の住宅を建設するのに十分な持続可能な竹材を供給することが見込まれており、同時に地域社会に雇用と研修の機会をもたらし、気候変動にも好影響を与えると期待されている。

「住宅建設のために研修を受けた人々は、熱帯低気圧ジュリアにより住めなくなった別の2家族のために、気候変動に強い竹製住宅の建設に、自らの時間と専門知識を無償で提供してくれました。私たちは、気候にやさしい竹の森林経済が、プンタブラバを気候変動対策の象徴的な地域へと変革し、この優れた炭素マイナスの建築資材を用いて、温暖化が進み、より荒れやすくなる世界で暮らすための、気候変動に強い地域社会を築くことに役立つと確信しています」と、CASSAの社長であるトノ・アギラール氏は語る。

コザ氏はさらに次のように付け加える。「私たちは、すべてのブレークスルー・イニシアチブの炭素会計を支援しています。各プログラムが気候面で実質的にプラスとなる便益を算出し、環境、生態系、地域社会に意図しない悪影響が生じないよう確認するとともに、想定される緩和策について明確に理解できるよう支援しています」

CSFEPの支援は、竹が自生する地域に重点を置いている。例えば、African Bambooが使用する竹の多くは、エチオピア高地のシダマ森林から調達されている。一方、グアテマラでは、劣化した土地に竹林が造成されている。

「私たちは、現地のパートナーが気候にやさしい取り組みを行えるよう支援しています。第三者の評価者を招き、現地の状況を調査してもらい、その地域の環境や土壌条件に最も適した竹の品種を提案してもらうとともに、設計や管理を誤ると侵略的になりかねないため、その繁殖を抑制する方法について助言を受けています」とコザ氏は語る。「私たちは現地のパートナーを支援し、竹のサプライチェーンのあらゆる側面を網羅することで、持続可能性を確保し、地域に継続的に還元されるよう努めています。」

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