グループリーダーを置かないほうがよい理由

A businessman rides on an escalator in Tokyo's business district April 1, 2013. Japanese business sentiment improved in the first three months of 2013, a central bank survey showed, after Prime Minister Shinzo Abe's aggressive monetary and fiscal policy prescriptions helped to weaken the yen and bolster share prices. REUTERS/Toru Hanai (JAPAN - Tags: POLITICS BUSINESS) - GM1E94112JU01
A study found that having a leader in a group leads to worse outcomes for the overall performance of the team.Image: REUTERS/Toru Hanai
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新たな研究によると、プロジェクトに取り組む学生グループの社会的な力学、たとえば一人が会話を支配するか、学生が友人と一緒に取り組むかといったことが、学業成績に影響する。

つまり、学生はグループで居心地よく感じるほど成果を上げやすく、その効果は教室の外にも及ぶ。

「グループがより居心地のよい場になれば、学生は学びやすくなり、よりよく協力できるはずです……」

敬遠する人もいれば、好む人もいるグループプロジェクトは、通常、学生があるテーマを学ぶと同時に、チームワークと責任感を育むことを目的としている。しかし、課題やグループの構成によっては、教員にも学生にも大きな不満の種となることもあれば、学年で最も思い出深い経験になることもある。

「学生はより多くを学びます」と語るのは、生物学部の博士研究員で、次の研究の筆頭著者であるエリ・セオバルド氏だ。研究はPLOS ONEに掲載された。「雇用主は、グループで働く能力を、新卒者や新入社員にとって最も重要な資質として評価しています。学生がグループでうまく働いたことを示せれば、採用される可能性は高まるでしょう」

同じ研究室が行ったグループワークに関する先行研究は、Active Learning in Higher Educationに掲載され、大教室で誰と隣り合って座り、誰と一緒に課題に取り組むかを選べる場合、大学生は性別、人種・民族、学力などの点で自分に最も似ているように見える人を選ぶ傾向があることを示した。

長年にわたり、幼稚園から高校までの教育から高等教育までを対象とした研究は、協働する力を育み、相互交流を通じて学習を定着させるうえで、グループワークが有用であることを示してきた。セオバルド氏によると、理科では実験がグループワークの一般的な形態だが、それだけではない。多くの分野と同様、STEM分野では、複数の人が協力して取り組める読解課題やワークシートなどの活動が行いやすい。

この研究では、研究者らは、初級生物学の授業2クラスでそれぞれ3つの課題を実施し、単一グループ方式と「ジグソー方式」という2種類のプロジェクトについて、アンケート回答とテストの点数を比較した。2クラスのいずれかを履修した770人の学生全員が、少なくとも一度は両方の方式を経験した。

単一グループ方式では、学生たちはノートや教科書を参考にしながら、グループでワークシートに取り組んだ。ジグソー方式では、各グループにワークシートの特定の部分が割り当てられた。その後、学生たちは新たなグループに組み替えられ、各自が異なる部分を終えており、学んだ内容を新しいグループのメンバーに教えられるようにした。学生は各課題の後に8問のテストを受けた。

グループ内に「支配的な人」がいたと報告した学生は、そうした懸念を示さなかった学生よりテストの成績が低かった。また、自分のグループで居心地よく感じていたと答えた学生は、居心地がよくないと答えた学生より成績がよかった。

ジグソー方式の活動では、より協働が進んだようだ。学生がグループ内の支配的な人について報告する割合は、単一グループ方式に比べて67%低かった。「この結果は、意図的に構成されたジグソー方式の活動が、構成にあまり意図を加えていないグループ活動よりも効果的に公平性を促すことを示唆している」と研究者らは記している。

すべての課題、テスト、アンケートを完了した約770人の学生は、授業で近くに座っていた人と2人または3人のグループを作った。(ジグソー方式の課題では、その後、最初のグループを組み替えた。)参加者の3分の2は女性だった。アジア系、過少代表のマイノリティ、留学生と自認する学生を含む有色人種は、回答者の半数を超えた。

参加者の性別や人種・民族の構成は研究の解釈に関わるものの、セオバルド氏によると、研究者らはグループ構成から推測できるような、誰が誰と一緒に取り組んだかという詳細を把握していない。

たとえば、男性と一緒に取り組んだ女性の経験は、女性だけのグループで取り組んだ女性の経験と異なっていたのだろうか。グループに有色人種が一人だけいた場合、その人の経験は他のメンバーとどう違ったのだろうか。セオバルド氏は、こうした点は今後の研究に大いに値すると述べる。

ただし、目立ったデータが一つ明らかになった。留学生とアジア系米国人の学生は、白人の米国人学生に比べ、グループ内の支配的な人について報告する可能性が6倍高かった。

「すべての学生がグループワークを同じように経験するわけではない」と研究者らは論文に記している。「一人の学生が会話を支配すると、考えを深める手段として話すことと直接結びつけるよりも、内省や一人で考えることを重視する文化的背景を持つ学生には、とりわけ違和感が大きい場合がある」

データは大学生から収集されたものだが、その知見は他の場面にも応用できるとセオバルド氏は述べる。同氏は、グループの成功要因を調べるためにGoogleが実施した研究を挙げた。その研究では、グループの進め方や期待事項(「規範」)を定め、作業時間の冒頭に短い雑談の時間を設けることが示された。こうした知見は今回の研究結果とともに、生産的なグループワークについて、雇用主や幼稚園から高校までの教員に役立つと同氏は話す。

学生の年齢が低いほど、教員がより多くの枠組みを整える必要があるとセオバルド氏は付け加える。しかし、教員が課題を十分に興味深く複雑なものにし、学生の行動を適切に見守れば、学生が楽しく生産的に協力して取り組める可能性がある。

「グループがより居心地のよい場になれば、学生は学びやすくなり、よりよく協力できるはずです」とセオバルド氏は語る。

論文の共著者には、ワシントン大学、フロリダ国際大学、アリゾナ州立大学の研究者らが名を連ねる。研究は米国国立科学財団の助成を受けた。

出典:ワシントン大学

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